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机上の空論/絵に描いた餅/取るに足らない唾棄すべきもの ※サムネイル画像はPixab…

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机上の空論/絵に描いた餅/取るに足らない唾棄すべきもの ※サムネイル画像はPixabay or Unsplashより

最近の記事

生ハムとキャベツのリゾット

小説を書くために作りました。 盛りつけが最悪ですが生ハムとキャベツのリゾットです。生クリーム仕立て。鶏がらスープのもとがほとんど残っておらず、味つけが薄いかな~と思いつつ……生ハムの塩っぽさとこってりとしたクリーミー感がたまりません。キャベツのくたくた感もちょうどいい。 お米はアルデンテ一歩手前って感じでちょっとかたかった。米の種類にもよるだろうし、このへん火加減が難しいなあ。

    • Thursday, 12/2/2021

       すっかり原稿作りに飽きてしまったため、のらりくらりと過ごしています。そんなこと、まったくもってしている場合ではないんですけども。気分転換にどうでもいいことを書こうと思います。数ヶ月前、宮崎駿監督のドキュメンタリーを見ました。 頑張ることを評価しちゃいけない。そのときに、慰めとか励ましは何の役にも立たない。 やりたいのと、やれるのは違う。  監督の重たい言葉にずっと、ずっと頭を殴られ続けています。この人の言葉には迷いも、容赦もありません。弱い者にとっては、ただの放言とも

      • 独断と偏見で選んだ睡眠用プレイリスト(アンビエント、ヒーリング寄り)

        すべて手持ちのゲームサントラより選出。音楽の知識など一切持ち合わせていない人間が適当に書いていますので面白味もなんともないです(途中、明らかに力尽きている箇所があります)。最近、寝る前にシャッフルして聴いていますが、たいてい二曲目くらいで寝落ちします。 #1 幻想(FFX/仲野順也)タイトルが「仲野順也」でもおかしくないくらい仲野節が炸裂。FFXにおいてはいちばん好きな曲。 #2 旅行公司(FFX/浜渦正志)旅行公司ってなんだっけ? というくらいにはFF10をプレイしたの

        • Tuesday, 11/2/2021

          ひとつまみの塩・なぜか急にエヴリン・マクヘイルのことを思い出したので、彼女の写真をネットで探す。それは「史上もっとも美しい自殺」と呼ばれる有名な写真だ。ぐにゃりと陥没したリムジンの屋根がエンパイア・ステート・ビルの86階から飛び降りた際の衝撃を物語っているが、その曲線は彼女のからだをあたかも受け入れているようにも見える。それでいて傷ひとつついていない彼女の顔は白昼夢のなかでまどろんでいるような、やさしく肩を叩けばゆっくりと目が開くのではないかと思わせる刹那的なはかなさと美しさ

        生ハムとキャベツのリゾット

          Monday, 11/1/2021

          犬とミルク文脈を作る力を身に付けなくては。読まれ手でも、読み手でもなく、語り手になること。魅力を持つのは文体であって内容ではない。 二階堂奥歯「八本脚の蝶」(河出書房新社) ・良き語り手にならねば、良いものは作れないということ。誰にも真似できない文体を身につけるべきであるということ。 ・どんよりモードのなか、ここは誤字脱字も、ポンコツな文脈も、うまく書けないもどかしさもいらだちもすべて忘れることができるから良い場所だなと思う。だいたい、書くこと自体わたしは苦手なのだ。

          Monday, 11/1/2021

          Sunday, 10/31/2021

          夢見る花 ・今日は映画を2本観た。2本観ただけでもどっと疲れるが、やはり得るものは多いと思う。ほかの趣味があるのってとても素晴らしいことだ。熱中しているあいだは少なくともほかのことを考えずにすむ。定位置から離れた場所にいると、自分がどれだけ狭いところにいるのかがよくわかる。とらわれているしがらみが見えてなんてしょうもないんだとも思う。 映画の長さは、人の膀胱がどれだけ我慢できるかということに直結させるべきだ アルフレッド・ヒッチコック ところでヒッチコック先生の名言通り、

          Sunday, 10/31/2021

          Saturday, 10/30/2021

          5億年ぶりくらいにnoteを開き、なにかを書こうとしている。創作意欲があまりない……というかどうでもよくなっている気持ちもあるので(30文字は這ってでもやり遂げたい)、おそらくはなにかしらまともな文章を書きたいだけ。 以下、徒然と。 ・一周年を迎えた大陸の覇者(ソシャゲ)に福沢諭吉先生をぶち込む(お得なルビーパックのせい)。文字だけで見るとなかなかに狂気じみている。 ・ようつべの動画で「マーゲイトの家族」について知る。これは2015年にスコットランド博物館がヴィクトリア

