マガジンのカバー画像

テツな部屋

22
運営しているクリエイター

記事一覧

【1月2日、羽田の事故に思うこと。元鉄道マン目線から】

少し投稿が遅れました。
2024年の年明けは、いきなりの大震災に始まり、さらにその翌日は羽田空港での海上保安庁の航空機とJAL機の事故があり、文字通り、波乱の幕開けとなりました。
被害に遭われた方も多く、巻き込まれた方、早く心身ともに平穏を取り戻す日が来ることを願います。

さて、羽田空港の事故に関して、概ねニュースなどでも原因解明が進んできたところ。ネットニュースではありますが、時折注目をしてい

もっとみる
樽見鉄道ダイヤ改正、どうなる?桜ダイヤ

樽見鉄道ダイヤ改正、どうなる?桜ダイヤ

先日、地元を走るローカル線・樽見鉄道からの発表があった。
概要は以下の通り。

要するに、中間拠点駅の本巣から北側を、1列車しか入れない仕様に変更するのだそう。
これを知ったのは、実はこのニュースが発表される前のことだった。
丁度いいタイミングと言っていいのか?丁度、2024年2月11日に、僕のJR退職5周年企画として、樽見鉄道の運転体験をやってみよう!と思い立ち、ついでなら、貸切列車もやっちゃえ

もっとみる
やります!樽見鉄道運転体験&貸切列車!

やります!樽見鉄道運転体験&貸切列車!

来年の話になりますが、2月、僕が退職してから5周年を迎えるのにあわせ、いっちょ盛大にテツイベントを開催しちゃいます!
その名も

「たけポン退職5周年イベント!~樽見鉄道運転体験&貸切列車でパーティーだ!」
モチロン、どなたでも参加大歓迎!
今回は、樽見鉄道の運転体験をみんなでやろう!という企画です!ぜひ、鉄分濃いめな方々も、そうでない方々も、参加してみてください~~!

因みに過去のイベントはこ

もっとみる
北陸新幹線の着地点

北陸新幹線の着地点

春に敦賀への延伸開業が予定されている、北陸新幹線。
しかし、全線開業までの道のりはまだまだ長いものになりそうです。
というのも、その先のルート選定に難航し、ようやく小浜経由の案で落ち着く模様。
しかしまだまだ米原経由案も根強く存在し、このまますんなり決まるのか?というところです。
そして僕個人的には、小浜経由案には反対です。今からでも遅くないので、米原経由案に変更すべきではないかと考えます。その理

もっとみる
【北陸新幹線開業に思う】

【北陸新幹線開業に思う】

いよいよ、北陸新幹線の敦賀開業まで数か月、開業後の姿もなんとなく見えてきました。新幹線開業…といえば、地元も歓迎し、発展・利便性向上に期待を寄せる声が非常に高いもの…と相場は決まっていますが、現実的に今回の北陸新幹線開業、あまり利便性向上!と喜べるものではないことが、地元の反応などからわかります。

一部で盛り上がろうとしているだけで、どうもさまざまな弊害が起きている模様。
新幹線開業後はどうなる

もっとみる
【東海道新幹線の大改革・のぞみ12本ダイヤをフル活用へ? 後編】

【東海道新幹線の大改革・のぞみ12本ダイヤをフル活用へ? 後編】

<全席指定化のメリット・デメリット>
今回、最繁忙期だけでも全席指定化することによって、自由席への乗車待ち列をある程度は解消。ひかり・こだまは自由席が残るので、完全には無くならないでしょうが、ある程度は減少すると思います。

全体の輸送人数が変わらない以上は、混雑は変わらないのでしょうが、その期間、のぞみ12本ダイヤをフル稼働させれば、その分座席を多く提供できることにもなります。
また、自由席があ

