Takeshi Tada

レコード、旧車(二輪、四輪)のレストアが好き。ベーシスト。 好きなジャンルはサザンロッ…

Takeshi Tada

レコード、旧車(二輪、四輪)のレストアが好き。ベーシスト。 好きなジャンルはサザンロックとロカビリー、二輪はカフェレーサー、四輪は古いアメリカ車、ベースはリッケンバッカー。 物流業界で現場マネージメントが職業。

マガジン

  • サザンロック/スワンプ系のアルバム紹介

    オールマン・ブラザーズ・バンド、レーナード・スキナードの定番から、マーシャル・タッカー・バンド、ウェット・ウィリーなどのベテラン勢、スティルウォーター、ウィンター・ブラザーズ・バンドなどのマイナーまで、南部系のレビューのまとめはこちらから。

  • ロカビリー/オールディーズ系のアルバム紹介

    サン・レコードなど、‘50年代のピュアロカビリーから、ストレイ・キャッツに代表される’80年代のネオロカビリー、メテオス、フレンジーなどの’90年代サイコビリーとオールディーズポップスまで、ロックンロール系のレビューのまとめはこちらから。

最近の記事

マーシー/スティーブ・ジョーンズ (‘87)

Mercy / Steve Jones (‘87) UKパンクロックの先駆けと言われているセックス・ピストルズであるが、ジョニー・ロットン(ボーカル)やシド・ヴィシャス(ベース)以外に注目が集まることは皆無に近いであろう。例えば、初代のベーシストである、グレン・マトロックやドラムのポール・クック、そしてこのスティーブ・ジョーンズ(ギター)も同様である。 スティーブ・ジョーンズはロンドンで生まれ、典型的な不良少年であったが、マルコム・マクラーレンの店に出入りするうちに、セック

    • アメリカの魂/ジミー時田&ザ・ギャング (‘77)

      Jimmie Tokita & The Gang (‘77) 今回は国内で本格的なカントリー&ウェスタンのバンドを率いた、ジミー時田の’77年リリース作「アメリカの魂」を紹介させていただこう。 ‘36年に満州で生まれた時田圭介は、幼少期にFENから流れてきたカントリーに影響を受け、’50年代にはマウンテン・プレイボーイズを結成した。その後、彼らは本格的なカントリー&ウェスタンを演奏するバンドとして活動した。’67年に時田は単身で渡米し、帰国後はバンドを再開し、’00年に永眠

      • ソウル〜ジャケ買い!

        10代の頃、ソウルやディスコ系のレコードのジャケットには、決まって目玉の大きい黒人のイラストがあり、近所の先輩の部屋にあった7インチのシングル盤を見ては気になっていた。しかし、小遣いとの兼ね合いで自分では購入はしなかったが、逆にこのイラストのアルバムの収録曲はハズレなしという認識になった。その後、中古店でアルバムを時々購入するようになったが、収録曲はすでに所有していることが多く、ハッキリ言って「ジャケ買い」が現実である。 ちなみにこのイラストはAi Emori(江守 藹〜エ

        • 土曜の夜と日曜の朝/佐藤 隆 (‘85)

          ジャパニーズポップスを代表する曲の一つでもある「桃色吐息/高橋真梨子」の作者でもあり、自身でも「マイ・クラシック」「12番街のキャロル」などのヒットで知られる、佐藤 隆の通算6枚目のアルバム「土曜の夜と日曜の朝」を紹介させていただこう。 佐藤 隆は’80年にコロムビアからデビューするが、’84年に東芝EMIへ移籍し、高橋真梨子へ提供した「桃色吐息」が大ヒット、自身でも「マイ・クラシック」がCMのイメージソングになるなど、作曲家、シンガーソングライターとして人気を博した。

        マーシー/スティーブ・ジョーンズ (‘87)

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        • サザンロック/スワンプ系のアルバム紹介
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          56本

        記事

          テハス/ZZトップ (‘76)

