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2023年10月の記事一覧
深く呼吸するときの注意点(891)
一般的に、気持ちを落ち着かせようと思う時などに「息を調(ととの)える」ということをやります。坐禅は、その典型例です。
しかし、呼吸を調えようと思っても、うまく行かない場合があります。
気持ちが上気した状態で呼吸する。
激しい運動後とか病気で、息苦しい音がするような呼吸になります。
これでは、気持ちが散漫になってしまいます。
➡️まずは、意識をおへその下くらいにある丹田に集めるように
正しい心を維持するために-その4 (890)
7回シリーズの4回目です。
私たちの生活では、気持ちよくつき合える人たちだけではなく、問題を起こす人も周りにいるものです。たとえば、つい嘘をつく人であったり、反抗をする人であったり、悪さをする人などがいます。そのような扱いにくい人たちと、いかにしてつきあっていけばいいでしょうか。
大切なこととして、私たちは気持ちよくつき合える人だけではなく、扱いにくい人とも、生かし生かされているのだという事実
三密を自分に適用する(889)
私たちは、もともとは純粋で清浄でした。あまり騒ぐことなく、静かに生活していたのです。それが、成長するにつれて、余計な不完全な知識が身につき、騒いでもいいと思ったり、好き勝手に行動してもいいと思ったりするようになってきているのです。
多くの人が現時点で仏性が覆い被されていて、秘密の状態(仏性が現れていない状態)になってきているのです。しかしもともとは、すべての人は仏性(純粋で清浄なる心、仏になりう
正しい心を維持するために-その3 (888)
7回シリーズの3回目です。
私たちの行動の多くは、これまでの生活を通して形成された価値基準や、蓄積された知識を参照しながら行われると考えてよいでしょう。この時に注意しなければならないのが、価値基準や蓄積知識が完全に正しい知識・経験によって作られたものではない可能性があるということです。
このことを前提にすると、私たちの行動について少しでも心が乱れるような状況になっているかどうかを、点検すべきだ
風が吹いても月は動じない(887)
台風一過で雨があがって風が吹いて雲がなくなって、上空を見るといつもと同じ場所に月が見えます。月は、どんなに風が吹こうが動ずることなく、ただ無心に輝き続けています。
このことを表す禅語に、「風吹けども動ぜず、天辺の月」というものがあります。風は、世間に漂う誘惑や扇動のようなものです。そのような誘惑などに惑わされず、どんな艱難困苦に会おうとも負けずに、耐え忍ぶことを表す禅語です。
実は禅の世界