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たなコトアカデミーとは?
和歌山県の中南部に位置する田辺市。「熊野古道」と「みなべ・田辺の梅システム」という2つの世界遺産を持ち、自然や文化が豊かな田辺市では近年、地元の若手事業者による地域循環型のビジネスモデルやソーシャルな取り組みが続々と生まれています。
そんな田辺市と『未来をつくるSDGsマガジン ソトコト』がコラボした関係人口育成講座が「たなコトアカデミー」です。
関係人口とは、「移住は難しいけれど、観光よりも
「こだわりがない」ことが「こだわり」~あたり前の身近さの中にある、ちょっと変わった果樹農家さん〜
「ヘンタイ」と言われたい!
自由人たちがつくる“まとまらない”地域づくり―上秋津編
和歌山県田辺市の上秋津(かみあきづ)という地域に、野久保太一郎さん(以下、野久保さん)が営む果樹園『十秋園』(とあきえん)はある。
この上秋津という地域は古くから“地域づくり”が盛んで、1996年には農林水産省の行う「豊かなむらづくり全国表彰事業」にて天皇杯(最優秀賞)を受賞。その後も、1999年に当時まだ珍
つながりをいただくフランス料理店・更井亮介さん
和歌山県田辺市上芳養(かみはや)にあるフレンチレストランのオーナーシェフ更井亮介(さらいりょうすけ)さんにお話をうかがった。
レストランの名前は、Caravansarai(キャラバンサライ)。ペルシャ語で「隊商宿」を意味する言葉で、もちろん更井さんの名前にちなんでいる。野生のイノシシやシカなどの肉を使ったジビエ料理が有名な店だ。
お祖父さんの建てた梅蔵をフレンチレストランに
高い天井に、風合
地方で働くということ ―田辺の愛され茶娘、なっちゃんが選んだ道
新卒で飛び込んだのは、お茶畑。ハワイ仕込みの波乗り型キャリア?
和歌山県田辺市、その中でも市街から離れた山の上、熊野本宮大社のある本宮町に、一人の若き茶娘がいる。“なっちゃん”と呼ばれ、皆に愛される倉谷夏美さん(なっちゃん)は現在25歳で、茶畑で働き始めて2年が経つ。もともと食に興味があり、大阪にある専門学校の管理栄養士学科で学んでいた。管理栄養士めがけて一直線と思いきや、卒業後になっちゃんが飛び
うなぎと梅の相性は最高!? ピンチから生まれた奇跡のコラボ
禁断の組み合わせから、最高の組み合わせへ日本一の梅生産量を誇る和歌山県で、新しい梅を使った商品が話題になっている。その商品を手掛けたのは、和歌山県田辺市で80年以上、うなぎ屋を運営している『太田うなぎ店』。
四代目の太田有哉さんが手掛けた「紀州南高梅ひつまぶし」は、今まで食べ合わせが悪いといわれてきたうなぎと梅干しをうまく組み合わせた商品で、和歌山県が県内の魅力的な商品を制定する「プレミア和歌山
「虫食い」だって価値になる、「BokuMoku」が生み出した熊野の森の未来
森の課題に取り組む循環型熊野家具プロジェクト
和歌山県は古くから「紀州・木の国」と呼ばれ、山が多く木材に恵まれた土地でだ。そんな和歌山県で採れる紀州材は、首都圏を中心に多く出荷されていて、キメの細かく美しい、強度、耐久性に優れたブランド力のある木材である。
しかし、戦後に売れていた木材が、高度経済成長の際に足りなくなり、外国の木材を輸入したことにより、国内の木材の金額がピーク時の四分の一以下に
地域に愛される日本酒「交」の生みの親・堀将和さん
初代から80年の時を経て今に蘇った田辺の地酒「交(こう)」。
熊野の美味しいお米を使ったお酒はどのように生まれ、どのように広がっていったのか。和歌山県田辺市にある酒問屋・堀忠商店の4代目、堀将和さんに話をうかがった。
酒屋×米屋が生んだ熊野米を使った日本酒「交」
北本征太郎さん(左)、堀将和さん(中央)、田上雅人さん(右)
2017年頃、堀さんは自社の卸先である一般酒販店の大幅減少に悩んでい