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好きになったのは、富山の人でした

2021年、「運命の人」との出会いがきっかけで富山市に移住されたYさん。

関東生まれ、関東育ちのYさんの富山での暮らしについて伺いました。

※一部、惚気話が含まれます。ご注意ください。

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◎運命の人に出会ってしまった

ーー2021年に富山へ移住されたきっかけは?

結婚を機に移住しました。ずっと東京の食品メーカーで研究職として働いていましたが、思い切って仕事をやめて富山に来ることに。

ーーYさんは埼玉県ご出身だそうですが、いずれ地方に移住したいとか、寿退社したいと思っておられたんですか?

全く(笑)。関東で定年まで働くつもりでした。人やチャンスに恵まれ、理想以上の仕事ができていたので、会社を辞めることもあまり考えていませんでしたし…。

ーーそんなYさんが富山移住に踏み切った一番の理由はなんでしょうか。

夫と出会い、「こんな心の美しい人と一緒に暮らしていきたい」と思ったことがきっかけです。そして、夫だけでなく、夫のご家族も心を洗ってくれるような素敵な人たちだったんです。

夫の妹さんとは一緒に立山を登ったりしたんですが、彼女の優しさに触れて彼女のことも大好きになりました。夫は四人兄弟なので、一気に家族が増えてとても嬉しいです。

ーー素敵な方と出会われたんですね!旦那さんはどんな方なんですか?

東京と富山の中間である軽井沢でデートした時は、彼のリュックの中から双眼鏡や野鳥図鑑が出てきました。彼は自然が大好きで、そんな「自然が美しいと思える心が美しいな」と思いました。

私が富山を初めて訪れた時は、改札にスーツを着た直立不動の人がいるなあ、と思ったら彼でした(笑)。そして、富山の良さについてずっとプレゼンしてくれました。

何をやってもできてしまう人で…。おそらく、彼の辞書に不可能の文字はないと思います。

こんなエピソードで、夫のことをイメージしていただけたらと思います。

ーーインタビュー開始5分でこんなに惚気られたのは初めてです(笑)!なんだか漫画に出てきそうな旦那さんですね…。

◎実家からたったの1時間45分

富山は思いっきり深呼吸できる場所だと感じたそう。

ーー旦那さんと出会うまで、富山にはどんなイメージがありましたか。

北陸新幹線で金沢へ旅行に行った時に、「なんでこんな場所で停車するの?」と富山駅を憎らしく思っていました(笑)。単なる通過駅でしたね。

ーー旦那さんのアテンドのもと、初めて訪れた富山はいかがでしたか。

思いっきり深呼吸できるところだと感じました。関東の海はあまり綺麗だと感じたことがなかったので、富山の海水が澄んでいることにも驚きましたね。

母は、実家のある大宮から1時間45分で来られることに驚いていました。大宮から在来線に1時間45分乗っても、隣県である栃木県の足利にしかいけないんですよね。富山って近いんだね、という話をしました。

ーー富山へ移住されるにあたって、ネックになったことはありますか。

8月に移住してから、12月に会社を辞めるまでの数ヶ月間、新幹線通勤をしたことですね。リモートワークと組み合わせましたが、流石に懐が寂しくなりました(笑)。

しかし、もともとミニマリストで荷物もたった段ボール5箱でしたし、移住自体で困ったことはありませんでした。

ーー実際に富山で暮らしてみて、困ったことはありましたか。

田舎暮らしには「不足」がつきものだと思っていたのですが、意外と不足はないですよ。

でも、寒さと雪にはまだ慣れません。雪道の運転はしたことがないので、夫のスパルタ指導を受ける予定です。

あとは住宅街の街灯が少ないことです。それくらい治安が良いということだとは思いますが、ちょっと心細いですね。

ーー確かに、東京の夜は明るいですもんね…。逆に、富山のいいところを教えてください。

なんと言っても食べ物が美味しく安いことです。タンパク質1グラム当たりの価格が関東では肉の方が高いですが、富山では魚の方が安いことが多いです。

ーーさすが元食品メーカー勤務!比較の仕方が独特ですね(笑)。

そして、地場野菜を簡単に入手できるのも魅力です。東京だと「自然派」「オーガニック」を謳うお店にわざわざいかなければ手に入らないものが、どこにでもあるチェーンのスーパーで安く手に入ります。よく行くのはアルビスバローですね。

