SONJIN

インスタントフィクションを書いてます。ペンネームをTAKAHITOからSONJIN（尊…

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インスタントフィクションを書いてます。ペンネームをTAKAHITOからSONJIN（尊仁の音読み）に変更しました。

  • インスタントフィクション部

    インスタントフィクションで盛り上がる部活です。

パミョロリ

パミョロリ......バイデンが奇声をあげた瞬間が全ての引き金を引いてしまった時だったとして、 とは言え、共に夢を味わえる装置とソーシャルネットの快楽は言語で伝えるのすら覚束ない素晴らしさだった...。 ドリル化した男性器でキメラ化した猫娘サイボーグの耳を弄る....その女子の欲望がいったいどこからやって来て、そしてどこに消え去っていくのか？ その情報のルツボには終わりがなかったし、人と人の「夢の時間」に巻き起こる狂想曲。夜な夜な繰り広げられる狂乱世界を「ニルヴァーナ」

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    • アーリーヒット

      人が人に触れる方法を列挙しようか？と、そいつは言った。 　ただ、念じる。 　じっと見つめる。 　声を掛ける。 　石などを投げる。 　手足などで触る。 　撫でる。 　抱きしめる。 話の行き先が読めすぎてしまったので、俺はアーリーヒットして、この話の行き先をコントロールする必要に迫られた...。 いや、そのずっと前にもっとあるだろうが！何ていうか、 思い浮かべる。だよ。 念じるも何も、思い浮かべるっていうのがさ.......あるでしょ と、そいつの目を見る

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      • 2022年の出来事を振り返る。

        恒心教幹部とビリーアイリッシュがドリームマシーンで接続したからと言って、バイデンとあいみょんがドリームマシーンで夢を観合う仲になったからと言って、ユヴァル・ノア・ハラリとスプツニ子がドリームフレンド（この装置で夢を共有できる関係を指す）になったからと言って、おそらく個々の現象だけなら、それらはただのゴシップでしかなかっただろう...。 ところが、それらが惑星直列のように連鎖反応し、その上個々のドリームがまるで連続ドラマのように、数えられない物量のスリルとサスペンスで同時多発

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        • 夢見る機械

          人が人とペアで眠る機会の提供....それがなぜ世界のカタストロフに繋がるのか？ その人間社会崩壊の引き金は、安眠時間中のお互いの心の交流を睡眠時にもたらしてくれる ドリーム・マシーン（正式名称は、 We Can Build Our Dreams Together Machine と言うのだそうです）のデリバリーをその会社が初めてしまったことでひかれたそうです...。 人がその睡眠中、その抑圧の全くない中、アカの他人と、自由奔放に無制限な欲望をぶつけ合える...そんな夢のデ

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        パミョロリ

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        マガジン

        • インスタントフィクション部
          32本

        記事

          一緒に眠ろうよ。

          良き睡眠を約する会社があったとして、それはきっと"安眠枕"とか"ふかふか布団"の製造販売をする会社と人は思うでしょう。だが、その会社はそうではなかったのです..... 共に眠るパートナー紹介業をやったのです。 睡眠導入用の音楽とか、薬品とか、あるいは香水とか香料、はたまた睡眠に適した動画提供とか、考えられる限りの選択肢を試しに試してどうやら共に眠れる相手役の存在こそが最終解答だったらしいのです。そしてそれがその会社CEOの最終決断となりました...... それが世界のカ

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          一緒に眠ろうよ。

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          妄想不倫の黄昏

          ２００歳程度の歳の差では年の差婚とは言わなくなって久しいし、インターネットという言葉が人類の記憶から消え去った今では、網膜に映った映像や鼓膜を震わせる音声が果たして現実か仮想か？なんていう議論は遥か彼方昔になってしまった。 とはいえ、妄想した瞬間に不倫だという決めつけには絶対反論すべきだろう。 人の自由は「我思う故に我あり」にしか無いだろうに...。妄想してとんでも無い痴態を繰り広げる脳内自由が脅かされるのはもう勘弁だ。性的興奮とは知的逸脱の距離感にこそありとは九鬼周造か

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          妄想不倫の黄昏

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          妄想としての不倫

          恐怖と政治とか、泥と試合とか、黒と歴史とか、言葉が言葉とくっついて凄い強烈な意味に変わる瞬間って、あるやん。 こいつがこういうことを言い出す時は、何か言いづらいことを切り出す時の緩衝材のようなものを二人の間に乱雑に起き始めた時だな...、研二はそう思ったのだが、瑠璃子はそんな予防線をビクともせず突破してきた。 妄想不倫してるでしょ、あなた？ 研二はあくまで平静を装うことに決めて、少しだけ間を取って呼吸を整えた。 なんでそう思ったん？ ... 敢えて瑠璃子の目を見つめ

