羽場洋介@創業350年 酒蔵社長の本音ブログ

京都・玉乃光酒造株式会社 社長|日本酒で日本の価値を世界に届ける|異業種から伝統産業の…

羽場洋介@創業350年 酒蔵社長の本音ブログ

京都・玉乃光酒造株式会社 社長|日本酒で日本の価値を世界に届ける|異業種から伝統産業の経営に挑戦|経歴:公認会計士→コンサル→飲食業→蔵元|日本をもっと、伝統文化に触れる社会へ|酒蔵経営を赤裸々に発信|実はお酒が弱いのが悩み|日本の未来に夢を持てる若者を増やしたい

マガジン

  • 酒蔵経営っておもしろい。

    酒蔵経営に携わるようになってもうすぐ2年。だんだんと業界のことや市場のことが分かってきました。なんて奥深くて、ロマンのある業界なんだ。っていうのが今のところの感想です。酒蔵経営をしていての毎日の気付きを書き留めていきます。

  • 京伝びと立ち上げ秘話

    玉乃光酒造のプレミアムブランド「京伝びと」の立ち上げストーリーです。京伝びとのパートナー向けのメッセージです。

  • 京伝びとユース

    京伝びとが提供する無料の学生向けコミュニティです。京伝とびととは、玉乃光酒造のプレミアム日本酒の企画・販売を行う会社であり、日本酒という伝統産業を通じて、日本の誇りを取り戻すための活動を行っています。その一環として、学生向けに、日本酒製造体験、生き様セッション、定期交流会を企画運営しています。

  • アンテナショップオープン物語

    アンテナショップ『純米酒粕玉乃光』に関する想いをまとめています。

記事一覧

タイの居酒屋は日本よりも居酒屋っぽい。

先週はタイに行ってました。タイではまだ日本酒があまり飲まれてないんですよ。基本的には日本食レストランでしか日本酒は飲まれません。これを少しずつファインダイニング…

京都のアンテナショップをリニューアルします!

アンテナショップ一階をリニューアル来週7/10(水)に烏丸のアンテナショップの1階を日本酒のテイスティングバー(立ち飲み)にリニューアルします!テイスティングってい…

蔵元として、日本酒を愛するということ

玉乃光は京都に移って70年玉乃光の京都での歴史は、第11第蔵元の宇治田福時さんが創業の地和歌山県から京都に移転したところから始まります。戦争の和歌山大空襲で蔵が焼け…

日本酒の味を守っていく大切さ

玉乃光のお酒とロシア料理のペアリング会 先週は、玉乃光のファンクラブである夢天下会の会長のお店キエフで行われた、玉乃光のお酒とロシア料理の会に参加してきました。…

玉乃光をどうやって覚えてもらうか?

GWに灘高の文化祭に行ってきたんですよ。日本で一番かしこいと言われてる、あの灘高です。一般開放されてたので、見に行ってきたのですが、びっくりしました。なんと2日間…

生命を感じられる。そんな日本酒を造りたい。

チームラボさん見に行ってきました。いやー。ほんとに感動しました。あんな世界を作れる日本人がいるってだけで日本人として誇らしい。ほんとにすごい。 生命をテーマにし…

映画村のリニューアルが楽しみ!

映画村の江戸酒場に参加してきました。江戸酒場とは今年で7年目になるイベントで、映画村のセットを使って、江戸時代にタイムスリップしたような世界観のもとお酒や食事を…

日本酒×NFTが拡がる未来は必ず来る。

《sake world summit》に参加しました。3/30にLeafさんが主催されている《sake world summit》に参加させてもらいました。60蔵くらい参加してましたね。 集客はだいたい3…

日本酒の酒蔵の一番の強みは何か

群馬県の永井酒造さんを訪問してきました。写真はその水源となる川の写真ですが、雪がすごくて大変でした。群馬の中でも北の方にあるので、太平洋より日本海の方が近いくら…

日本酒にもっとファンビジネスの要素を取り入れたい。

Jリーグのヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島の試合を見に行きました。市内の小学生を無料ご招待っていうイベントがあったので、サッカー部の子供をぞろぞろ引き連れて引…

AIでも作れない歴史と言う財産

玉乃光には使ってない300坪ほどの蔵があるんです最近、その蔵に行くことが多いので、その度に心に誓っているお話です。何気ないことですが、この感覚をみんなに共有できた…

蔵開き大盛況で終了しました!

松山酒造さんと初の合同蔵開き開催蔵開き事故なく無事に終了してよかったです。松山酒造さんありがとうございました。準備してくれた運営委員のみなさんありがとうございま…

3/2に松山酒造さんと合同蔵開きやります!

