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レベル・ラウザーズ〜サザンロック・クラシックス/ヴァリアス・アーティスツ (‘92)

Rebel Rousers~Southern Rock Classics / Various Artists (‘92)
本作は’92年当時、大阪のアメリカ村にあったタワーレコードで新譜として販売されていた時、「これは!!!!」と思い、そのままレジへ持って行ったCDである。

リリースは当時、再発レーベルとして定評のあったライノで、その選曲だけでなく、曲順にも感嘆した。オールマンズの「ステイツボロ・ブルース」で始まり、レーナード・スキナードの「フリー・バード」で幕を閉じるという曲順は、「サザンロック」という言葉が「死語」だった時期に「理解者の存在」を感じた。

大御所の二大バンドだけではなく、マーシャル・タッカー・バンドやウェット・ウィリーはもちろん、ブラック・オーク・アーカンソーやジョニー・ヴァン・ザント・バンドまでコンパイルしていた。
おまけに周辺とされる、トラヴィス・ワーマックやオザーク・マウンテン・デアデヴィルズまでが1枚のCDに収められていたのは驚きであった。

ライノ US盤
見開きとCD面

たくさんのサザンロックのコンピレーション盤を知っているが、本作に勝るアルバムはない。それほどの一枚である。

当時のCDは、CDのジュエルケース(プラケース)だけでなく、アナログ盤と同じ高さの紙製のケースに入っていた。
画像のケースは、私が捨てるのは忍びなく思い、ずっと保管していたものである。

CDとケース
CDとケース裏

私たちのバンドは、ライブハウスを中心に演奏活動をしていたが、「サザンロックが好きだ」と伝えても、「サザンオールスターズですか?」と何度聞かれたことか。今となっては、容易に入手できる音源ばかりであるが、そんな’90年代初頭の時期に、このCDを見つけた時の記憶は今だに鮮烈である。

個人的にエヴァーグリーンなアルバムである。

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