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ラプソディー・イン・ホワイト/バリー・ホワイトとラヴ・アンリミテッド・オーケストラ (‘74)

Rapsody in White / Love Unlimited Orchestra (‘74)
今回は’70年代を代表するサウンドの一つでもある、フィリーソウル(フィラデルフィアソウル)の影響を受けたアーティスト、ラヴ・アンリミテッド・オーケストラの「愛のテーマ〜Love’s Theme」の仕掛人、バリー・ホワイトのアルバムを紹介させていただこう。

一言でソウルと言っても多くのカテゴリーがあり、アーシーなサザンソウル、流麗なストリングスを取り入れたフィリーソウルなど、聴く人によってお気に入りのサウンドが異なると思うが、本作にも収録されている「愛のテーマ」は’70年代のソウルファンだけでなく、当時流行していたポール・モーリアなどのオーケストラサウンドにも似た雰囲気で家庭のお茶の間にまで浸透した。

バリー・ホワイトはテキサス州ガルベストン出身のソングライター、プロデューサーで、自身がプロデュースしたラヴ・アンリミテッドのシングル「恋の雨音〜Walkin’ In The Rain With The One I Love」の途中に入っている電話の声の主こそ、バリー本人であった。そこから彼の知名度が上がり、ソングライター、プロデューサーとして世に出ていくことになる。ある意味、クインシー・ジョーンズらに近い存在とも言える。

20th センチュリー 国内盤
裏ジャケット
インサート
レーベル

時代的には’70年代前半であり、この後’70年代半ばのディスコブームへ突入する少し前になる。こういったストリングスを取り入れたサウンドに、メリハリのついたリズムセクションを加えれば、所謂ディスコサウンドが出来上がるようにも感じる。

過去の作品だけを褒めるのではないが、良いサウンドがあった時代だと思う。「愛のテーマ」を聴くと、小学生時代に親とTVを見ていたことを思い出す。懐かしい一枚。

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