京都伏見は酒処なんだろうか?全国的に酒のイベントは行われていますが、広島西条の酒祭りは20万人、新潟酒の陣は14万人もの人が集まります。伏見だって酒処と言われていた…

ワーク・ライフ・バランスって何だろう。

最近、ワークライフバランスについてよく考えることがあります結構使い古された言葉で、昔からよく言われます。ただ、昔は「日本人は働き過ぎだから、もっとプライベートを…

玉乃光ファンをつくるということに、真剣に向き合います。

未利用の蔵でのシークレットイベント玉乃光には、今は使っていない東蔵と呼んでいる蔵があります。その東蔵の中に入ってもらって、玉乃光や京伝びとの想いを聞いてもらって…

いつか死ぬと思って生きる

親族のお通夜・告別式に参列しました玉乃光ではないのですが、親族のお通夜に参列しました。この写真は故人が使われていた茶椀です。享年96歳。すごいですよね。久しぶりに…

タイの居酒屋は日本よりも居酒屋っぽい。

タイの居酒屋は日本よりも居酒屋っぽい。

先週はタイに行ってました。タイではまだ日本酒があまり飲まれてないんですよ。基本的には日本食レストランでしか日本酒は飲まれません。これを少しずつファインダイニングで日本食以外の料理と一緒に楽しんでもらったり、BARで飲んでもらえたら嬉しいなーと思い、代理店に会いに行ってきました。

写真はタイのある日本食レストランなんですが、料理は一品1,000円~3,000円くらいしますので、まぁまぁ高級店なんで

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京都のアンテナショップをリニューアルします!

京都のアンテナショップをリニューアルします!

アンテナショップ一階をリニューアル来週7/10(水)に烏丸のアンテナショップの1階を日本酒のテイスティングバー(立ち飲み)にリニューアルします!テイスティングっていう言葉を聞くと、ただで飲めると思われちゃうかもしれませんが、有料試飲です。

今回はその背景について説明したいと思います。アンテナショップは2年前の2022年3月にオープンしました。当時はまだコロナ中で、マンボウの最中でした。まん延防止

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蔵元として、日本酒を愛するということ

蔵元として、日本酒を愛するということ

玉乃光は京都に移って70年玉乃光の京都での歴史は、第11第蔵元の宇治田福時さんが創業の地和歌山県から京都に移転したところから始まります。戦争の和歌山大空襲で蔵が焼けてしまい、それをきっかけに京都伏見に移ってきました。

実は、私も福時さんの晩年に少しお会いしたことが、あるだけできちんとお話させていただいたことはありません。20年選手の従業員の人でさえ、ほとんど福時さんとコンタクトを取ったことがない

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日本酒の味を守っていく大切さ

日本酒の味を守っていく大切さ

玉乃光のお酒とロシア料理のペアリング会
先週は、玉乃光のファンクラブである夢天下会の会長のお店キエフで行われた、玉乃光のお酒とロシア料理の会に参加してきました。ロシア料理と日本酒って斬新ですよね。夢天下会に来てくださっているお客様もたくさんきてらっしゃいました。

夢天下会でも、キエフの会でも参加者の平均年齢は60歳を超えていると思います。70歳くらいかも。キエフの会では一番年配の方で84歳でした

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玉乃光をどうやって覚えてもらうか?

玉乃光をどうやって覚えてもらうか?

GWに灘高の文化祭に行ってきたんですよ。日本で一番かしこいと言われてる、あの灘高です。一般開放されてたので、見に行ってきたのですが、びっくりしました。なんと2日間で2万人の人が訪れるんですって。本当にすごい人でした。

高校なんで、そんなに広くないのですが、運動場から教室まで、もうぎゅうぎゅうで、ディズニーランドみたいでしたよ。生徒たちの催しが、1時間半待ちとか、ざらなんですよ。いやーびっくりしま

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生命を感じられる。そんな日本酒を造りたい。

生命を感じられる。そんな日本酒を造りたい。

チームラボさん見に行ってきました。いやー。ほんとに感動しました。あんな世界を作れる日本人がいるってだけで日本人として誇らしい。ほんとにすごい。
生命をテーマにしているらしいです。刺激を受けました。私もこんな日本酒を作りたいなと心から思いました。

私は、日本酒から生命を感じられるから、長い歴史の中で神事や冠婚葬祭で使われるんじゃないかという仮説をもっています。だから、生命とは何か、生命を感じるとは

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映画村のリニューアルが楽しみ!

映画村のリニューアルが楽しみ!

