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次の旅へ、長い長い助走の日々を綴るわたしのリングノート。

旅日記は、私にとって、#創作のマストアイテム であり、希望でもあります。

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「旅をして服をつくる、なんてしあわせなんだろう。」を人生のキャッチコピーにしているドレスの仕立て屋、タケチヒロミです。

旅先で出会った美しい風景、感じたインスピレーション、その土地に根ざした民族衣装や色、生地、刺繍、そのときめきまでを全部縫い止めて服を作りたい。

そんな私の創作の源は、間違いなく「旅」と「旅日記」です。旅の出来事、食べたもの、買ったもの、感じたこと、全部細かく書き込んでいます。それが後々、文章を書いたり、作品を作るときにとても役立ちます。


そしてその創作を支えてくれるマストアイテムが、リングノートとボールペン。

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ノートや画材を色々試して、最終的に無印良品のダブルリングノート無地 A5 ¥190 と、シグノのボールペンに落ち着いています。

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ここにたどり着くまで、色々なノートを試してみました。

行き先のイメージで決めたノートたち。

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↑右側のティーカップはイギリス、左のポップな仏像ノートはタイ旅行と、行き先のイメージに合わせてノートを決めたり、現地調達でノートを選ぶのも楽しいものです。

しかしこうして並べてみると、ちょっとごちゃごちゃしていますよね。リングの形や、大きさもバラバラで統一感がありません。

なので、無印のリングノートに落ち着いたというわけなのです。私は旅の準備段階から日記を書き始めるので、日本でいつでも気軽に買えることも重要なポイントです。


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↑このリングノートは、2019年に息子とイギリスに行ったときのもの。息子をイギリスに連れて行くために2018年からコツコツ貯金を始めたので、なんと出発の約一年前からの旅日記スタートです。助走ながっ!

お金を貯めるために、一時期アルバイトをしたことなんかも書いています。それが辛い時期もあったみたいで(イヤなことは日記に書き出して忘れちゃう)自分を励ますような言葉も…。頑張っていたんだなあ。

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↑助走ノートには、イギリスへの想いを奮い立たせるため、神戸ファッション美術館での「タータン展」のことも書いています。

そしてその結果のイギリスなので、喜びもひとしお。日記の最後のページには自分自身へのねぎらいの言葉が書いてありました。うっうっ。よう頑張った、私。

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↑その旅で買ったものたち。


無印良品のリングノートが気に入っている理由


無印のリングノートが好きな理由をまとめてみました。

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1、 日本で買えるので準備段階から日記が書ける。

2、 無印良品の定番商品なので、手に入りやすい。

3、 価格が¥190と手頃。

4、 紙が適度な厚みで透けにくく、表裏がっつり書ける。

5、 枚数がたっぷり。(80枚)

6、表紙がシンプルで、カスタマイズしやすい。

枚数についてはこの80枚というたっぷり感が気に入っています。一つの旅に一冊と考えるとちょっと多いかな、という枚数なのですが、先述したように準備段階から書けますし、行き先ごとに何回分かの旅をまとめて書くこともできます。

例えばこれは韓国の仕入れ旅のノートです。

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韓国では、だいたい2〜3日で生地や素材などをガガっと仕入れるのですが、一冊のノートで3回分くらいの旅日記を書いています。前回仕入れた場所の控えや、かかった経費などを参照にできるので便利です。買ったもの全て現地通貨の金額を書きますが、日本円に換算した金額を書いておくのもポイント。後で参考にしやすいのです。

ちなみに、お金の計算は苦手な方で、普段はプライベートの家計簿もつけていませんが、旅の時だけはなぜかすっごいマメです。ずっと旅して仕事してたら経理も苦にならないのではなかろうか…。


余談ですが、韓国の生地仕入れにはリングノートが欠かせません。

現地のアパレルデザイナー達はみんなリングノートに生地スワッチやメモを書き、それを見ながら市場を歩いています。アパレル向けの生地市場では一般の人には材料を売ってくれないことも多いので、リングノートで現地のアパレルデザイナーの真似をするのです。剛に入りては剛に従え、ですね。

これは私がかつてアパレル企業で仕事をしていた時に身につけた裏ワザです。問題は、韓国語でめっちゃ話しかけられること。値段は「イゴー、オルマエヨ」と言ったら教えてくれるのですが、答えの数字がとっさにわからない。ですから常にデカい計算機を持ち歩いてます。

このページには、パスポートを忘れてリムジンバスを降ろしてもらったことも書いていますね。旅では毎回何かやらかしてしまう私です。

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旅日記にまつわる失敗談

だいたいにおいて失敗だらけの私は、旅日記にまつわる失敗談もあります。(あるんかい)

旅日記は基本、その場で書いて仕上げてしまいたい派です。なぜなら記憶は刻一刻と薄れてしまうものですし、ライブ感が大切だからです。そんな思いで、旅日記を作るために様々な文具を持って行きます。ハサミ、マスキングテープ、色鉛筆、のり、両面テープ…。

一度このハサミをうっかり手荷物に入れてしまい、インドの国内線の出発を遅らせてしまったことがあります。コルカタからニューデリーに向かう飛行機でした。

その時は仕事だったので、インドに詳しい担当者さんが同行して下さっていました。それまでに成田〜ニューデリー〜ジャイプール〜コルカタと旅してきていて、「インドでこんなに乗る便乗る便全く遅れず欠航もないのは奇跡です。この仕事、きっとうまく行きますよ」と言って下さっていたのに、まさか自分から遅らすという…。ごめんなさい…。

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その時の失敗を教訓に、機内に預ける荷物に入れたら問題ないだろうと、色鉛筆を数本束にして荷物に入れていた時のこと。

海外に出発する日本の空港で「ニホンゴ、ワカリマスカ?」と、空港係員さんにカタコトの日本語で聞かれました。

いやむしろ日本語しかわからへんがな。と心のなかで思いながら、

「ワカリマス」と答えました。日本人だと思われないのには慣れています。

すると係員さん、

「ああ、良かった。日本人でしたか。ダイナマイト入れてますか?」

入れとるか〜い!ダイナマイトじゃなくて色鉛筆だし、純日本人だし、もうどこから突っ込んだら良いのやら。

でもそれ以来、文具を持ち込むときには十分気をつけるようになりました。


旅日記は創作のマストアイテムであり希望である

旅先で見た展覧会、アート、景色。

それらは全て創作の源です。

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バース・ファッション・ミュージアムにて。


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こうして自由に旅ができなくなった今でも、このノートたちを開けば、その場所へもう一度心を飛ばすことができます。

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心は自由。何処へでもいけます。

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そしてこれは、現在のノート。

次の旅へ出かけるまでの、長い長い助走の日々を綴っています。

次がいつになるのかは、わからないけれど、

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きっとこれもまた、旅なのです。







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ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!