武田 斉紀 / ブライトサイド(株) 代表取締役、産業能率大学兼任講師

東京大学卒、(株)リクルート入社。人事部経てHR事業部で様々な業種規模の企業をコンサル…

武田 斉紀 / ブライトサイド(株) 代表取締役、産業能率大学兼任講師

東京大学卒、(株)リクルート入社。人事部経てHR事業部で様々な業種規模の企業をコンサルティング。2003年に理念経営コンサルの現社設立。著書『行きたくなる会社のつくり方』他多数、三菱UFJ銀行の法人向けサイトで10年以上コラム執筆、日経ビジネスでも上位ランク獲得。全国各地で講演

マガジン

  • 武田斉紀の『社長の思いはこうすれば伝わる』シリーズ

    シリーズ「武田斉紀の『「社長の思いはこうすれば伝わる』」は、某金融機関の法人会員向けにかつて執筆した内容を、今回2020年仕様にリライトしたものです。第1回で書いたA社社長とのエピソードは、私がサラリーマンを辞めて理念経営コンサルタントとして独立起業するきっかけにもなりました。想定している主な読者は、現在会社のトップにいる方やこれから世代交代でトップになる予定の方、あるいは将来独立起業を考えている方です。従業員として働く方にとっても、経営トップの思いを知っていただく機会になれば幸いです。 ※不定期ですがあまり間を空けずに更新していく予定です。よろしければフォローをお願いします。

  • 武田斉紀の『大手に勝てる「理念採用」』シリーズ

    コロナ禍で人材採用を手控える企業も少なくありませんが、これまで採用で苦しんできた企業にとっては今こそチャンスです。とりわけ中堅・中小企業は、大手に比べて採用条件、知名度、予算や採用スタッフのパワーでも及ばず、半ばあきらめかけていたところも多いのではないでしょうか。片や新卒採用では就活ルールが廃止となり、中途採用も含めて“通年採用”が標準となって、採用期間も長期化しつつあります。本シリーズでは中堅・中小企業や、採用不人気業種の採用を成功させてきた筆者が、最新事情も踏まえながら、「理念採用」を中心に採用で大手に勝てるノウハウを公開します(全10回以上を予定)。 ※当シリーズは、某金融機関の法人会員向けに執筆したものを、その後の情報も加えて改編したものです。 ※不定期ですがあまり間を空けずに更新していく予定です。よろしければフォローをお願いします。

  • 武田斉紀の『組織や仕事のあるある問題、こうして解決』シリーズ

    会社という組織に起こるさまざまな問題。各社で歴史や特徴も異なり、個別の問題もありながらも、一方で大企業、中小企業といった規模あるいは業種のちがいによらず、共通して抱えている“あるある”問題が意外と存在します。さまざまな規模やあらゆる業種にコンサルタントとして関わってきた筆者・武田ならではの視点に、実際に解決してきた事例や他社のケーススタディなども交えながら、組織や仕事のあるある問題の解決策を探っていきます。

  • 武田斉紀の『理念経営 ホンネの疑問』シリーズ

    約20年に渡って理念経営コンサルタントして多くの企業を支援してきた筆者が、講演や執筆、企業向けコンサルティングを進める中でいただくことの多かった10のギモンに対して、ホンネでズバッと答えます。全12回。『第11回 理念経営で儲かりますか』『第3回 理念があると縛られませんか? 変えてもいいのですか?』『第4回 理念、社訓、ビジョン、行動規範…ありすぎて覚えられない』『第7,8回 経営理念はあるけれど浸透も継続もできていません』など。※当シリーズは、某金融機関の法人会員向けに執筆した内容を一部改編したものです。

最近の記事

第24回(最終回) 社員もお客様も社会も、最後に社長も幸せに

1 『理念経営の5大メリット』とは   「社長の思いはこうすれば伝わる」と題してお話ししてきたシリーズも今回が最終回となります。そこで「社長の思いが理念として従業員やお客様、社会に伝わると何がいいか」について整理してみたいと思います。  私はこれを『理念経営の5大メリット』としてまとめています。  メリットというのは、合理的で割り切った表現に感じるかもしれません。しかし「社長の思いを共有する」とか「理念経営」に懐疑的な人から最初に投げ掛けられるのは、「ところで伝わると何が

    • 第23回 ステップ2「社内で共有浸透させる」

      1 明確にした思いや理念を、まずは一度全員で共有してみる  シリーズの第1回から第21回までを、前回と今回の2回で振り返っています。前回は第1回から第8回まで。「社長の思いはこうすれば伝わる」のステップ1に当たる「社長の思いを明確化し、わかりやすく言語化する」についてでした。今回は第9回から第21回までのステップ2「社内で共有浸透させる」についてまとめてみたいと思います。  「社内で共有浸透させる」ための一歩は、明確にした思いや理念を、まずは全員に話して伝えてみることです。

