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創作大賞2024応募作品限定お勧め作品集

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創作大賞2024応募作品の中でお勧めしたい作品をまとめていきます。
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#創作大賞2024

8年ぶりにできた恋人が、私の夢を推してくれた話

自分を、平凡未満だと思う。 「私がいるんだから、絶対大丈夫よ」 そう—— やっと言われた…

詩旅 紡
7か月前
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事業継承がこれほど重責で、これほど素晴らしいとは思わなかった。

2024年5月21日 株式会社足立熱処理研究所の代表取締役に就任いたしました。 就任前日…

短編小説 | バースデーバルーン | 創作大賞2024

 妹の頭が徐々に大きくなっていく。病気じゃない。  わかっているんだ。家族の誰もが。だけ…

青豆ノノ
4か月前
224

【フォト小説】たどりついたら猫の島

※この作品はフィクションです  私が三十八歳のときに、夫は三十九歳で他界した。  夫の遺…

青乃家
8か月前
576

インドに行ったら、変わったのは、人生観だけじゃなかった話

インドは、海外旅行の行き先として、誰もがその名前を知っています。 日本とは異なる文化が色…

もつにこみ
4か月前
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「赤い傘の角度は、あなたの言葉をまろやかに」ヒスイの#シロクマ文芸部

赤い傘、なんていうものは 絶対に買わないんだけれど。 一本だけ、うちにある。 それも新品で…

エロを小さじ1 《第一話》

《第一話》エロティックの素は、いかが?  『モテる女になる! セクシーへの最短距離』という講習会は、まるで料理教室のような雰囲気で進んでいる。  料理教室と違うのは、玉ねぎや人参やじゃがいもを切りながら「モテる女になるために最も重要な要素、それはセクシー」と講師が繰り返し言っていることだ。 「皆さん、世の中には外見が特に目立つわけでもないのに、常に異性を惹きつける女性がいますでしょう。皆さんは、そんな女性を観察したことがあるかしら? 私はあります。そして分かりました。そんな

誰かいる場所

「芋の子を洗うよう」と言ったら失礼かもしれないが、 実際に目の前に広がっている光景はまさ…

ミーミー
4か月前
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エッセイ | おじさんと小説

 知人と久々にランチをした休日。出先でヤマト運輸から不在通知をメールで受け取った。  休…

青豆ノノ
5か月前
223

24歳のエチュード 

僕は思い出す。ゴミ袋でいっぱいになったあの部屋のことを。脱ぎっぱなしのパジャマのことを。…

もりた
4か月前
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似合ってくれて、ありがとう。

眼鏡屋の店員さんが、素敵だった。 惚れ惚れするほど、眼鏡がよく似合っていた。 眼鏡好きと…

「がんばれ」と「がんばりすぎないで」の間で

応援の常套句「がんばれ」は、今やハラスメントワードの一角を担うまでになった。下手に「がん…

アルロン
5か月前
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ヘッドフォンを外して音楽を聴こう

今現在使用しているイヤフォンジャックにコードを挿すタイプのヘッドフォンがここ1週間ほど様…

あしたば
4か月前
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【連載小説】「執事はバッドエンドを導かない 」第一話(創作大賞2024・ファンタジー小説部門応募作品)

※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 プロローグ  遠い昔、村に魔女がやって来ました。  村の少女が「病気の母を助けてほしい」と懇願すると、魔女はこう言います。 「かわいいお前のためだ。その願いをきいてやろう。けれど、お前も相応のものを払わねばいけないよ。私が持っているいくつかの呪いのうち、一つをお前が代わりに引き受けてくれるかい」    少女は何だかとても恐ろしい気持ちになりましたが、母親に必要な薬を買うお金がすでに尽きていることを思