シンゲン【竹村信彦】

長福寺の住職。あづみ野エフエムのラジオDJ。坐禅と茶話会のイベント「zen café」…

シンゲン【竹村信彦】

長福寺の住職。あづみ野エフエムのラジオDJ。坐禅と茶話会のイベント「zen café」開催中→https://zencafezenboys.wixsite.com/zencafe

最近の記事

自信が勇気をつくる

“いつも前に進むには、70%の自信と30%の不安を持ち続けなければならない。 70%の自信はいつも私に勇気をくれるし、 30%の不安はいつも努力を与えてくれるのです。” これは元お笑い芸人である島田紳助さんの言葉です。 たくさんの勇気と少しの謙虚さがあるからこそ、前進し努力することができる。 第一線で活躍した方の言葉だからこそ、響くものがありますね。 私たち日本人は「謙虚さ」を美徳としがちです。 もちろん、そのおかげで不安解消のために努力できるという一面はあります。 しか

    • 魂ってどこにあるの?

      「亡くなった人の魂はどこに行くんですか?」 お葬式やご法事の席で質問されることがあります。 私たち僧侶は霊能者ではありません。 もしかしたら、一部そのような力を持った方がいるのかもしれませんが😊 私自身は、 魂が見えるわけでもなく、 オーラを診断できるわけでもなく、 霊感があるわけでもありません。 それでも、多くの旅立ちに立ち合わせていただく中で、先程の質問には自信を持ってお答えしています。 「故人の魂は皆さんの思い出の中に帰っていきます」 魂とは、思い出。 とも

      • 本音でラクに生きる

        繊細さんは、自分のままで生きることでどんどん元気になっていく。(中略)我慢をやめて本音を大切にすることで「私はこれが好き。こうしたい」と自分の軸が太くなっていきます。 これは『「繊細さん」の本』の著者、武田友紀さんの言葉です。 繊細さんとは、HSPと呼ばれる生まれつき敏感な人のこと。 「些細なことですぐに傷ついてしまう」 「他人と長時間一緒にいると疲れてしまう」 そんな些細なことでストレスを感じてしまう繊細さんが、繊細な感覚を大切にしながらラクに生きるために書かれた言葉です

        • 幸せ習慣「ありがとう」

          幸せの青い鳥は、遠くを探すよりも、自分の中で育てたほうがいい。幸せに暮らす習慣こそ、一番の青い鳥だと思う これは、「幸せのホームページ」を運営する本多時生さんの言葉です。 幸せとは、特別な何かではなく当たり前の毎日に存在する。 そんな想いから生まれた言葉なのだと思います。 この幸せに暮らす習慣とは何か。 それは、「ありがとう」を伝えること。 「当たり前」の反対語は「有り難い」だと言われます。 日常の当たり前を当たり前でないと気付けたとき、私たちは幸せを感じるのでしょう。

        自信が勇気をつくる

          自己中心的な思いやり

          自分が幸せになるのを許せばよかった これは、オーストラリアのホスピスで働く看護師が余命数週間の患者さんに聞いた「人生で一番後悔していることはなんですか?」という問いへの答えです。 どんな想いでこの回答が出てきたのか。 それは本人でなければわかりません。 それでも、おそらく「他人ばかりを気にして生きるのでなくもっと自分を大切に生きればよかった」という気持ちから生まれた言葉なのだと思います。 人を大事にしなさい。 そうやって他人への思いやりを教わりながら私たちは成長します

          自己中心的な思いやり

          夢を抱きつづける

          「もう大人なんだから夢とか言ってないで落ち着きなよ」 以前、高校時代の友人に叱られちゃいました😊 もしかしたら、大人になって夢を語ることは恥ずかしいことなのかもしれません。 それでも、私にとって夢というのは心の支えであり、希望や勇気を与えてくれる人生の道標なのです。 ここでいう夢とは肩書きではありません。 「何になりたいか」ではなく「どうありたいか」 理想とする生き様のことを夢とよんでいます。 肩書きというのは、「目指す」ものではありません。何かをした行為の結果でしかない

          「悩む」のではなく「考える」

          『イシューからはじめよ』という本の中で、著者の安宅和人さんはこんな風に言っています。 「悩む」というのは「答えが出ない」という前提に立っており、いくらやっても徒労感しか残らない行為だ。 答えの出ない悩みに振り回されるのはやめよう。 今答えを出すべき課題について考えることに時間を使おう。 そんなメッセージが伝わってきます。 「悩む」とは、過去や未来に捉われ、コントロールできない他人に支配されること。 「考える」とは、今現在の課題に集中し、コントロールできる自分に向き合うこ

          「悩む」のではなく「考える」

          やる気の消費期限

          やる気には消費期限があります。 せっかく自分の中に灯ったやる気の炎も、放っておけば消えて無くなってしまう。 だからこそ、やりたい事が出来たらすぐに行動に起こす事が大切です。 人に話す、メモを取る、調べてみる。 そうやってアウトプットし薪を焚べることで、炎は持続するのです。 思っただけでは何も変わらない。 行動して初めて人生に変化が訪れる。 すぐに傷んでしまうナマモノの様な「やる気」。 今日一日で如何にやりたい事と向き合えるかが、成長のために大切なのだと感じています。 こ

