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珺
2020年11月14日 21:11
人は、関係性に名前をつけたがる。1恋愛にしろ、友情にしろ、とにかくだ。しかし、過去を振り返った時、わたしは、自分の記憶の〝曖昧フォルダ〟にある思い出ほど、よりノスタルジックな気持ちにさせられる。わたしが彼と出会ったのは、新卒で入った会社の先輩の、人数合わせとして呼ばれた会だった。仕事上、遅れて参加したわたしの席はもう決められており、必然的に隣の男性と話す機会が多くな
2020年11月13日 20:37
秋のことだ。少数派かもしれないが、わたしは夏より、冬より、秋になると、人肌が恋しくなる。わたしは、ひどく塞ぎ込んでいた。部屋に引きこもりがちで、コンビニにご飯を買いに行く以外は外から出ない生活を何週間も続けていた。そんな時、わたしはネットで知り合った年下の男の子とご飯の予定が入った。待ち合わせは、西船橋駅。前の予定が少し早くに終わったので、駅構内のカフェに入