縫い、繕い、結ぶ 47都道府県「服をめぐる いとへんの旅」 がしたい
服をめぐる旅、47都道府県の「服をめぐる いとへんの旅」に出たいと思っています。
糸へんの漢字が好きです。縫う、結ぶ、紡ぐ、絆…。これらはもちろん、糸に関係する言葉たちです。縫う、繕う(つくろう)纏う(まとう)。ドレスをつくり衣服をこよなく愛すわたしは、その字面を見ているだけでうっとりしてしまいます。
そして、縁を結び、ことばを紡ぐ、ひとの繋がりや絆を表す美しい言葉にも「糸へん」はつかわれています。
「いとへん」とは
さて、「いとへん」とは前述したように漢字の「糸へん」のことです。糸へんは、縫う、編む、結ぶ、繕う、織る、繊維、など「糸」にまつわる漢字のへんであることから、糸に関係のある産業、つまり繊維産業のことも「いとへん」と言ったりします。例えば、「大阪の船場には『いとへん』の会社が多い」みたいな使い方をします。
わたしはこの「いとへん」と「服」をめぐる旅がしたいと思っているのです。日本の昔からの「繕い(つくろい)」の技術や、または地方の繊維産業、そして地場産業などが試みている新しいこころみに出会う旅です。そしてその素晴らしさを発信したい、できれば海外の方にも知ってほしい、と思うようになりました。
47都道府県「服をめぐる いとへんの旅」
地元に古くから伝わる「繕い」「補修」の技術や、新しい試みをされている地場産業や、衣服に関する博物館や繊維に関する資料館などをめぐる47都道府県「服をめぐる旅」をしたいと思っています。
旅する「ドレスの仕立て屋」になりたい
わたしはドレスの制作とリメイクの仕事をしています。最近では、SDGsへの関心からか、リメイクや、環境に配慮したドレスのオーダーも増えてきました。
また、「ドレスは環境問題へ貢献できるか」をキャッチコピーにして、廃材や廃棄される服などからアート作品を制作するリメイク作家でもあります。
「服をめぐる いとへんの旅」をしようと思ったきっかけ・動機・理由
きっかけは、夏に行った北海道の旅です。この旅でわたしは、アイヌの「アットゥシ」という木の皮で作られた衣服に出会いました。アットゥシの原料となる木の皮は、すべて取り切ってしまわず、三分の一を未来のひとのために残しておくそうです。また、袖口や襟まわりには補強と魔よけを兼ねた刺しゅうをさすなど、自然を大切にし、服を長く大切に着る工夫がたくさんこめられています。
もともと日本には、「もったいない」という精神のもと、衣服を長く大切に扱う文化があったのだと思います。たとえば、津軽の「こぎん刺し」や山形や青森の「刺し子」は、ほんらい補修や補強の技術ですし、秋田の「端縫い衣装」も様々なはぎれを無駄なく使って美しい衣装を仕立てる技術です。最近では、洋服を染め直す京都の黒染めなども、サステナブルの視点からも注目されています。
伝統的な技術だけではなく、日本の地方にはたくさんの「いとへん」の地場産業があります。岡山の帆布やデニム製品、広島のデニム、兵庫の播州織(シャツ生地)、群馬県の絹織物(シルク)…。それぞれの産地が、サステナブルな視点で新たな試みをされていることと思います。
わたしはもともと、企業で「いとへん」の仕事をしておりました。ファッション商品の企画デザインにたずさわり、日本各地の「いとへん」の工場へ行くことも多かったのです。でもあの頃とはまた時代が大きく変わっていて、いまの時代だからこそ、新しい取り組みをされているものづくりの現場をあらためて知り、学び、発信したい気持ちが強くなってきました。
そこで、日本全国、47都道府県の「服をめぐる いとへんの旅」をしようと考えたのです。
この活動で貢献したいこと
わたしはこの活動で、以下の貢献をしたいと考えています。
