佐藤望

個から逃げない📚 ぽっちゃりモデルとしてメディア露出のキャリアを開始しましたが、今は脚…

佐藤望

個から逃げない📚 ぽっちゃりモデルとしてメディア露出のキャリアを開始しましたが、今は脚本執筆と演技を頑張っています!朝日新聞社エッセイメディア かがみすと賞、獨協大学懸賞論文 優秀賞。愛媛県松山市在住🍊新潟県長岡市出身🌾

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同じバンドが好きだった

出会いは、「良いボブすね」と言う気の抜けたTinderメッセから。 ロング好きの元彼にフラれ自傷行為みたいに30cm切った髪は、案外評判で気分が良かった。 ボブ好きは、バンドファンのサブカル男に多い。 可愛げないことを考えていた矢先にバンドの話題…ほら見ろと思った。 私たちは同じバンドが好きだった。 当時そのバンドはメジャーデビューしたてだった。マイナーなバンドが好きだと、ファン仲間との出会いは喜ばしい。感性が同じだと感じ、一気に心を許してしまう。 現に、彼との会話

    • The Show Must Go On.

      The Show Must Go On. 所属モデル事務所主催のレッスン。 コーチから学んできたウォーキングをファッションショーの想定で実践する日だった。 レッスンを始めて数か月経ったころだったが、他のモデルと交差するフォーメーションでウォーキングをするのは初めてだった。 The Show Must Go On. ショーの実演中、私は、歩く方向を間違えた。 頭が真っ白になり、どこに向かって歩けば良いか、全くわからなくなった。 鏡張りのスタジオ。狼狽える自分の姿に、

      • 偶然をなめるな。―ぽっちゃりモデルの始め方

        身長157cm、体重75kg。時折、「プラスサイズモデル」のカテゴリでお仕事をいただいている。 今日は、モデル仕事をスタートさせたきっかけの話をしようと思う。 始まりは社内𝑩𝑨𝑹で きっかけは、前職の同僚との会話だった。 「副業、やりたくね?」 2019年、社内BARでの会話だ。当時勤務していた企業には福利厚生の一環で、定時後に社員が無料で利用できるBARがあった。 新卒で入った日系の歴史ある自動車部品メーカー(いわゆるJTC)から、渋谷のIT企業に転職して数か月

        • 冷淡なぽっちゃりモデル―仕事スタンスについて

          時折、お仕事をいただき、アパレルや広告業界でモデルの仕事をしている。 身長157cm、体重75kg。標準よりふくよかな体型だ。 「プラスサイズモデル」のカテゴリでお仕事をいただいている。 今回は、仕事のスタンスの話をしようと思う。 自ら望んでいただいている仕事だが、この話には大層な夢や壮大なストーリーはない。 私は意識的に、淡々と仕事をしている。 ただただ、サイズを参考にしたいと思う女性に見てもらえるよう。 ただただ、私のルックスを必要としている層に届くよう。 願

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        同じバンドが好きだった

          身近でお手軽!手っ取り早くわかりやすい!最強の自己肯定感爆上げ法!

          それが、皆さんご存知「恋愛」である。 「No.1にならなくても良い もともと特別なOnly one」 あの流行歌が毎日テレビで流された2003年、私は10歳だった。当時はゆとり教育の真っ只中で、誰かと競わずとも、なんびとも唯一無二の尊い存在だとそれはそれは頻繁に聞かされたものだ。 ナンバーワンの栄光の味を知ることはとても難しい。 何かの大会で優勝すること。周りを凌駕する大作を創り上げること… それを味わうには、誰かに何かを認定してもらう、もしくは誰かを負かす必要性を孕ん

          身近でお手軽!手っ取り早くわかりやすい!最強の自己肯定感爆上げ法!

          「知りたくなかった『あのこと』」

          箱の中で顔寄せる2人 まだ4人は詰め込める箱を贅沢には使わず、2人は中心を狭く陣取った。背中からのハグを享受することがこの上ない幸せだと、世界中に知らしめてやりたいような、でも内緒にしていたいような、つがいの感情が頬を染めている。 服装から推測するに、ちょうど今と同じ、3月くらいに撮ったものだろう。雪国新潟とはいえ、ゲームセンターの中はもう暖かくなってきているだろうに、まるで抱き合わないと凍えてしまうと言わんばかりに頬を寄せている。現に当時の私は、今後の人生に彼がいなけれ

          「知りたくなかった『あのこと』」

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          見開きページ/ハンブレッダーズ

          「大好きなものに大好きって言わなくちゃ!」 現代っ子にしてはロマンチストすぎるくせに いざ夢中になってしまうと、駆け引きなんてちっともできない。 不器用で、ダイレクトで、全然スマートになんかなれなくて、 でも野暮だなんて絶対に思われたくなくて、引き算しようとするけどセンスがなくて空回りする。 そういう自分を操縦するのがとても難しい。 そんな焦燥感が涙になってあふれ出すとき、 ロックンロールが肩を組んでくれるのだ。 100パーそうは思えてなくても、「乞うご期待!」と、歌に乗せてなら大口を叩ける。 だから私は、ボーカル以外のメンバーもみんなで大口を開けてシングアロングしているロックバンドが好きなのかもしれない。 ピッチ・パーフェクトなんかじゃなくても、一緒に歌って、戦おうとしてくれている気がするでしょう。 ハンブレッダーズの数ある好きなところの一つ。 ああ、ライブに行きたい…

