おうちで楽しめる世界のファッション系ミュージアム/イギリス・バースファッション博物館
みなさま、ごきげんよう。
さて、昨今の疫病の影響により現在閉館している世界の博物館では、おうちで楽しめる様々なコンテンツを公開しているところも多いですね。
ドレスやファッション系のミュージアムでも色々と楽しいコンテンツを紹介してくれています。展示のドレスたちと、その街のプチ旅行記とともに、それらをご紹介したいと思います。美しいドレスを見ておうち時間が少しでも華やかな気分で過ごせますように。
今回はイギリス・バースのファッションミュージアムをご紹介します。
(※2020年3月より閉館中)開館状況など詳しい情報はホームページにてご確認ください。↓
https://www.fashionmuseum.co.uk/
イギリス有数の観光地でもある「バース」
ローマ時代に温泉の町として栄えたバースのことをご存知の方も多いことと思います。18世紀には上流階級が集う高級リゾート地として栄え、優雅なジョージ王朝時代の蜂蜜色の歴史的建築物がとても美しい街です。
特に世界遺産の「ローマン・バース」や「ロイヤル・クレッセント」が有名ですが、私がこの街を訪れた目的こそが、こちら、
バース・ファッションミュージアム。
世界でも有数の、ドレスのコレクションを保有するファッションの博物館です。16世紀のヒストリカル・ドレスから、現代のドレスまでの貴重なコレクションを見ることができ、子供達や学生、ファッションのスペシャリストなど、毎年多くの人々が訪れています。
世界遺産の、アッセンブリー・ルームという美しい集会所に、ドレスの博物館が併設されているのです。
残念ながらただいま閉館中(※2020年4月現在)のバースファッション美術館ですが、この、とても美しいアッセンブリールームは、サイト上でバーチャルツアーが楽しめます。
アッセンブリールームの写真です。
豪華なシャンデリア。
子供の頃、訳もわからずに憧れていた「舞踏会」って、きっとこんな場所で行われていたのでしょうか。
わたしはとんでもない田舎のThe民家で生まれ育ったくせに、「きっと大人になったら舞踏会の招待状が届くんだろうな」と信じ込んでおりました(笑)
が、いまだに届いておりません。おかしいですね。
さあ、それはさておき、
こちらのファッション美術館では、いろいろな子供向けのコンテンツを用意してくれていますが、私が注目したのはこちら。
なんと、ドレスのぬりえをダウンロードできちゃうんです。これは楽しい!↓
他にもお家でできる手作りのヒントも。
おうち時間にうれしいですよね。
フェイスブックページにいいね!しておくと、タイムラインでもドレスを見ることができて楽しいですよ。
もっとみたい!という方のためにいくつかドレスをご紹介したいと思います。(※2016年7月撮影)
海外の博物館ではフラッシュを使わなければ展示品の写真を撮ってもいいのが嬉しいですよね。
私が訪れた時は、「レース」に関する展示を行っていました。ウェディングドレスの仕立て屋にとって、こんなにも嬉しい展示はありません。ひとりで興奮しすぎて鼻血が出るかと思いました。
レースの展示についてはかなりのボリュームになってしまいそうなので、またいつかお話しできたらと思います。
こちらは、「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」1770s
フランス語で「フランス風のドレス」と言う意味です。
イギリスでは「sack back dress」(サック・バック・ドレス)だと、このドレスの説明文に記載がありました。
後ろの肩から裾にかけて、折りたたんだ長いヒダ布がついているからです。用尺がえらいことになりそうですよね…
このドレスが、いわゆる日本でいう「お姫様ドレス」のイメージに近いんじゃないかな、と思います。「ベルサイユのばら」のマリー・アントアネットのイメージですよね。
こちらは「ローブ・ア・ラングレーズ」1770s
フランス語で「イギリス風のドレス」という意味です。
ストライプが可愛い。
興奮の後は、お楽しみのコスプレ…じゃなかった、レプリカドレスのご試着コーナー!!!!
もちろん、私はひとりで参加!(あ、あくまでもドレスの勉強のためですよ)
ですが、ひとりコスプレ、すごく寂しかったです。日本だろうが海外だろうがおひとりさまが全然平気な私ですが、ここだけは誰かと来てキャイキャイしたかったなって思いました。
仕方がないので、お願いして通りすがりの中国人観光客さんに撮ってもらいました(笑)ありがとうございました。
当然ながらレプリカドレスは手が短い日本人体型の私にはぶかぶかでしたが、とても楽しめましたよ。
さて、ここから先は、ドレスとは全く関係のないプライベートなバース旅行記、というかちょっと奇妙な体験記です。(よろしければ、おひまつぶしにでも…)
心ゆくまでドレスのお勉強(コスプレも)をしたところで少しバース観光もしたいですよね。
せっかくバースまで来たのですからローマン・バースも見ておきたい。
しかし、それまでにAirbnbで予約した宿の鍵をホストから受け取らなくてはいけません。
約束の時間に、ホストのデイビッドに公衆電話から電話をかけると…。
「はい、誰やあんた?」
ん?話が通じない?
「あの、デイビッドさんですよね・・・?」
「そうだけど、あんた誰?」
「ええと、Airbnbで予約したものなんですが」
「はあ? Air…?なんじゃそれ。もう〜知らんわ、ガチャ」
え〜っ!!!!
電話に出てくれたデイビッドおじいちゃんと全く話が通じない。スクショしておいた電話番号を確認して、何度掛け直しても同じ。
どうゆうこと!?
焦る気持ちを抑えつつ、Wi-Fiのあるパブに移動します。
Airbnbのアプリからメッセージを入れてみました。するとすぐにホストのデイビッドとやりとりができて、すんなり待ち合わせ場所を決めることができました。
あら? 電話だから私の英語がうまく伝わらなかったのかな〜と思いながら、待ち合わせ場所に現れたデイビッドを見てびっくり。
めちゃめちゃイケメンやないかい!
若くて爽やかでシュッとしているではありませんか。
え?じゃああの電話のデイビッド爺ちゃんは一体…?
不思議に思いながらもデイビッド(若)に案内されて辿り着いた部屋は、屋根裏部屋風の素敵な部屋。
広いし、窓からの景色もいい。
…でも一つだけ気になることが。
ベッドリネンがすんごい加齢臭。
一晩じゅうずっと、お爺ちゃんが隣に寝ている気分。
はっ!もしかしてデイビッドお爺ちゃん…? まさか、ね…。ははは。
そんなこんなですっかり時間が経ってしまい、世界遺産のローマン・バースを見ることはできませんでした。残念。
↓ この壁の向こうなのかなあ?
けれど、ロイヤル・クレッセントには行けましたよ!
1767年から74年にかけてのジョージ王朝時代に建てられたもので、バースを代表するバッラーディオ様式の建築物なのだそうです。
素晴らしいですね。
とても美しい街でした!
というわけで、今回はバースファッション博物館のレポートをお届けいたしました。
また自由に旅ができる日々を楽しみに…。
ぬりえ、ぜひ楽しんでみてくださいね!
それでは皆様、ごきげんよう〜。
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ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!