映画村の江戸酒場に参加してきました。江戸酒場とは今年で7年目になるイベントで、映画村のセットを使って、江戸時代にタイムスリップしたような世界観のもとお酒や食事を楽しむというイベントです。他の日本酒イベントと違って、世界観がしっかりしているので楽しいですよ。

そして、そんな映画村は来年2025年の秋にリニューアルします。

リニューアルに向けて解体工事が始まるのですが、その最後のオープンセットの使

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日本酒×NFTが拡がる未来は必ず来る。

日本酒×NFTが拡がる未来は必ず来る。

《sake world summit》に参加しました。3/30にLeafさんが主催されている《sake world summit》に参加させてもらいました。60蔵くらい参加してましたね。

集客はだいたい3,000名くらいだそうなんですが、印象的だったのは人気の蔵がものすごく偏っていたことです。

稲とアガベさんが圧倒的人気でしたね。あと、花巴の美吉野醸造さん。京都では松井酒造さんがダントツ。ざ

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日本酒の酒蔵の一番の強みは何か

日本酒の酒蔵の一番の強みは何か

群馬県の永井酒造さんを訪問してきました。写真はその水源となる川の写真ですが、雪がすごくて大変でした。群馬の中でも北の方にあるので、太平洋より日本海の方が近いくらいですね。東京から1時間半新幹線に乗って、そこから車で40分。遠かったです。。。それでもたくさんの人が酒蔵を体験したくて集まってきてくれるそうです。

さて、今日のお話は日本酒の酒蔵の一番の強みは何か?ということなんですが、それは、「みんな

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日本酒にもっとファンビジネスの要素を取り入れたい。

日本酒にもっとファンビジネスの要素を取り入れたい。

Jリーグのヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島の試合を見に行きました。市内の小学生を無料ご招待っていうイベントがあったので、サッカー部の子供をぞろぞろ引き連れて引率してきました。私の子供がサッカーやってるので、サッカー自体には興味ありますし、子供の試合はすごく感情移入して応援します。
でも、Jリーグには全然興味なかったんですよね。それなのに、ヴィッセル神戸のサポーターシートに行ってしまったので、大

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AIでも作れない歴史と言う財産

AIでも作れない歴史と言う財産

玉乃光には使ってない300坪ほどの蔵があるんです最近、その蔵に行くことが多いので、その度に心に誓っているお話です。何気ないことですが、この感覚をみんなに共有できたらいい未来が作れるんじゃないかなと思っています。

みなさん、生成AIって使ったことありますか?かなりたくさんのサービスが出てきているので、使ったことない人は是非一度使ってみてください。無料でも一定程度は使えるんですよ。

生成AIってい

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蔵開き大盛況で終了しました!

蔵開き大盛況で終了しました!

松山酒造さんと初の合同蔵開き開催蔵開き事故なく無事に終了してよかったです。松山酒造さんありがとうございました。準備してくれた運営委員のみなさんありがとうございました。製造の皆さんはお祭りでみんなが騒いでる中、通常業務をきちんとこなしてくれてありがとうございました。みんなで盛り上げられた蔵開きでしたね。

今回の蔵開き始めての試み今日は蔵開きを終えての感想です。今年の蔵開きの特徴は大きく2つです。

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3/2に松山酒造さんと合同蔵開きやります!

3/2に松山酒造さんと合同蔵開きやります!

京都伏見は酒処なんだろうか?全国的に酒のイベントは行われていますが、広島西条の酒祭りは20万人、新潟酒の陣は14万人もの人が集まります。伏見だって酒処と言われていたので、それくらいのイベントがあっても良さそうですが、残念ながらそんなに集客できていません。1万人もいないんじゃないかな。

それは、京都伏見が酒処って思われていないからだと思うんですよね。

京都伏見が酒処だというのは、業界の中の人がそ

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ワーク・ライフ・バランスって何だろう。

ワーク・ライフ・バランスって何だろう。

最近、ワークライフバランスについてよく考えることがあります結構使い古された言葉で、昔からよく言われます。ただ、昔は「日本人は働き過ぎだから、もっとプライベートを大切にしよう」みたいなニュアンスが強かったですよね。もしかしたら、今もそんなニュアンスで理解している人もいるかもしれません。

最近では、どちらかというと「ウェルビーイング」という言葉をよく使うようになりました。ウェル(よい)+ビーイング(

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玉乃光ファンをつくるということに、真剣に向き合います。

玉乃光ファンをつくるということに、真剣に向き合います。

未利用の蔵でのシークレットイベント玉乃光には、今は使っていない東蔵と呼んでいる蔵があります。その東蔵の中に入ってもらって、玉乃光や京伝びとの想いを聞いてもらって、禅利を試飲してもらうイベントを行いました。10名ほどのお客様をお招きしての完全非公開イベントです。

東蔵は長い間有効に利用できていませんでしたが、もったいないので何とか有効に利用したいとずっと考えていました。ただ、建て替えるにはお金がか

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いつか死ぬと思って生きる

いつか死ぬと思って生きる

親族のお通夜・告別式に参列しました玉乃光ではないのですが、親族のお通夜に参列しました。この写真は故人が使われていた茶椀です。享年96歳。すごいですよね。久しぶりに火葬されて少しの骨だけになってしまう瞬間を目の当たりにしました。

今回のテーマは、「いつか死ぬと思って生きる」です。こんな話ができるのも、こういう機会がないとなかなかできないので、迷ったんですが、あえて残しておきたいと思います。

たっ

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