      • 第22回 ステップ1「社長の思いを明確化し、わかりやすく言語化する」

        1 改めて、なぜ「社長の思いを伝える」ことが必要か  このシリーズでは21回にわたって、社長の思いはどうすれば従業員に対して伝わるのか、顧客や社会に対して伝わっていくのかについてご説明してきました。これからの2回で全体を振り返ってみたいと思います。  そもそもなぜ「社長の思いを伝える」必要があったのでしょうか。 社長がそうしたいから? 社長に指示されたから? 事実はそうかもしれませんが、伝えた先に実現したい未来があるからではないでしょうか。 まずトップであり指揮官、

        • 第21回 業績評価のモノサシは理念の実現に向かっていますか

          1 人事評価制度はゼロから作り直さなければなりませんか?  前回は、「褒める(Admire)仕組み」のもう1つの制度、「人事評価制度」についてお話ししました。制度上も運用上も、まず「変わらないものは何か」が明確であること。その上で「変えるのは何か」「なぜ変えるのか」が明確であれば、新たな制度や見直しも共有浸透しやすいと申し上げました。  今回は、すでにある人事評価制度をゼロから作り直すことなく、新たに社長の思いや理念を反映していくにはどうすればいいかについてお話ししたいと思

        第24回(最終回) 社員もお客様も社会も、最後に社長も幸せに

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        • 武田斉紀の『社長の思いはこうすれば伝わる』シリーズ
          24本
        • 武田斉紀の『大手に勝てる「理念採用」』シリーズ
          14本
          ¥300
        • 武田斉紀の『組織や仕事のあるある問題、こうして解決』シリーズ
          18本
          ¥330
        • 武田斉紀の『理念経営 ホンネの疑問』シリーズ
          12本

        記事

          第14回 「理念採用」の先にあるもの

          1 まず「企業理念に共感できる人材だけを採用する」ことの重要性“武田斉紀の『大手に勝てる「理念採用」』”もいよいよ最終回です。  前回は、これまでを振り返った上で、理念採用について私がご相談をいただく際によくされる質問、“「理念採用」で本当に会社は伸びるのか?”についてお答えしました。会社が伸びるか否かは、採用の要因だけには限りませんが、「理念採用」を実践していれば会社は伸びるはずなのです。  さて最終回の今回は、『「理念採用」の先にあるもの』と題して、「理念採用」で業績

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          第20回 その人事評価制度の見直しは“何のため?

          1 日本企業の人事評価制度はどう変わってきたのか? 前回までの「表彰制度」に続き、今回は社長の思いや理念を共有浸透するための「褒める(Admire)仕組み」のもう1つの制度、「人事評価制度」の説明に進んでいきましょう。  既にお話しした通り、社長の思いや理念を共有して実現に向けて行動した人、実現した人を認めながら、より高い次元でのその実現を目指すためには「褒める(Admire)仕組み」が必要です。  その場で褒める、日常的に褒めること、さらには「表彰制度」で褒めることも大

          第20回 その人事評価制度の見直しは“何のため?

          第13回 「理念採用」で本当に会社は伸びるのか?

          1 世の中、給料や待遇だけで会社や仕事を選ぶ人ばかりではない 前回更新から少し時間が空いてしまってすみません。  シリーズ、“武田斉紀の『大手に勝てる「理念採用」』”も、残すところ今回を含めて2回となりました。  今回はこれまでを振り返った上で、理念採用について私がご相談をいただく際によくされる質問、“「理念採用」で本当に会社は伸びるのか?”についてお答えしてみたいと思います。  まずは振り返りから。本シリーズの目的は『大手に勝てる「理念採用」』の通り、中小はもとより大

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          第13回 「理念採用」で本当に会社は伸びるのか?

          第19回 表彰式やイベントの機会は最大限に生かそう

          1 多くのヒーロー(ヒロイン)とベストオブベスト 前回更新から少し時間が空いてしまってすみません。  前回は社長の思いや理念を共有浸透するための「褒める(Admire)仕組み」の2つの制度、「表彰制度」と「人事評価制度」から、まず「表彰制度」についてご紹介しました。  特に「サンクスカード」の導入例とノウハウについて詳説しましたので、お時間のある方は読み返してみてください。「サンクスカード」は費用や時間の面でも導入しやすく、各社の事情に合わせてアレンジもできますし、見直し

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          第18回 「表彰制度」はお金よりも、認めて褒めること

          1 「表彰制度」で良い取り組みを“認める”“共有する”“促進する” 前回は「褒める(Admire)仕組み」であり、「褒める文化」の促進をも後押しする2つの制度、「表彰制度」と「人事評価制度」の特徴とその生かし方について触れました。  改めて「表彰制度」導入に当たって留意するべきポイントについて整理しておきましょう。「表彰制度」が目指す目標は3つあります。「個人やチームの取り組みを“認める”こと」「事例を“共有する”こと」「会社全体に波及するように“促進する”こと」です。