          Tejas / ZZ Top (‘76) 以前、ZZトップの’71年の「ファースト・アルバム」を紹介させていただいたが、その記事において、’81年リリースの「エル・ロコ」までを一区切りにしているが、その期間も前期と後期に分けることができる。 「ファースト・アルバム」 (‘71)から本作までが前期であり、次作「皆殺しの挽歌〜Deguello」からが後期となる。本作のリリース後、次作までの2年間のブランクがあるが、この期間にレコード会社がロンドンからワーナーへ移籍している。また

          テハス/ZZトップ (‘76)

          真夜中の罠/ミッドナイト・フライヤー (‘81)

          Midnight Flyer / Midnight Flyer (‘81) 英国のジャニス・ジョプリンと称されたマギー・ベルを中心に結成されたバンド、ミッドナイト・フライヤーの’81年リリースの唯一作品を紹介させていただこう。 ミッドナイト・フライヤーは、‘70年代に活動したストーン・ザ・クロウズに在籍していたマギー・ベル(ボーカル)が、トニー・スティーヴンス(サヴォイ・ブラウン、フォガット)、デイヴ・ドウル(ストリートウォーカーズ、ホワイトスネイク)、ジョン・クック(マン

          真夜中の罠/ミッドナイト・フライヤー (‘81)

          スモークドガラス越しの景色/伊勢正三 (‘81)

          フォークグループ「かぐや姫」やデュオ「風」で活動した伊勢正三による’81年リリースの3作目のソロアルバムを紹介させていただこう。昨今のシティポップブームより前に、ライト・メロウ(ライト&メロウ)といったブームがあり、所謂、現在のJーPOPに相当する「ニューミュージック」の楽曲を中心としたAORが注目された時期があった。 そんな都会的な雰囲気で洋楽テイストなアルバムの一つと捉えられるのが本作「スモークドガラス越しの景色」である。何を以てカテゴライズするのかと言われれば、非日常

          スモークドガラス越しの景色/伊勢正三 (‘81)

          プラスティックの中の未来/ザ・バグルス (‘79)

          The Age of Plastic / The Buggles (‘79) 当時、シングルカットされた「ラジオスターの悲劇〜Video Killed the Radio-Star」がヒットし、幼馴染の隣人によく聴かせてもらった。ちょうどYMOに端を発して、プラスチックスらと並んで「テクノ」というカテゴリーで一括りにされていたが、あらためて本作を聴くと、上質なエレクトロポップであることを再認識する。 ザ・バグルスはトレヴァー・ホーン(ベース)、ジェフリー・ダウンズ(キーボー

          プラスティックの中の未来/ザ・バグルス (‘79)

          訃報:ディッキー・ベッツ

          残念なニュースが飛び込んできた。オールマン・ブラザーズ・バンドのオリジナルメンバーであり、サザンロックの栄光に貢献したアーティストの一人、ディッキー・ベッツが4月18日、慢性肺疾患と癌により他界した。 デュアン・オールマン在籍時、デュアン、ベリー・オークリー没後のオールマンズ、グレート・サザーン、ディッキー・ベッツ・バンドなど、オールマンズ関連だけでも多くの活動をおこない、一つの時代を築いてきた。今回はアルバムを追いながら、個人的な思いをお伝えできたらと思う。 まずはオー

          訃報:ディッキー・ベッツ

          パット・ブーン、プレスリーを歌う/パット・ブーン (‘63)

          Pat Boone Sings Guess Who? / Pat Boone (‘63) ‘50年代〜’60年代にかけて、親が自分の娘に聴かせたくないアーティストの1位がエルヴィス・プレスリーであり、聴かせるならパット・ブーンという世の中において、’63年にパット・ブーンがエルヴィス・プレスリーの曲のカバーアルバムをリリースした。ジャケットのデザインもエルヴィスのアルバムを踏襲しており、なんとも苦笑いなアルバムである。 収録曲はエルヴィスのお馴染みの曲ばかりであるが、アレン

          パット・ブーン、プレスリーを歌う/パット・ブーン (‘63)

          ロッキン・ローリン/コリンズ・キッズ (‘81)