もっとみる
【東海道新幹線の大改革・のぞみ12本ダイヤをフル活用へ? 前編】

【東海道新幹線の大改革・のぞみ12本ダイヤをフル活用へ? 前編】

だいぶ時間が経ってしまいましたが、今年、相次いで東海道新幹線のに関するプレスリリースが発表され、世間をザワつかせました。

8月8日 「新しい車内サービスの展開について」⇒要するに車内販売の廃止
9月13日 「最繁忙期ののぞみ号、全席指定化」

どうもこの2つのニュース、東海道新幹線の輸送力増強に一段と磨きをかけるものであるな…と感じました。
まさに、「のぞみ12本ダイヤ」をフルに最繁忙期に発揮さ

もっとみる
【鉄道業はサービス業か?】

【鉄道業はサービス業か?】

僕が鉄道会社に入社する前は、鉄道業=サービス業と近い性質を持つ!と思っていました。
専門学校の時の就職活動も、その当時、面接の時期が比較的遅めだった鉄道会社以外にも、近い職種の会社も受けておくことを勧められたため、鉄道会社だけでなく、特にサービス関係の職種に絞って様々な会社の面接を受けたものです。(1社を除き、すべて撃沈しましたが)

しかし、入社してみて現場に配属されると、その意識はかなり覆され

もっとみる
もうちょい頑張れ!?観光列車おいこっと

もうちょい頑張れ!?観光列車おいこっと

東北18きっぷ一人旅で、飯山線の観光列車「おいこっと」に乗車しました!
十日町~長野を走破するこの列車、勿論3時間ほどの乗車体験はとても楽しいものでしたが、折角の観光列車。もう少し工夫があると、より楽しいものになるだろうな~という思いもありました。

【ダイヤ上の工夫がほしい】
今回乗車した、上りのおいこっと各駅の停車時間を見ると、飯山駅で37分の長時間停車がある以外は、戸狩野沢温泉駅と替佐駅で行

もっとみる
静岡県の新幹線は本当に不便なの?

静岡県の新幹線は本当に不便なの?

東海道新幹線沿線の各県のなかでも、一番長い距離(だいたい170km!)を走り、一番多い駅数(6駅)を保持している県。
しかし、のぞみ号の運転開始から、例外なくすべてののぞみ号がすっ飛ばしてきた県・静岡県。
浜松市や静岡市は政令指定都市にも指定されており、都市の規模にしては不便だ!とか、1時間に1本ぐらいののぞみを止めてもいいじゃないか!
という意見もあるようです。

確かに、最大で1時間に12本と

もっとみる
【300枚中30枚】

【300枚中30枚】

少し前のニュースですが、JR九州が、小倉駅の最短の切符を券売機で発売するのを停止し、一時的に窓口での販売のみにした!
というニュースを見ました。
どうやら170円の切符の発券枚数が1日平均で300枚なのに対し、正規の運賃での目的駅となる西小倉駅では30枚しか回収されていない。
ということだそうです。
鉄道員として勤務していた時のことを思い出しても、まあそれぐらいの比率で発生していてもおかしくはない

もっとみる
ムーンライトの思い出(その5)

ムーンライトの思い出(その5)

【たらればな話】
現実的には、もう日本国内の夜行列車は復活することは非常に難しいと思います。分割民営化の弊害か、やはり会社間を跨ぐような列車の新設は、なかなかやろうとしません。
しかし現在、ヨーロッパで夜行列車の見直しが進んでいるように、もしかしたら将来的に、再び夜行列車が運転される時代がやってくるかもしれません。
高速バスも、運転士のなり手が少ないような状態。本来なら、ある程度の需要がある区間は

もっとみる
ムーンライトの思い出(その3)

ムーンライトの思い出(その3)

【ムーンライト九州】
京都~博多と、ムーンライト一族の中では最長距離を走り抜けた列車だ。
ムーンライト山陽と同様、客車列車での運転で、基本的にはシュプール号用に作られた改造車が使われていた。区別のためか、冬季に一般列車で運転されるときには、ふるさとライナー九州と名前を変えて運転されたとか。
比較的ムーンライト一族の中では長い運転期間で、国鉄民営化直後の1989年から運転を開始し、2008年の冬まで

もっとみる
ムーンライトの思い出(その2)

ムーンライトの思い出(その2)

【ムーンライト東京】
ムーンライト一族の中でも比較的新しく設定され、そして一瞬で消えていった希少価値の高い列車。2003年に初めて設定されて、2005年までの僅か三年間、その後に設定された、ゲレンデ蔵王(大船~山形)という、同系統の列車を含めても、2006年まで。
非常に短命だっただけでなく、運転日も限られていた。
恐らく、旅行会社の企画切符でかなり抑えられていたのだろうか?この列車の切符を取るの

もっとみる