          Saturday, 10/30/2021

          7/13 オクトラ二周年

          筋金入りのスーファミ世代である。はじめてプレイしたゲームは偉大なるレア社の『スーパードンキーコング』だった。 ドンキーをプレイする兄の隣にちょこんと座り、ブラウン管を見つめているだけで楽しかったあのころ。ときどき「おまえもやるか?」とコントローラをゆずってもらったりしていたが、わたしのゲーム史はいつだってこの記憶からはじまる。 「ゲームは一日30分だけ!」という、うしろから浴びせられる母親の怒号も聞こえないくらいに、夢中になって遊んだ。 いにしえの3DO、ゲームボーイ、

          7/13 オクトラ二周年

          ケイメンのギター・コンチェルト

          忘れもしない、あれは2010年の冬。バンクーバー五輪が開催された年だった。男子フィギュアスケートのフリープログラムで小塚崇彦氏がこの曲を使用して氷上を舞った。 彼の演技は今でも瞼の裏側に焼きついている。滑らかでディープなエッジワークと、最後をしめくくる超高速のスピンが、わたしは好きで好きでたまらなかった。 彼の演技は金色、銀色、銅色、どの色にも輝くことはなかったが、三つの輝きの真下で虹色に光続ける、ずっと忘れられない、胸のなかにとどまり続ける演技というものが、誰の心の中に

          ケイメンのギター・コンチェルト

          どこへ

          ラジオから流れる声が、どこに行くべきか教えてくれればどんなに良いものか。カイトは相変わらずひっかかったままだし、風を待つのもいよいよ面倒になってきた。 かのジョニー・マルコは、シャトー・マーモントのお城から脱出し、フェラーリの鎧を脱ぎ捨てたけれど。わたしは、お城を建ててしまったし、模倣したフェラーリの鎧はどうしても脱ぎ捨てられない。 わたしはいまだに真の桃源郷と心のオアシスになりえる場所を探している。

          どこへ

          悪癖

          完璧な人間など存在しない。人生において悪癖のひとつもないような男は信用してはならない かつてチャーチルが言った。 つまるところ、男でも、女でも、悪癖のひとつもない人間ほどおそろしいものはないということだろう。 悪癖など、誰しも腐るほど持っていると思うが、わたしのとっておきの悪癖といえば『本を後ろのページから読んでしまう』ことである。 なんの本だったかは失念したが(ルース・レンデルの本だった気がする)、「彼女の作品はとりわけ最後の一文が恐ろしい」という解説者の言葉をきっ

          自殺願望があるわけじゃない。これから先の未来には絶望しか感じていないが、死にたい、と思ってもそれを実行する勇気がない。それに、こんなろくでもない世界でも未練はあるのだ。ほんの些細なものだけれど。 ただ、死ぬときは楽して死にたいなあとはぼんやり思っている。 それなのになぜ、手首を切って死ぬ夢なんか見てしまったのだろう。わたしは左利きなのだけど、右の手首をカミソリで確実に切っていた。もし、本当に手首を切るときが来たら、恐らくは右の手首を切るんだろう。夢の中でやったように。そう

          土曜と日曜の挾間で

          好きなだけ夜ふかしができる土曜の夜と好きなだけ朝寝坊ができる日曜の朝が好きだ。 完全週休一日制の仕事に長年就いていると、日常的な楽しみなんてひとつもない。祝日も盆も正月もない。賃金も馬鹿みたいに安い。毎日が同じことの繰り返しのように思えて憂鬱だし、口から漏れでるおなじみの言葉は癖は「疲れた」と「早く帰りたい」。 そんな人はごまんといるだろう。 それでも働かなくては金にならず、人は生きてはいけず、人生はままならないことばかりだ。 ハーゲンダッツのアイスを食べること エ

          土曜と日曜の挾間で

          言葉に貴賤はない

          かつて、とある御方と一緒に100日間かけて小説の書き出しだけを100本書くという『書き出し100本ノック』なるものをやっていたことがある。 といっても、実際は200字程度のSSになることが大半だったが、毎日一本、夜になると手持ちの言葉をしぼり出しながら書き出しを書いていた。 書きためた100本におよぶ書き出し集は、製本して手元にある。赤いケシの群生が、水鏡のように映る表紙がとてもお気に入りだ。いわばこれは、わたしの壮大なネタ帳なのであるが、ときどき読み返しては思うのだ。続

          言葉に貴賤はない