😊SMILE子育て[46]😊 計算力を身につけるためのメソッド〜数の暗黙知について知る〜

2021年3月15日 22:40

こんにちは、息子2人を東大合格へ導いた〈子供が自主的に学ぶ育成術〉を語るたかせみほです。
以前noteで「読解力の大切さ」についてお話ししました。

「読解力」はすべての教科の基礎となります。読解力がないと教科書を理解することが難しいからです。
しかし、読解力だけを伸ばしても試験で点数を取ることはできません。
では、読解力と同じくらい大切な基礎力は何でしょうか。それは「計算力」です。

算数の勉強は小学1年生から始まります。足し算引き算から始まり掛け算割り算、分数や小数など数の概念について学びます。ここでつまずいてしまうと中学、高校の数学で苦労することになります。図形の面積を求めるのも方程式を解くのも、考え方が分かっていても計算ができないと正解を導き出せないからです。

では、計算力を鍛えるにはどうすればよいでしょうか。答えは反復練習です。
九九を暗記するのと同じように、四則計算を感覚でできるようになるまで「数に慣れる」ことが大切です。

🔸「数の暗黙知」とは

「ドラゴン桜2」という漫画の中に「数の暗黙知」という言葉が出てきます。
例えば「18」という数字を見て、これは「10+8」「20-2」「3×6」「2×9」などと感覚的に分かることをいいます。これができると中学で習う因数分解を理解しやすくなったり、計算が早くなったりします。

例えば18×3という計算をする時、まともに18×3を筆算しなくても「3×6に3をかけるんだから9×6=54と同じだ」と感覚的に分かるようになります。
反復練習をすればするほど九九をパッと答えられるのと同じように計算力、つまり数に対する感覚が身についてきます。

朝日新聞EduAというメディアで、『ドラゴン桜２式算数力ドリル』を監修している牛瀧文宏先生の記事が紹介されています。

※引用：東大受験者の必須条件！　小学生時代の計算力がモノを言う
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こちらの記事では数の暗黙知のお話と、計算力を鍛えるためのゲームとして、make10（メイク・テン）という遊びが挙げられています。
切符や車のナンバーの4桁の数字を見て四則計算（+-×÷）を使って10にするというゲームです。単純ですが、身近にある数字で計算の練習ができるのでお手軽です。

別の記事ですが、同じくドラゴン桜関係で「トランプ競争」というゲームも紹介されています。

トランプの数字を全部足すと364になります。シャッフルした山札を1枚ずつめくっていってひたすら足し算していきます。最後までカードをめくって364になれば計算が正しいということになります。この速さと正確性を競います。トランプがあればできるので1人遊びにも最適です。
こちらの記事からお試しで漫画が読めます。
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※引用：ドラゴン桜（三田紀房）公式note　トランプで数の暗黙知を鍛える！

🔸 計算力」は「読解力」と同じくらい大切な基礎力

計算だけやっていても……と侮ってはいけません。
計算ができないと、解ける問題も解けませんし、せっかく理解していてもミスをすると点数にならないのは惜しいと思います。

また、計算が正確にできるということはそれだけで自信になります。子供の頃算数の苦手意識が生まれてしまうのは、計算ミスをしてしまうからだと思います。
計算ミスだけで算数や数学が苦手と思い込んでしまうのはもったいないです。

「数の暗黙知」を身につけていると「この数は3で割れるはずなのに割れない。計算が間違ってるかも」などと気付くことができます。
こうした感覚を身につけるためにも、計算の反復練習はいつから始めても遅くはありません。

🔸 遊びで頭の体操

我が家でも、「四則計算（+-×÷）を使って10にする」というゲームは、子供達が小さい頃から数字に興味を持つようになって、兄弟でよくやっておりました。

下記の記事を読むと、数字が好きな人は、「数遊び」をしながら常に頭の中で体操をしているのだということが分かります。

※引用：東京工業大学名誉教授の吉見吉昭さんのホームページの中で、《理系向き》というジャンルにある【数遊びで頭の体操】

(省略)
足し算と割り算をやります。
123 のように合計が 1＋2＋3＝6 で 3 の倍数だとその数は3で割り切れる（123÷3＝41），つまり 3 の倍数で，9 にも同じことが言えます。
例えば合計が 2＋3＋4＝9 の234 は 234÷9＝26 です。

近所の駐車場で写真2のような(画像省略) 3888 というナンバーを見つけました。数字の和が 3+8+8+8=27 という 9 の倍数なので，3 と 9 で割ってみます。
(3888 というナンバーは)さらに偶数なので，2, 3, 6, 9 で割り切れることは即座に分かりましたが，帰宅してから調べてみると，この数字には次の 30 個の約数があります。

1, 2, 3, 4, 6, 8, 9, 12, 16, 18, 24, 27, 36, 48, 54, 72, 81, 108, 144, 162, 216, 243, 324, 432, 486, 648, 927, 1944, 3888

(続く…)

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～第5章　中学受験対策～

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✅ 中学生以降は、子どもは子どもの世界を生きるようになる
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