「当たり前」に気がつく
定期的に読み返す本があります。
デヴィッド・フォスター・ウォレス (著), 阿部 重夫 (翻訳)『これは水です』田畑書店
ここには、著者がケニオン・カレッジの2005年度卒業式でスピーチした、はなむけの言葉が納められています。
なぜこの本を読み返すのか。
それは普段、どうしても忘れがちな日常に潜む「当たり前」を改めて見つめ直すため。
冒頭は、この様な寓話から始まります。
若いサカナが二匹泳いでいる。
そこへ向こうから泳いできた年上のサカナがすれ違い、こんな挨拶をした。
「お