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          あなたの後ろ髪を引きたい

          特段悩みはないのに、近ごろ、眠りが浅い。 どれだけ好もしい夜を過ごし、心地よい疲れを覚えていたって、3時間ほどで目が覚めてしまう。そのあと少ししたら眠れるのだから、そんなリズムに自然となったならぜひ受容したいのだが、ゆるく疲れがたまっていく。 体温みたいにメンタルの調子も明確に数値で出て、栄養剤で調子を整えられたら良いのにといつも思う。 悩みは、ないのだ。本当に。 --- 人が自ら死を選んではいけない理由について考え込むことがある。そして今まで一度も、壁を越えられた

          あなたの後ろ髪を引きたい

          4/1-39.2℃

          4月1日は晴れ晴れしい日だなぁと毎年感じる。 午前8時半、自分の前を歩く男の子は、着慣れていなさそうなスーツに身を包み、後姿からも緊張が伝わってくるほどだった。きっと新入社員だろう。 何気なく目線を下げると、彼のジャケットの裾には、まだしっかりとしつけ糸がついていた。 後ろからそっと声をかけ、その糸がしつけ糸と呼ばれていて、着る前に切ったほうが良いであろうことを伝えた。 彼はすごく助かりましたと礼を言い、ちょうどゆく道の先にあったコンビニに向かって歩いて行った。恥ずかし

          4/1-39.2℃

          筆の使い方 ― 望月もちぎ「エッセイの暴力性 〜自分の過去を人に話したい人へ。」を読んでの自戒

          深い井戸の底から一生懸命這い上がろうとするのに、そもそも落ちた衝撃で弱った体は思ったように動かない。疲れてしまって声も上げられない。状況に絶望して、そのあと命がどうなろうが冷たい水の中で眠ってしまいたくなる。 月末~月初の1週間はPMSで身体的にも精神的にも最悪のコンディション。どうしようもなくなりがちで、いつもこんな調子。 生理が来た瞬間にすべてが元通りになって、あっさり地上に上がれるんだから不思議だ。 投薬でもアロマでもヨガでも、色んなことを試してはいるがなかなか治ら

          筆の使い方 ― 望月もちぎ「エッセイの暴力性 〜自分の過去を人に話したい人へ。」を読んでの自戒

          にんげんって、いいな。

          なんだかのんびりしたタイトルですが、恋愛の話です。 数年前の私の、とってもかわいい1日をシェアさせてください。 (批判的な内容ではないですが念のためプライバシー保護でフェイクを入れます) ------------- 関東の大学を卒業し、地元の新潟にUターン就職をした私は、数か月に1度東京に来ては分刻みのスケジュールでなるだけ多くの友達と会うのをとても楽しみにしていた。 社会人生活1年目の冬、その日も2つの予定をこなすのに張り切って上京した。 まず、高校時代の友達と池袋の

          にんげんって、いいな。

          浮気しないでね。と言われるのが苦手だ。

          擦れた女を気取るわけじゃないが、どうしても、ずっと苦手だ。恋人と順調だとしても、そうじゃないとしても。 結婚前は何してもOK!どんどん遊んでこー!というような自由主義者や、複数パートナーとの関係を持つことをスタンダートとするポリアモリーというわけではない。恋人がいるとき、相手はひとりだし、恋人を悲しませること=浮気はしたくない。 ただ、どうしても表現方法に窮屈さを感じてしまって、苦手なのだ。 こんな面倒なことを言うと未来の恋の可能性が減るかもしれない…?が、吐き出してみ

          浮気しないでね。と言われるのが苦手だ。

          【引越検討中のあなたへ】ソーシャルアパートメントについて本音で書いてみた!

          年が明け、SNSでは進学や就職に伴う引越に関する投稿が増えてきた印象があります。 世間的に引越のピークは3月ということもあり、1〜2月に物件を決める方も多いことと思います。 そのタイミングで、今年から就職する友人に引越についての相談を受ける機会があり、 あれ自分の暮らしって結構レアなのでは…?と気付き、 現在謳歌している都内郊外の大型シェアハウス- ソーシャルアパートメントでの暮らしをシェアしてみることにしました。 メリットやデメリットについて、暮らしてみての正直な感想を

          【引越検討中のあなたへ】ソーシャルアパートメントについて本音で書いてみた!

          【サポーターズ退職エントリ】ありがとう全国の学生エンジニアさん

          サポーターズを退職します新潟の自動車部品メーカーから上京転職し、早2年。キャリアチェンジをする決意に至り、昨日(2020/8/14)サポーターズの最終出勤日となりました。 2年間、本当に沢山の胸が熱くなるような嬉しい出来事がありました。 同時に、人材サービス業ならではのつらさも経験しました。 簡単にですが、まとめてみたいと思います。 (追記:書いてみたら結構書けてしまって、全然簡単じゃなくなったので、時間のある人だけ読んでください) そもそもお前、誰?VOYAGE GR

          【サポーターズ退職エントリ】ありがとう全国の学生エンジニアさん

          note、はじめました(昔つくったうたを添えて)

          「おやすみ」ステラオエステ さぁ まぶたを閉じて やわらかい青に包まれていく 昼間の雨は 夜更けにはあがっているよ ほのか光るしずかな月を見れば 夜がほほえんで さぁ おやすみ さぁ まぶたを閉じて いまだけ、ちいさなこどもに戻って なみだのゆくえは僕にまかせて眠ろう 「おとなだから」 強がる君の横顔 ぜんぶあずかるから さぁ おやすみ ほほに残る、なみだの跡をなぞれば きみがほほえんだ 眠りの中 作詞:佐藤望 作曲:ステラオエステ ◆note練習がてら、(改行

          note、はじめました(昔つくったうたを添えて)