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アーリー・タイムズ/ブラック・オーク・アーカンソー (‘74)

Early Times / Black Oak Arkansas (‘74)
前身のバンドである、ノーバディ・エルスとしてのアルバムリリースが‘69年、そしてブラック・オーク・アーカンソーとしてのデビューが’71年となっているが、今回 紹介させていただくアルバムは、その空白期間に録音されたものであり、’73年のシングル「ジム・ダンディ」のヒットにより、リリースされた過去音源のアルバムである。彼らの代表曲である「ジム・ダンディ」は、ご存知のようにラヴァーン・ベイカーのヒット曲である。

リリースはスタックス、メンフィスホーンズも参加しており、一際 黒いサウンドとなっている。’70年代中期の彼らを知る方々は、その黒さに驚かれると思う。ホーンセクションだけでなく、ペダルスティールなども使用されており、さまざまな南部音楽がバンドのルーツになっているのが見ることができる。ボーカルのジェームズ・マングラム(AKA ジム・ダンディ)の独特のボーカルも、いなたさ全開である。

元は、アーカンソー州ブラック・オークの地元メンバーが集まってできたハイスクールバンドだったが、メンバーチェンジはあったものの、’19年にもアルバムをリリースしている長寿バンドである。

彼らは女性シンガーのルビー・スターとよく一緒に活動をしており、多くのライブ映像を見ることができる。残念ながら、彼女はすでに他界しているが、海外のSNSでは多くの画像が今でも投稿されている。

スタックス US盤
裏ジャケット

YouTubeの音源をどうぞ。

彼らの過去音源や発掘音源は、かなりリリースされているが、なかなか入手困難なものも多い。個性が強いバンドであるが故、好みの分かれるところではあるが、唯一無二のバンドでもあるのは事実である。

彼らの代表曲でもある「ジム・ダンディ」’74年のカリフォルニア・ジャムの映像。当時、よく一緒に活動していたルビー・スターとの共演。

同じく「ジム・ダンディ」/ラヴァーン・ベイカーでどうぞ。

オールマンズとは同一線上で語ることはできないが、南部という地域性に根付いたバンドだと思う。まずはベスト盤で聴かれて、気に入れば深掘りも楽しいバンドだと思う。

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