地方創生 服が大好きだからこそ、地方のおもしろく新しい取り組みをされている「いとへん」産業に貢献したい。
国内旅行 旅が大好きだから、国内旅行の需要喚起に少しでも貢献したい。
環境問題への貢献 ファッションとリメイクにたずさわるものとして、日本の「もったいない」技術を紹介し、持続可能な社会への貢献がしたい。
学問への貢献 大学で博物館学と芸術(文芸)学んでいることもあり、衣服に関する学術的な研究、また、若い世代への学問への貢献がしたい。また、それらを海外へ発信したい。
●活動の内容
47都道府県「服をめぐる いとへんの旅」
地元に古くから伝わる「繕い」「補修」の技術や、新しい試みをされている「いとへん」の地場産業や、衣服に関する博物館や繊維に関する資料館などをめぐる47都道府県「服をめぐる旅」をしたい。
●活動の時期や期限
2022年11月〜
旅のルール
いちおうゆるいルールは決めますが、あまりガチガチにルールを決めず、その場で臨機応変に旅をしたいと思っています。旅は基本的に公共交通機関を利用したひとり旅ですが、タイミングが合えば家族や友人と行ったりするのもあり。ただ、服や布に関する「いとへんな旅」であることだけは揺るがずに。
旅のルール
服や布や糸、とにかくいとへんな旅であること。
基本的にはできるだけ公共交通機関を利用する。
日帰りや宿泊、どちらもあり。
ひとり旅が基本だが、ときどき同行者もあり。
旅に出る前に文献などでめちゃくちゃ下調べをすること。その準備の過程も公表。
行きっぱなしの旅ではなく、いっかいいっかい帰ってくる旅を考えているが、タイミングが合えば2県同時に、とかもあり。そこは臨機応変に。
予算的にも日程的にも、あまり詰め込みすぎず、無理をしすぎない。あくまでもゆるく楽しく続けて達成したい。
●プロフィールやポートフォリオ
タケチヒロミ略歴
デザインを学んだあと、会社員として「いとへん」関係の商品企画デザインに携わる。旅先でウェディングドレスに出会って雷に打たれ、育児と仕事をしながら洋服のお直し、洋裁、リメイクの専門学校に通う。フリーランスとして独立後、ウェディングドレスの仕立て、お直し、リメイクの仕事を行う。廃材などを使ったアート作品を制作するリメイクアーティストとしても活動中。現在、通信制大学で博物館学芸員資格と文芸を学ぶ。(2024年3月卒業予定)
受賞歴(エッセイ)
2022年 文藝春秋SDGsエッセイコンテスト グランプリ受賞
2023年 文藝春秋SDGsエッセイコンテスト 優秀賞受賞
2023年 SMBC日興証券 推したい会社エッセイコンテスト
賛同企業賞(IDEAS FOR GOOD賞)
受賞歴(ドレス)
NHKパフォー0円ファッションコンテスト入賞
神戸リメイクファッションコンテスト入賞
HANPU! オカヤマコンテスト 最優秀賞(2015)
リサイクルアート展 審査員特別賞(2017)
MODALAVAリメイクコンテスト最優秀賞(2019)
関連note
▼「旅」関連note
▼「ファッション」関連note
▼「ミュージアム」関連note
いとへんの女
こうして改めて過去note見てみると、まあみごとに衣装のことばっかりですね。わたしって、よっぽど「いとへんの女」なんですね。
まとめ
日本全国、縫う、繕う、結ぶ、紡ぐ、絆、繋ぐ、47都道府県の「服をめぐる旅 いとへんの旅」に出たい。
地方創生・「いとへん」産業
国内旅行
環境問題
学問
これらへの貢献のため、繕いやお直しの技術、「いとへん」産業など「衣服をめぐる旅」がしたいです。
よろしくお願いいたします。いとへんの女より。
ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!