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アグネスの小さな日記/アグネス・チャン (‘74)
私が幼少期にTVでよく見たシンガー、アグネス・チャンの’74年リリースのアルバムであるが、今回、このアルバムをピックアップしたのは、演奏やアレンジがキャラメル・ママや加藤和彦、石川鷹彦が名を連ねているからである。
昭和歌謡として一蹴してしまえばそれまでだが、キャラメル・ママがティン・パン・アレイとして活躍し、彼ら自身のアルバムは3枚しかリリースされていないが、多くのアーティスト作品に、演奏やアレ
リトル・リチャーズ・グルーヴィエスト・17オリジナル・ヒッツ!/リトル・リチャード (‘68)
Little Richard’s Grooviest 17 Original Hits! / Rittle Richard (‘68)
今回は、ピアノによるロックンロールの第一人者としても知られる、リトル・リチャードの作品をコンパイルしたアルバムを紹介させていただこう。
「のっぽのサリー」や「トゥッティ・フルッティ」など、説明不要のナンバーをヒットさせていたのはご存知の通りであるが、かつてはオリジ
映画:ニューヨーク東8番街の奇跡 (‘87)
Batteries Not Included (‘87)
今回は久しぶりに映画の紹介をさせていただこうかと思う。かなり前の映画であるが、私の好きな映画の一つでもある「ニューヨーク東8番街の奇跡」をピックアップしてみたい。
監督はマシュー・ロビンス、製作総指揮としてスティーヴン・スピルバーグが名を連ねている。ネタバレになるので、あらすじはDVDの解説を引用させていただく。
古いビルが立ち並ぶイー
リトル・トウキョウ/河合夕子 (‘81)
今回は、ホリプロ・スカウトキャラバン出身、’81年にシングル「東京チーク・ガール」でデビューした河合夕子のファーストアルバムを紹介させていただこう。その一風変わったキャラクターと、エキゾチックな無国籍風なサウンドが散りばめられた楽曲が魅力の一枚である。
東京をはじめ、香港、ジャマイカ、北京など、アジアンテイストのタイトルと、それらのタイトルにマッチしたサウンドは、リリースから40年以上が経過した
青春の暴走/テリー・ウェブスター (‘76)
I Want to See You Dancing / Terry Webster (‘76)
今回はテリー・ウェブスターが’76年にリリースしたファーストアルバムを紹介させていただこう。彼はイギリスで’60年代に登場した多くのビートグループの一つ、ロッキン・ベリーズのドラマーとして活動し、本作がファーストソロアルバムとなる。
サウンドのカテゴリーは、グラム、ディスコ、ファンクなど、解釈の幅によ
カナダからの手紙/平尾昌晃・畑中葉子 (‘78)
当時 中学生だった私が、エレキギターを身近に感じ、曲のアンサンブルを意識するようになった曲の一つが、この「カナダからの手紙」である。ラジオやTVで頻繁にオンエアされており、イントロがエレキギターで始まり、ボーカルのオブリガードに入るギターのフレーズや、何よりも男女のボーカルのハーモニーに惹かれた。同様に山口百恵の「イミテーション・ゴールド」もギターのカッコいい曲という認識であった。その1年後にギタ
もっとみる映画:「アメリカン・グラフィティ」関連のレコード
オールディーズやロックンロールの映画の金字塔とも言える映画「アメリカン・グラフィティ」であるが、一般的によく知られているアルバム(オレンジ+ウェイトレス)以外に、続編やVol.Ⅲとしてリリースされたアルバムもある。まあ「アメリカン・グラフィティ〜American Graffiti」というタイトルだけでは、無数のアルバムが該当するので、正統な流れとしてのアルバムを紹介させていただこう。
この映画は
ダーツ/ダーツ (‘77)
Darts / Darts (‘77)
‘80年代はストレイ・キャッツをはじめとする、ネオロカビリーが注目されたが、このムーブメントはイギリスから発信されたものであった。イギリスではマッチボックスらが’70年代から活動をしており、すでにリバイバルとしてのロックンロールは定着していた。
今回 紹介させていただくのは、同時期にロックンロールやドゥー・ワップをアップデートさせた音楽を演奏していたバンド
