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モクチンメソッド|危機を好機に転換する現代版「計画的小集団開発」
木賃アパート。ハウジングの戦後史を辿るとき必ず出てくるこの言葉。たしかに老朽化して空室も目立った状態であちこちに見かけるよなぁ~。これは社会問題にもなっていくよな~。などなど他人事に思っていたのですが、ある本を読んで「あ、そうか!いま自分が住んでるアパートも木賃アパートだ!」って、にわかに自分事になってオドロキました。
そんなキッカケとなった「ある本」とは、『モクチンメソッド:都市を変える木賃ア
家の条件|村上慧『家をせおって歩く:月刊たくさんのふしぎ』を読む
月刊「たくさんのふしぎ」(福音館書店)は小学生向けながらも、ときどき度肝を抜く企画があるので油断できません。
家をせおって歩くそんな一冊、村上慧『家をせおって歩く』(2016年3月号)は、わたしたちが生きることと住まうことの関係、それが持つ自由と不自由について考えるヒントを怒濤の如く与えてくれる名作(図1)。
図1 家をせおって歩く
美術家・村上慧は「移住を生活する=移動の中に留まる」という