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エンジニア転職市場は生き物だ 〜私がマーケットレポートを作るワケ〜

こんにちは。Findyでエンジニア転職市場の調査、データ分析やら何やらをやっているたけうまです。(週末は過去レースデータの調査・分析、展開予想などを生業にしています)

今回、本業のエンジニア転職市場の調査に関して、最新版のレポートが完成しましたので、私がエンジニア転職のマーケットレポートを作りながら感じた市場の変化や面白さについて、記事に残せればと思います。

転職市場は生きている

エンジニア領域に限らずだと思いますが、転職市場は生き物です。生きています。ついこの間までこうだと思っていた常識が、ある日突然まったく通じなくなった…!なんて経験をした採用担当者も少なくないのではないでしょうか?

それもそのはず。転職市場を取り巻く経済状況は毎日のように変化しています。政治、自然災害、新技術やイノベーションの登場、、、当然のごとく経済活動は各方面から影響を受けるものです。

経済状況が変化しているのに、転職市場が変化しないわけがありません。経済は企業で働く人間が主に作り出しているものであり、切っても切り離せない関係が「経済」と「転職」です。

転職市場の中でも、特に変化スピードの早い領域がIT/WEBエンジニアの転職市場だと感じています。巷で話題になっているChatGPTをはじめ、新技術が市場に与える影響が大きく、流行り廃りが激しい傾向が強いためです。(もうChatGPTですら旬が過ぎたと感じているエンジニアも多いのではないでしょうか…?)

そんなエンジニアの転職市場を僕は"生き物"と捉えています。常に市場全体の動きを観測し、採用現場の最前線で起きている事象をキャッチアップしていかないと、1ヶ月後には今日得た知識が時代遅れになっている可能性すら感じます。

もし僕が将来的に、10代女子のトレンドについていけないオジサンになったとしても、エンジニアの転職市場の動きには常にアンテナを張ってついていきたい・・・!
そんな想いで(?)、エンジニアの転職市場の動きを定期的にウォッチすべく、Findyにて『エンジニア転職マーケットレポート』を企画、作成しています。

エンジニア転職市場の変化について

僕がFindyに入社してからすでに複数回のレポートを作成してきましたが、主に市場動向調査を目的としたマーケットレポートは年2回、だいたい半年に1回のペースでユーザーへのアンケート調査を実施して作成しています。

今回のマーケットレポートでは、2023年2月に実施した調査データを分析して作成しており、2022年9月実施、2022年2月実施の調査データと比較すると非常に興味深い傾向が見えてくることもあります。僕はこの調査データを見ながらお酒を飲むのが趣味です(勤務中じゃないよ)

2023年最新のレポートは5月10日のイベントにてユーザーの皆さんにお披露目予定なので、まだここでは載せられないのですが、2022年9月調査のマーケットレポートを例にいくつかスライドを載せてみます。

まず、エンジニアの平均年収について過去調査と比較すると動きが見られます。下記は2022年9月調査のマーケットレポートのスライドの一部ですが、2022年2月調査時と比較して平均年収が約20万円アップしたという結果になりました。

▲2022年2月調査時には599万円だった平均年収が、同年9月調査では620万円にアップ

なお、2023年2月調査でも年収に関する設問はもちろん用意しておりますので、エンジニアの平均年収の上昇が引き続き見られるのか、維持なのか、それとも下がっているのかは発表を楽しみにお待ちください!(5月10日のイベントで最速公開します)

また、過去調査との比較により、変化がないことも重要な気付きを与えてくれます。2022年2月調査時では、最も興味のあるキャリアパスが「技術スペシャリスト」で「組織マネージャー」や「プロダクトマネージャー」の類は希少な傾向があるという結果が出ていました。2022年9月調査で同様の設問を実施したところ、やはり「技術スペシャリスト」が圧倒的に票を獲得し、「組織マネージャー」や「プロダクトマネージャー」は少数派という結果が得られました。

