三行詩:反省

創作と読書に専念しようと思って、

一日休みをいただいた。

……一日中寝てばかり。

三行詩:種を蒔く人

私は人に種を蒔く者になりたいと思っていたが

人は誰しも誰かに知らぬ間に種を蒔いていて

その種は遠く多くの人にも植えつけられていくのだ

三行詩:詩にあふれた世界で

詩にあふれた世界で何を書けばいいというのだろう

悩んで悩み抜いた末

書くしかないと

三行詩:水鉄砲

風呂で手を組み水鉄砲をする。

けれど自分にばかり水がかかる。

かける相手は自分だけ。

詩:黒い丸

からだの中心に小さな黒い丸がある

黒い丸はわたしを強く引っ張る

この黒い丸はなんだろうか

詩:別れ

ふたりとも今に苦しみしかなかった。

もはや恋愛ではすでになかったのだ。

別れの言葉を告げた、昨昼。

恋愛三行詩:君を愛したいけど

君をできることならせいいっぱい愛したい

でも君にはまだ会ったことがない

君はどこにいる？

三行詩:もし爆弾の中身が

恋人にふいに爆弾を落とす私

でも爆弾の中身が目一杯の愛だったら

それは許されざる行為？

三行詩:人生を断定する者とは

人生を断定してはいけない

人の人生を決めてやろうと思うな

この愚か者よ

三行詩:好きって言うけどさあ

あなたが好き

って簡単に言ったけど

背負う気あんのか

三行詩:夢の愛