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サザンロック/スワンプ系のアルバム紹介

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オールマン・ブラザーズ・バンド、レーナード・スキナードの定番から、マーシャル・タッカー・バンド、ウェット・ウィリーなどのベテラン勢、スティルウォーター、ウィンター・ブラザーズ・バ…
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2023年9月の記事一覧

10の誓い/マーシャル・タッカー・バンド (‘80)

10の誓い/マーシャル・タッカー・バンド (‘80)

Tenth / The Marshall Tucker Band (‘80)
マーシャル・タッカー・バンドがワーナーに移籍後の2作目のアルバムであり、トミー・コールドウェル(ベース)の遺作でもある。彼らはコールドウェル兄弟らが創設メンバーでもあり、バンドを牽引してきたという面から考えても、トミーの死がバンドに与えた影響は非常に大きかった。

実際、この後に失速し、トイ・コールドウェル(ギター)まで

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ノー・モア・ダーティ・ディールズ/ジョニー・ヴァン・ザント・バンド (‘80)

ノー・モア・ダーティ・ディールズ/ジョニー・ヴァン・ザント・バンド (‘80)

No More Dirty Deals / The Johnny Van Zant Band (‘80)
レーナード・スキナードのボーカリスト、故ロニー・ヴァン・ザントの一番下の弟であり、‘90年代のスキナード再結成時にリード・ボーカルを務めたジョニー・ヴァン・ザントのデビューアルバムが本作である。

リリースは’80年であり、この年はスキナードのメンバーは、ロッシントン・コリンズ・バンドで活動し

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ザ・コレクターズ#1、レッツ・ゲット・トゥギャザー/ディッキー・ベッツ (‘07)

ザ・コレクターズ#1、レッツ・ゲット・トゥギャザー/ディッキー・ベッツ (‘07)

The Collectors #1 / Dickie Betts & Great Southern, Let’s Get Together / Dickie Betts Band (‘07)
今回は、‘00年代に入ってから、ディッキー・ベッツがマイナーレーベルからリリースしたアルバムのカップリングCDを紹介させていただく。リリースはUKのレトロ・ワールド、2CDに2枚のアルバムが収録されている。

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キャロライナの夢/マーシャル・タッカー・バンド (‘77)

キャロライナの夢/マーシャル・タッカー・バンド (‘77)

Corolina Dreams / The Marshall Tucker Band (‘77)
今回は、キャプリコーン・レコードがオールマン・ブラザーズ・バンドに続いて送り出したバンド、マーシャル・タッカー・バンドの代表作の一つである、’77年リリースの「キャロライナの夢」を紹介させていただこうかと。

彼らは、トイとトミーのコールドウェル兄弟を中心に結成され、’73年、セルフタイトルのアルバム

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燃える!/ヴァリアス/アーティスツ (‘78)

燃える!/ヴァリアス/アーティスツ (‘78)

Hotels, Motels and Road Shows / Various Artists (‘78)
私が最も影響を受けたサザンロックのアルバムが本作である。例に漏れず、妙な邦題になっているが、内容はキャプリコーン・レコードのアーティストによるコンピレーション盤であり、さらにすべてライブ音源であることがポイントである。通常、コンピレーション盤は、各アーティストのベスト盤のような感じで、ヒット

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ハヴ・バンド・ウィル・トラヴェル/グラインダースウィッチ (‘81)

ハヴ・バンド・ウィル・トラヴェル/グラインダースウィッチ (‘81)

Have Band Will Travel / Grinderswitch (‘81)
何度か紹介させていただいた、オールマンズとも関係の深いバンド、グラインダースウィッチの事実上のラストアルバムを今回は紹介させていただこうかと。

グラインダースウィッチは、’74年にキャプリコーンからデビューし、その後はアトコへ移籍、’80年にオーリックから1枚、そして’81年にロボックスから本作を1枚リリース

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ルビー・スター&グレイ・ゴースト/ルビー・スター&グレイ・ゴースト (‘75)

ルビー・スター&グレイ・ゴースト/ルビー・スター&グレイ・ゴースト (‘75)

Ruby Starr and Grey Ghost / Ruby Starr and Grey Ghost (‘75)
私が何年も探していたアルバムをついに入手した。それが今回 紹介させていただく、ルビー・スター&グレイ・ゴーストのセルフタイトルの本作であり、ルビー・スターのバンド名義の唯一のアルバムである。ちなみに邦題は「ルビー・スターと灰色おばけ」であった。

ルビー・スターはオハイオ州トリー

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革命と反乱/ブラックフット (‘83)

革命と反乱/ブラックフット (‘83)

Siogo / Blackfoot (‘83)
今回 紹介させていただくのは、フロリダ州ジャクソンヴィル出身のバンド、ブラックフットの通算7作目のアルバム「革命と反乱(Siogo)」である。ブラックフットは、’69年にリッキー・メドロック(ギター、ボーカル)とグレッグ・T・ウォーカー(ベース)が中心になって結成され、バンド名やメンバーを変えながら活動を続け、最終的に落ち着いたバンド名がブラックフッ

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アーリー・タイムズ/ブラック・オーク・アーカンソー (‘74)

アーリー・タイムズ/ブラック・オーク・アーカンソー (‘74)

Early Times / Black Oak Arkansas (‘74)
前身のバンドである、ノーバディ・エルスとしてのアルバムリリースが‘69年、そしてブラック・オーク・アーカンソーとしてのデビューが’71年となっているが、今回 紹介させていただくアルバムは、その空白期間に録音されたものであり、’73年のシングル「ジム・ダンディ」のヒットにより、リリースされた過去音源のアルバムである。彼らの

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レベル・ラウザーズ〜サザンロック・クラシックス/ヴァリアス・アーティスツ (‘92)

レベル・ラウザーズ〜サザンロック・クラシックス/ヴァリアス・アーティスツ (‘92)

Rebel Rousers~Southern Rock Classics / Various Artists (‘92)
本作は’92年当時、大阪のアメリカ村にあったタワーレコードで新譜として販売されていた時、「これは!!!!」と思い、そのままレジへ持って行ったCDである。

リリースは当時、再発レーベルとして定評のあったライノで、その選曲だけでなく、曲順にも感嘆した。オールマンズの「ステイツボロ

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ボール・ルーム/シー・レヴェル (‘80)

ボール・ルーム/シー・レヴェル (‘80)

Ball Room / Sea Level (‘80)
今回は、オールマンズからの派生バンドの一つ、シー・レヴェルの通算5作目であり、最後のアルバムを紹介させていただく。オールマンズの解散後、チャック・リーヴェル(キーボード)、ジェイモー・ジョハンソン(ドラム)、ラマー・ウィリアムズ(ベース)、ジミー・ノールズ(ギター)の4人でスタートし、オールマンズの隠し味になっていた、ジャズやフュージョンの部

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コントラバンド/エイリアス (‘79)

コントラバンド/エイリアス (‘79)

Contraband / Alias (‘79)
‘77年のレーナード・スキナードの飛行機事故によって、バンドは解散を余儀なくされたが、残ったメンバーたちによって活動は継続された。それが今回 紹介させていただく「エイリアス」である。なお、本作が彼らの唯一作品となっている。

メンバーは、ジミー・ドーティ(ボーカル)、ドーマン・コグバーン(ギター)、バリー・ハーウッド(ギター)、レオン・ウィルクソン

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