ピュア・エレクトリック・ソウル/クリエイション (‘77)
Pure Electric Soul / Creation (‘77)
高校1年の時、同級生とバンドを始めた時によくコピーしたのがクリエイションだった。今回紹介させていただく’77年の作品「ピュア・エレクトリック・ソウル」は、彼らの3枚目のアルバムになる。
竹田和夫(ギター、ボーカル)率いるクリエイションは、日本のバンドでありながら、曲はすべて英語詞で、最初から照準を海外に向けていた。最初はステ
ウィル・ザ・ウルフ・サバイヴ/ロス・ロボス (‘84)
How Will the Wolf Survive? / Los Lobos (‘84)
‘74年にイースト・ロサンゼルスの高校のヒスパニック系の同級生4人が結成したグループで、後にメンバーを追加し、5人編成で現在も精力的に活動している。彼らの知名度が上がったのは、’87年に公開されたリッチー・ヴァレンスの伝記映画「ラ・バンバ」であり、ほとんどの曲を彼らが演奏していた。この映画は’59年2月3日の
童夢/ティナ (‘79)
Dome is a Child’s Dream / Tinna (‘79)
‘70年代初めに惣領泰則が結成しアメリカで活動したバンド、ブラウン・ライスのメンバーであった、吉原智子(のちに惣領智子)と高橋真梨子が、ブラウン・ライス解散後に活動拠点を日本に移しスタートさせた女性デュオがティナ(Tinna)である。
ティナは、‘78年に公開された映画「ポール・ポジション」の音楽に採用されたのが始まりで
白鳥のまごころ:ライブ・イン・モスコー/寺内タケシとブルージーンズ (‘77)
Live in Moscow / Takeshi Terauchi & His Blue Jeans (‘77)
我が国においてエレキギターの普及に多大な功績を残したアーティストの一人である寺内タケシが、’76年に自身のバンド、ブルージーンズとともにソビエト連邦(現ロシア)でのライブをおこなった。本作はそのライブ盤である。
ことの経緯は、当時6才の少女エリーナが、親からもらった寺内タケシのレコー
収集レコードのカテゴリーについて
noteでレコードやCDの紹介記事をメインに書き始めて1年余りが経過した。自己紹介にあるように「好きなジャンルはサザンロックとロカビリー」だが、紹介させていただいているアルバムのカテゴリーは、パンク、昭和歌謡、フュージョン、ソウル、ディスコ、ニューミュージック、ラテンとバラバラである。記事にあるアルバムは自身で所有している物であるが、なぜカテゴリーがバラバラなのかをお話ししてみようと思う。
ベー
マーシー/スティーブ・ジョーンズ (‘87)
Mercy / Steve Jones (‘87)
UKパンクロックの先駆けと言われているセックス・ピストルズであるが、ジョニー・ロットン(ボーカル)やシド・ヴィシャス(ベース)以外に注目が集まることは皆無に近いであろう。例えば、初代のベーシストである、グレン・マトロックやドラムのポール・クック、そしてこのスティーブ・ジョーンズ(ギター)も同様である。
スティーブ・ジョーンズはロンドンで生まれ、
アメリカの魂/ジミー時田&ザ・ギャング (‘77)
Jimmie Tokita & The Gang (‘77)
今回は国内で本格的なカントリー&ウェスタンのバンドを率いた、ジミー時田の’77年リリース作「アメリカの魂」を紹介させていただこう。
‘36年に満州で生まれた時田圭介は、幼少期にFENから流れてきたカントリーに影響を受け、’50年代にはマウンテン・プレイボーイズを結成した。その後、彼らは本格的なカントリー&ウェスタンを演奏するバンドとし
ソウル〜ジャケ買い!
10代の頃、ソウルやディスコ系のレコードのジャケットには、決まって目玉の大きい黒人のイラストがあり、近所の先輩の部屋にあった7インチのシングル盤を見ては気になっていた。しかし、小遣いとの兼ね合いで自分では購入はしなかったが、逆にこのイラストのアルバムの収録曲はハズレなしという認識になった。その後、中古店でアルバムを時々購入するようになったが、収録曲はすでに所有していることが多く、ハッキリ言って「ジ
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