▲過去調査と比較しても依然「組織マネージャー」「PdM」が希少であることがわかった

今後、ChatGPTの登場により「技術スペシャリストを目指していたが、人間にしかできないことをやりたい」という気持ちで組織マネージャーやプロダクトマネージャーを目指すエンジニアが増加するかもしれません。まさに市場を定点観測する価値はこういった部分に表れます

上記は一例に過ぎず、年収別のクロス分析結果や技術トレンドやエンジニアが働いてみたい企業20選など、エンジニアはもちろん採用担当者も気になるコンテンツを盛りだくさんご用意しており、毎回ありがたいことに各方面で反響をいただいております。

新たな調査結果をもとにマーケットレポートが完成!

ここまでマーケットレポートを作る理由について書いてきましたが、いよいよ2023年最新版の『エンジニア転職マーケットレポート』が完成したので、そのお知らせです!

▲表紙だけチラ見せ。全貌公開は5月10日(水)12〜13時のイベントにて!

今回の調査で個人的に「おもしれえええ!!!」って思ったポイントを先にお伝えすると…

  • 過去調査と比較して、平均年収に動きが・・・!?

  • 転職時に参考にする情報源の上位に◯◯がランクイン!

  • 転職後にギャップを感じる場面で堂々の1位は◯◯のミスマッチ!

  • 年収が下がる転職に抵抗があるエンジニアは驚異の◯割!?

  • Web系企業のエンジニアは転職時にあの詳細を知りたいという結果に!

  • コロナきっかけでリモートになったエンジニアはなんと○割!

  • 現在のリモートワーク状況にも変化が?!

  • 職場の方針がオフィス出社メインになったエンジニアの○割がその影響を受けて転職活動をしている!

  • 最新の技術トレンドでは、やはりアレの名前が多く挙げられていた・・・!

  • 利用言語別の平均年収ランキングで最も高年収だったのは!?…etc

うおおおお、口が滑りそう&早く言いたい〜
RGのあるある早く言いたい気持ちに、人類で初めて共感しましたw

僕に早く言わせてくれない存在が、そう、このオンラインイベントなんです。。。

▲5月10日(水)12〜13時で無料オンラインイベントを実施します!みんなきてね

当日は、マーケットレポート制作者のたけうまこと竹内本人と、Findyの自社エンジニア採用の現場最前線にいるVPoE神谷さんが登壇し、市場全体のマクロな視点と採用現場のミクロな視点で、エンジニア転職のリアルな最新情報を一緒に見ていくというイベントになっています。(控えめに言って神谷さんからの現場目線の情報が聞けるのめっちゃ贅沢です・・・)

参加はもちろん無料ですし、オンラインイベントなのでスマホやPCで全国どこからでも視聴いただけます!イベントページ内のGoogleFormで参加申し込みをお願いします!(Findyのマイページで閲覧する形式なので、イベントページからご登録だけしておいてくださいmm)

まとめ

最新のレポートの面白さを見てほしさゆえに、イベントのご紹介になってしまいましたが、参加して損はさせません。ウチの神谷さんが楽しませます!キリッ(嘘です僕も全力でがんばります)

ということで、僕が伝えたかったのは以下の通りです。

エンジニアの転職市場は、まるで生き物のように日々変わっていくので、定期的に観測することで非常に面白い結果が得られるということ。

その調査結果をもとに、エンジニアの皆さんが効率的に転職活動ができて、納得のいく転職を実現できればいいなと心から思っています。

また、採用する側の人たちも上手く市場データを活用して、つよつよエンジニアを採用して世の中を変えるような最高のサービスを生み出してほしいと願っています。

あと、あわよくばイベントにご参加いただき、レポートの情報をぜひ持ち帰ってくださいw

最後にもう一回貼っておきます^^

  • タイトル:マクロとミクロの視点で見る『エンジニア転職マーケットレポート』

  • 日時:2023年5月10日(水)12:00〜13:00

  • 開催:オンライン(Zoomウェビナー)

  • 申し込み:こちらのフォームよりお願いします!

  • イベントページ詳細:https://findy.connpass.com/event/279907/


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