記事一覧
ウミナナフシの模様の種内変異(Shiraki & Kakui 2024)
私が関わった論文の短い紹介.
”ウミナナフシの模様はいつも同じではない”
Shiraki & Kakui (2024) は,指導学生の白木祥貴さんが主導したウミナナフシに関する研究成果です.モヨウウミナナフシ(Mesanthura miyakoensis)が属するMesanthura属は,体の模様が分類上重要視されていましたが,個体発生に伴って模様が変化するのかしないのかという,模様の種内変異
知床の沿岸生無脊椎動物(Sonoda et al. 2024)
私が関わった論文の短い紹介.
”知床半島の沿岸にすむ海産無脊椎動物について”
Sonoda et al. (2024)は,東京農業大学の園田武博士が主導してまとめられた知床半島沿岸の海産無脊椎動物に関する研究成果です.調査した13地点それぞれでどのような無脊椎動物が得られたかを調べ,各地点の生物の構成(生物相)を形作った要因に関する議論を行いました.
タナイスの走光性(Okamoto & Kakui 2023)
私が関わった論文の短い紹介.
”タナイスにおいて初めて実験的に走光性の存在を示した研究”
Okamoto & Kakui (2023) は,指導学生である岡本暢躍さんが主導した研究の成果です.沿岸域で見つかるナミタナイス属のタナイスの2種(エゾナミタナイスとエンピツナミタナイス)が走光性を示すことを実験的に明らかにしました.走光性を持ったタナイスの存在は過去に示唆されていましたが,今回,初めて