          Rockin’ Rollin’ / Collins Kids (‘81) ‘50年代半ば、ロカビリー全盛期に登場した姉弟デュオ、コリンズ・キッズがコロムビアに残した録音をドイツのベア・ファミリーがリリースしたコンピレーション盤である。未発表音源を含む16曲となっており、近年、より内容の濃い2枚組CDがリリースされているが、本作の内容でも十分に彼らの魅力は伝わると考える。 オクラホマ州出身の姉のローリー・コリンズと弟のラリー・コリンズは、母親がアマチュアミュージシャンであった

          ロッキン・ローリン/コリンズ・キッズ (‘81)

          アキ・ロス・ブラーヴォス!/ミチ・サルミエント・イ・ス・コンボ・ブラーヴォ (‘11)

          Aqui Los Bravos! The Best of 1967-77/ Michi Sarmiento y su Combo Bravo (‘11) 英サウンドウェイ・レーベルによる発掘音源シリーズ。今回は南米コロンビアのカルタヘナやバランキージャでサックス、クラリネット奏者、そしてバンドリーダーとして活躍したブラス“ミチ“サルミエントが、ディスコス・フエンテスに残した音源から’67年〜’77年のベストテイクをコンパイルしたアルバムを紹介させていただこう。 埋もれている

          アキ・ロス・ブラーヴォス!/ミチ・サルミエント・イ・ス・コンボ・ブラーヴォ (‘11)

          フォトグラフィック・スマイル/ミスター・ビッグ (‘77)

          Photographic Smile / Mr. Big (‘77) 今回はビリー・シーンやエリック・マーティンのミスター・ビッグではなく、’70年代中期にイギリスから登場したミスター・ビッグの’77年リリース作品を紹介させていただこう。本作は彼らのセカンドアルバムで、全英4位のヒット曲「恋するロミオ〜Romeo」が収録されている。 ファーストアルバムではギター、ベース、ドラムが2名という4人編成であったが、本作ではキーボードが加入し5人編成となっている。ただし、常にツイン

          フォトグラフィック・スマイル/ミスター・ビッグ (‘77)

          ホワイト・トラッシュ/エドガー・ウィンターズ・ホワイト・トラッシュ (‘71)

          Edgar Winter’s White Trash / Edgar Winter’s White Trash (‘71) テキサス州ボーモント出身。100万ドルのギタリスト、ジョニー・ウィンターの実弟で、サックスやキーボード・プレイヤーでもあるエドガー・ウィンターのセカンドアルバム、ホワイト・トラッシュを紹介させていただこう。 ジョニーがブルースをメインにしているのに対して、エドガーはリズム&ブルースやジャズの要素を多く含んだサウンドとなっている。本作は4人のホーンセクシ

          ホワイト・トラッシュ/エドガー・ウィンターズ・ホワイト・トラッシュ (‘71)

          ザ・ビートルズ・オン・バロック/東京ゾリステン (‘77)

          The Beatles on Baroque / Tokyo Solisten (‘77) 今回は少し変わったアルバムを紹介させていただこう。バロック音楽とロックの親和性を捉え、ビートルズの名曲をバロック音楽のアレンジで演奏するという取り組みをアルバムにしたものである。作品にはポール・マッカートニーによるものを選択し、そのメロディをいかにバロック音楽に落とし込むかに焦点を置いている。 演奏するのは東京ゾリステンで、’60年代からメンバーを入れ替えながらも活動しているオーケス

          ザ・ビートルズ・オン・バロック/東京ゾリステン (‘77)

          本日のリサイクル店での収穫(4月12日)

          今日のリサイクル店の状況は突撃のタイミングが悪かったようで、180円(税込198円)の箱にはクラシックと民謡しか残っていなかった。せっかく途中下車してきたのに、手ぶらで帰るのも悲しいので300円(税込330円)の箱から3枚購入した。しかも3枚ともコンディションが良かったのが救いであった。 マンハッタン・トランスファーは結構好きなアーティストで、すでに複数のアルバムを所有しているが、この’75年作品は所有していなかったので購入。さすがのコーラスワークを堪能できる一枚である。

          本日のリサイクル店での収穫(4月12日)