          好きの恩返し

          誰かと信頼関係を築くにはどうすればいいのか。 相手に自分のことを好きになってもらいたい。 そんな人間関係の悩みは、誰もが感じたことがあるかと思います。 そのヒントとして、『影響力の武器』という本の中で「返報性の原理」が取り上げられています。 これは、相手からの施しに対してお返ししたいと思う感情のこと。 誰かに親切にしてもらったら、お返ししたくなる。 逆もまた然り。 自分が親切な行いをすれば、相手はお返ししたくなる。 好意にも、この返報性の原理が当てはまります。 人は、自分を

          気にせず、ゆるして、受入れる

          仏教に、「空(くう)」という思想があります。 このことについて説かれた代表的なお経が「般若心経」です。 例えば、お経の中に「色即是空 空即是色」という有名な一文があります。 色とは、存在すること。 空とは、実体のないこと。 「存在するものは実体がなく。実体のないものは存在する。」 なんだか、なぞなぞみたいですね。笑 何が言いたいのか。 それは、「自分も自分をとり巻く環境も変化するよ」ということです。 変わらないものはないのだから、変化を受入れて今自分のやるべきことに向き合いな

          気にせず、ゆるして、受入れる

          継続を支えてくれる執念

          継続は力なり。 これは、反省や工夫を繰り返しながら、やるべきことを続けていく重要性を述べた格言です。 しかし、継続の重要性を理解するのは簡単ですが、実行するのは容易ではありません。 そこで大切なのが、執念であり、信念です。 「目標達成までは絶対に諦めない」という強い執念によって、継続は支えられるのです。 ナポレオン・ヒル著『思考は現実化する』きこ書房 には次のようなエピソードが書かれています。 アメリカのゴールドラッシュの時代を迎えていた1860年前後。 ダービーという男

          継続を支えてくれる執念

          「当たり前」に気がつく

          定期的に読み返す本があります。 デヴィッド・フォスター・ウォレス (著), 阿部 重夫 (翻訳)『これは水です』田畑書店 ここには、著者がケニオン・カレッジの2005年度卒業式でスピーチした、はなむけの言葉が納められています。 なぜこの本を読み返すのか。 それは普段、どうしても忘れがちな日常に潜む「当たり前」を改めて見つめ直すため。 冒頭は、この様な寓話から始まります。 若いサカナが二匹泳いでいる。 そこへ向こうから泳いできた年上のサカナがすれ違い、こんな挨拶をした。 「お

          「当たり前」に気がつく

          心の整え方

          精神科医の樺沢紫苑先生は、YouTubeの樺チャンネルで成功法則についてお話されていました。 その法則とは「体と心を整える」こと。 やるべきことに集中できる状態を保つために、体と心を整えることが重要だそうです。 確かに、体調不良であったり、心が落ち着かない状態では仕事に集中できませんもんね。 私の場合、特に体を整えることが大切だと感じています。 仏教には「身心一如」という言葉があります。 「シンジンイチニョ」と読みます。 これは、体と心は別々ではなく一つのものであるという意

          運命に「する」

          昨日、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』を観てキュンキュンしてしまいました。笑 契約結婚した夫婦の人間関係の変化を描いたラブコメディ作品です。 このドラマの中で、大好きなセリフがあります。 「運命の相手ってよく言うけど私はそんなのいないと思うのよ。運命の相手に”する”の。意思がなきゃ続かないのは仕事も家庭も同じじゃないかな」 主人公みくりさんのお母さんの言葉です。 仕事や家庭など、人生の縁を運命にしていく。 全ては、自らの意志や行動次第ということです。 運命は”なる”もの

          青リンゴになりたい

          「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方をいう」サムエル・ウルマン『青春の詩』宇野収、作山宗久訳 詩人サムエル・ウルマンが70代で作った『青春の詩』の冒頭の一節です。 この詩から着想を得て、建築家の安藤忠雄さんは青春のシンボルとして「青いりんご」というオブジェをデザインしました。 その際、こんな言葉を寄せています。 「目指すは甘く実った赤リンゴではない。未熟で酸っぱくとも明日への希望へ満ち溢れた青りんごの精神」 世界で活躍し、挑戦し続ける安藤さんの言葉だけに説得力が

          青リンゴになりたい

          童心を大切に

          夢を叶えたい。 目標を達成したい。 誰しもそんな成功を望みます。 けれども、周りの評価を意識し、おとなしく毎日を過ごす中で月日はあっという間に過ぎ去ってしまいます。 この「おとなしい」という言葉は「大人しい」と書きます。 大人とは、空気を読んでおとなしく、子供のように好奇心を前面に出すことのない存在。 もちろん、これも人に迷惑をかけないように、人を傷つけないように大切な姿勢であると思います。 しかし、いつまでも大人しいだけでは、想像以上の夢を叶えることは難しいのです。 時とし