そして、浄水器を使わなくても美味しいお水が飲めることにも驚きました。

雄大な景色が見渡せるのもいいところです。東京で働いていた頃は、通勤時間も「いかに今日を終わらせるか」を考えていて、自然に目を向けることはありませんでした。富山に来てからは、自然を美しいと思えるようになりました。

平地からもこんな壮大な景色が見られる©︎とやま観光推進機構

ーー特に晴れの日にみられる立山連峰の景色は贅沢ですよね。Yさんご夫婦は今、どんなおうちに住んでおられますか。

家賃10万円の駐車場と庭付きのおうちに住んでいます。先日は庭から双子座流星群が見えました。

ーー富山でお友達はできましたか。

最初にできたお友達は、鮮魚店のおばちゃんです。私が県外から来たとわかると、丁寧に魚の説明をしてくれました。よく献立の相談に乗ってもらいます。

仕事を退職して間もないので、これからゆっくりお友達を作っていこうと思っています。これからの仕事のことは、正直まだ考えていないんです。管理栄養士の資格を生かして独立することもできるし、専業主婦をしながら子ども食堂のボランティアに参加するのもアリかな、なんていろいろイメージはしています。

◎立山で見た星空と日の出が忘れられない

立山で見た夕陽

ーー富山でこれからトライしてみたいことを教えてください。

マリンスポーツ、キャンプ、BBQ、ホタルイカすくい、富山名産のかぶらずし作りです。

ーーアウトドアばかりですね!これまでもアウトドアがお好きだったんですか。

アウトドアの経験はほぼなく、休日はどちらかというと美術館・博物館を巡っていたタイプです。でも、夫の影響で登山やジョギングをするようになり、アウトドアの楽しさを知りました。

中でも、立山で宿泊して見た星空と日の出は忘れられません。

旦那さんと雄山登頂

ーー富山に移住して、アウトドアに目覚める方はたくさんいらっしゃるんですよね。ほかに、富山のお気に入りスポットはありますか。

観光スポットで言えば、南砺(なんと)市にある五箇山の合掌造り集落、砺波(となみ)市の庄川峡、富山市にあるキラリ(隈研吾氏設計のガラス美術館&市立図書館)です。

五箇山の合掌造り

ーーもうすでに、富山県中のいろんな場所を訪れておられるんですね!
富山で暮らしてみて、富山の暮らしはどんな方が向いていらっしゃると思いますか。

広い空間が欲しい人、自分のスタイルを求めたい人、そして食べることや飲むことが好きな人ですかね。リモートワークが可能なら、余暇を自由度高く過ごせるし、ぴったりだと思います。

海外の人が移住するにもいいかもしれません。「富山は日本のスウェーデン」っていう本がありますが、確かに富山とスウェーデンの雰囲気や環境は似ています。気候が富山に似ている国の人なら、富山に移住してもいいんじゃないかなあ。

ーーなるほど!国外からの移住というのは新しい視点でした。富山でこれからどんな風に暮らしていきたいですか。

子供はほしいですね。そして、子供にはいろんな経験をさせたいです。富山は子育てするにもぴったりの場所だと思っています。東京は施設は充実しているけれど、一方で子供にとって誘惑になることも多いですよね。

自然の中で遊んだり、たくさんの親戚や地域の人の中で、人との関わりを学んでほしいです。

***

定年まで働こうと思っていた大手企業を辞め、富山に移住してきたYさん。富山に素敵な家族ができたと嬉しそうに語ってくださいました。

あなたの運命の人も…富山にいるかもしれませんね。

僕たち「ためスモ」は皆さんのお試し移住を全力サポートいたします。僕たちが皆さんのキューピッドになるべく、いろんな富山人をお繋ぎしますよ。


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