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偶然をなめるな。―ぽっちゃりモデルの始め方

身長157cm、体重75kg。時折、「プラスサイズモデル」のカテゴリでお仕事をいただいている。

今日は、モデル仕事をスタートさせたきっかけの話をしようと思う。

始まりは社内𝑩𝑨𝑹で

きっかけは、前職の同僚との会話だった。

「副業、やりたくね?」

2019年、社内BARでの会話だ。当時勤務していた企業には福利厚生の一環で、定時後に社員が無料で利用できるBARがあった。

新卒で入った日系の歴史ある自動車部品メーカー(いわゆるJTC)から、渋谷のIT企業に転職して数か月経ったころの会話だ。当時は、JTCよりIT系の方が勤務条件の自由度が高い傾向にあった。勤務時間がフレキシブルだったり、副業OKだったり。ご多分に漏れず、自分の元居た会社と転職先では、社員に与えられた自由度に比較にならない程の差があった。新卒で入った会社を窮屈だと感じていた私は、転職先をそれはそれはそれは気に入っていたのだ。

そして正直、浮かれまくっていた。バーをBARとわざわざ書くほどには。本職だって精一杯でペーペーの半人前のくせに、副業の話するくらいには。

浮かれながらも、副業って言ってもできることがないじゃんと思った。
話し相手はWebエンジニアだ。彼には技術がある。ものづくりができる。
総合職の私は?従事している就活イベント企画運営の仕事は、メンバーあって、会社があって成り立つものだった。私個人のスキルは独立するほどにはとても育っていなかった。

友は言う。

特技や個性に尖りがあれば、それをマネタイズできる。
たとえば、かっぴー(当時のニックネーム)のボリューミーな身体だって。
それはほかの人にはない武器じゃん?

ピンときた。私は目立つことも、自分の見た目も、なぜだか昔から結構好きだった。

ぽっちゃりを生かす…?プラスサイズモデル!楽しそう!やってみたい!

「ここで応募しちゃう!?」

ぽっちゃりモデルの道へ

社内BARでわいわいと検索した、🔍「プラスサイズモデル 募集」のワンタップで運よく私は、モデルとしての人生にアクセスすることができた。

フォーエル様 Web CM

NHK様 あしたがかわるトリセツショー

私は、人よりぽっちゃりしていて、副業可能な企業へ転職をし、そこで友人をつくり、きっかけの言葉をもらい、プラスサイズモデル業界に飛び込み、事務所と縁が出来、複数のお仕事に恵まれ…振り返ると本当に全部偶然だ。

破天荒で勢いだけで突っ走ってきたことは否めず、計画性や周到な戦略はまるでない。
さらに芸能界では端役じゃないかと言う意地悪な声も聞こえてきそうだが、今回の論点はそこじゃない。

モデルとして走り出した芸能キャリアの全ページが、私にとって、とにかくエキサイティングなのだ。いま、本当に楽しい。

いくつかの偶然の先で見た、いくつもの新しい景色や出会いは、確実に今の私の生きる糧になっている。

かたちを変えながら、芸能の道を、しぶとく走り続けていくつもりだ。

https://www.instagram.com/nozomi.bloom/

偶然を必然へ

これまでのキャリアは言わずもがな一人で得たものではなく、モデル事務所の運営陣のただならぬ営業努力、そしてモデルコーチの手腕の賜物でもある。

単なる偶然の連なりが、周りの協力で、必然へと進化することもある。意外と人の成功体験や喜びは、そういう構造でできているものも多いのかもしれない。

日常にころがる偶然を大事にしていこうという話でした。

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