          第18回 「表彰制度」はお金よりも、認めて褒めること

          第17回 すぐに始められて効果も大きい「表彰制度」

          1 2つの制度の特徴を知り、使い分ける 前回は、「社長の思いを明確にした企業理念を、社内で共有し、継続発展させていく」ための、基本となる「褒める文化」がこれまで無かった組織に対して、どうやって育てていけばいいのかについて触れました。  今回は、企業理念を共有し、継続発展させていくための「褒める(Admire)仕組み」であり、「褒める文化」の促進をも後押しする2つの制度についてお話しします。第10回でご紹介した「継続のための3つの仕組み=IDeA(イデア)」の全体像を思い出し

          第17回 すぐに始められて効果も大きい「表彰制度」

          第11回 「理念採用」のための新卒向けインターンシップのあり方とは?

          1 インターンシップ飽和状態で、あなたの会社は戦えているか シリーズ、“武田斉紀の『大手に勝てる「理念採用」』”も終盤です。第5回からお話ししてきた面接における実務ノウハウ、「なぜ?」という質問の効果的な使い方を前回で終え、今回は新卒採用におけるインターンシップを取り上げてみたいと思います。  インターンシップはもうずいぶん前から先行して実施している企業がありました。  中には純粋に学生が就業体験を通して仕事へのイメージを持つための支援として実施したところもありました。学

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          第12回 「理念採用」を最後に成功させる“説得力のある言い訳” ~内定辞退を防ぐ5つのポイント~

          1 あなたの会社の内定者入社率はどれくらいですか 前回第11回では『大手に勝てる「理念採用」』のスタートとしてインターンシップについてお話ししました。今回のテーマは反対の端にあるゴール=入社についてです。  採用の最終目的は入社後の社員の活躍にあるわけですが、採用活動ということでは、入社がゴールとなります。もちろん「理念採用」がしっかりとできていれば、会社と本人はすでにお互いの目的や価値観を共有できているわけで、入社後の本人のやる気と活躍は大いに期待できるといえるのですが。

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          第16回 “褒める”企業文化づくりは意外とカンタン?

          1 「企業によって文化は違う」は本当か このシリーズの第8回から、「社長の思いを明確にした企業理念を、社内でいかに共有していけばいいか」、そして継続発展させていくための方法と仕組みについてお話ししてきました。 継続発展の仕組みはひと通り取り組んでもそのまま放っておくと、“手応えのなさ”や“マンネリ”から減速停滞しがちです。その状態から抜け出しアクセルを踏むためには「褒める(Admire)仕組み」が必要で、その基本は「褒める文化」にあります。  歴史的、文化的に“褒める”こ

          第16回 “褒める”企業文化づくりは意外とカンタン?

          第15回 あなたも“褒め上手”に変われます

          1 自称“褒め下手(べた)”というみなさんへ 社長の思いや会社の理念を共有した後に、継続発展させていくためには、何が問題で、どのように対処していけばいいのか。  前回は、一旦回り始めても何もしないで放っておくとDoのエンジン(「実践する仕組み」)は、“手応えの無さ”や“マンネリ”から減速停滞しがちであること。そこから抜け出し、アクセルを踏み込むためには「褒める(Admire)仕組み」が必要であることに言及しました。  問題はどうやって“褒める”かです。  「褒める仕組み

          第14回 Doはエンジン、褒めるはアクセル

          1 Doを減速、加速させるもの 前回は、「日々の現場で、理念の実現を邪魔するもの、進めるもの」と題して、「社長の思いや理念を共有して従業員一人ひとりが行動し、継続・発展させていく」ための2番目の仕組み、「実践する(Do)仕組み」について詳しくご紹介しました。  理念実現に向けた実践行動(Do)のためには、「トップと上司が部下に言い続ける、求め続ける」ことが大前提。同時に、「思いや理念に共感してさえいれば、本来はやりたいことのはず」なので、社長の思いや理念に共感できる人材を採

          第13回 日々の現場で、理念の実現を邪魔するもの、進めるもの

          1 ダイエット以上に?“毎日続けること”の難しさ みなさんはこれまでに一度くらいはダイエットに取り組んだことがあるでしょうか。ダイエットの最大の悩みは“毎日続けること”の難しさでしょう。  誓ったつもり、わかっているつもりなのに、それを上回る別の力が働く。「好きなものを食べたい」とか「もうちょっと食べたい」といった誘惑。「仕事上どうしても今日は食べ(飲ま)ざるを得ない」「他のことで忙しくて今日はダイエットどころじゃない」など。  「社長の思いや理念を共有して従業員一人ひと

          第13回 日々の現場で、理念の実現を邪魔するもの、進めるもの