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たかぱん
2022年3月31日 11:19
最近は少しずつ、改善されてきている、とはいう。小学校や中学校の入学式に出席した保護者を待ち受ける、あの一刻も早く逃れたい雰囲気である。いったいどうして自分は入学式に来てしまったのだろう、と後悔の念すら起きる時。PTAの役員決めのことだ。 なりたがり屋がいると、うさんくさく見られた時代もあったかもしれない。だが、たいていの場合、沈黙の時間が続く。担任教師が、最初はにこやかに切り出して、こんないい
2022年3月23日 11:14
「愛する」という言葉には、反対の「憎しみ」の意味が見え隠れすることがある。「かわいさ余って憎さ百倍」と伝えられるフレーズは、その辺りの構造をよく見通しているとも言える。 日本語の「愛する」には、別の機会に述べたように、「それがなくなることを思うと切なくなる」というような感覚が潜んでいると共に、「そこから離れられないためにいずれ悪い自体を招くもの」を感じさせる意味が伴っている。「愛着」や「愛執」
2022年3月19日 10:19
世界平和を祈ることは、簡単にできる。そう言うと偉そうに聞こえ、反発を買うことにもなるように思う。世界はこんなにも混乱しているではないか。戦争反対のために祈らないというのは、無責任極まりないことだ、けしからん、と。 祈らない、などと言っているのではない。それは簡単なことだ、と言っているのである。実現が簡単なのではない。口にするのにためらいをもつことがないだろう、ということだ。 あなたと仲違い
2022年3月1日 12:15
今日で高校生活が終わるという人も少なくないだろう。今日から新しい環境になるという出発である人もいるかもしれない。ローマ時代だと、この三月が一年の初めだったという。その前の二か月は、寒くてまともな生活が営めないから、しばらく名前もなかったらしい。三月が初めだというのは、日本の四月の年度初めと発想が近いのではないかと思われる。春だからだ。 このとき、私はどうしても「三月ウサギ」という言葉が浮かんで