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          妄想としての不倫

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          ダベルの使い方

          簡単に言うと「グーグル」はサーチという”検索キーワード”を知っている人以外には不便であり、「フェイスブック」も”実名ネットワーク”という閉鎖的なコミュニケーションに閉じ籠っており、「ツイッター」は”フェイク・ニュース”という自己承認欲の悪しきスパイラルが加熱して、いまだ歴史的に悪名高い「ツイッター大統領」など不快な社会現象を続々生み続けていたのである...。 人類の”真に心を通じ合える”コミュニケーションと本来人間的な生活を安定させる為の相互信頼メカニズムは大いに疲弊してい

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          ダベルの誕生

          ダベルは２０世紀の発明品のデンワにとても酷似している。デンワとは個人対個人の通話のための地球規模の音声通信デバイスである。デンワは当時、既知の者同士（連絡先交換という手続きがあったのだ）あるいは「デンワ帳」と言われる分厚い本に掲載された「デンワ番号」を入力することで個人相手以外の例えばキギョウやショウテンなどにも直接呼びかけることが出来た。 ただ「デンワ番号」交換は極めて限られた人同士のコミュニケーションに限られており、また「デンワ帳」を通じたネットワークに於いても、お互い良

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          穴についての唯物論

          私には穴があるから....その子はそう言って微笑んだ。 その時は「穴じゃないでしょ！」と、笑いながらいなしたんだけど、 寺町通にある信長書店で、大量に販売されている様々な形状、意匠の「穴」の数々を眺めた時、その子が言っていた意味が少しだけ腹落ちした。 男は穴に惹かれ、女は穴を差し出す。それだけのことだと割り切ろうと思えば思える。それどころかその唯物論的繋がりの方が安心し合えると言う割り切りは清廉と言うべきか、潔癖と言うべきか、何か凛々しさすら感じる..。 その子は今ど

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          言葉にできない。

          異星人と喋る時の映像表現って大体英語とか中国語とか他の国の言語って感じだよね....外国語を喋ってる人の印象誇張するとそれがエイリアンのコミュニケーションのように感じちゃうアレね。 テッドチャンの短編小説「あなたの人生の物語」が元ネタになった傑作映画のメッセージでも、タコチュウエイリアンが円盤みたいな記録系で奇妙な言語を操ってるのだけど、それにしたって時間軸の捉え方が違う生物のコトバと言う設定はともかく、まあコトバはコトバだからね。 おいおい、とはいえ言葉が音じゃなくなっ

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          言葉にできない。

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          心頭滅却したいワタクシ

          自己を形成する、最低限の、物理的な存在をニンゲンとするなら、脳と神経と感覚器官だけの存在こそ「ニンゲン」と言うべきか？ とはいえ、呼吸器官や消化器官などが感覚入力や情報伝達と無関係だと言い切れるか？ オートバイで事故るたび自問自答するこの類の問いかけに答えがある筈も無く、ただただ体のあちこちが痛み苦しいのを避けるため身体を一切切り離した存在としてニンゲン規定出来たらどれだけ幸せか？ 純粋な思念のみの存在としてのワタクシ。 そんな仮想の存在を妄想しながら住所氏名年齢を救

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          とてもよく走る少女

          スカートを履きサンダルを履いた少女が屈強なマラソンランナーを呼吸も穏やかにあっさり抜き去って行った時、単なる早足が走るを意味しないことを知った。だが長州藩奇兵隊歩兵部隊で慶応年間行われたオランダ式歩行訓練で誰も寄せ付けなかったと言う、曽祖父の祖父が編み出したと言われる古式走法の使い手としてそれに負ける訳にはいかない。 彼は右手と右足、左手と左足をそれぞれ同時に出して前に進む所謂ナンパの走りをまだ隠しながらも、ここぞのタイミングで押し返す気満々だった。..が、それもなぜ彼女が

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          極めて相性の良いカップル

          砂漠の狐と恐れられたロンメルがアハト・アハトと呼ばれる高射砲を航空機に向けてでなく英国軍誇る重戦車隊に応用した時のような切れ味の良い企画書だね！ ......いつ何時でも、全ての喩えを第二次世界大戦中の戦車戦の故事に倣う彼氏のいつもの長広舌に辟易しながら、 磔にされたキリストが復活し、再び信者達の前に現れた時一匹のハエがその救世主の右肩の汗を舐めた時感じた違和感のようなものが少しあるよね....と、常に西欧宗教史の喩えで彼氏に返礼する性癖のある彼女は、 まあどっちもどっ

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          赤い熊はいるか？

          赤い熊はいるのか？と言う問いかけだけで、 ・自分はどこに行ったことがあるのか ・これから、どこに行くのか ・どうやって、そこに行くのか 想像力を羽ばたかせることが出来るのだから、アーティストというのはなかなか有益で存在価値があると思いながらブエノスアイレスの船窓から赤い熊を眺めていた。 ピンクの象を思い浮かべるだけでほろ酔い気分になるのだから、ビール業者はなかなか有益で存在価値があるなと思いながら。 （インスタントフィクション Story 020）

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          バケツを蹴る前にやることリスト

          ３００日も良く続いたものだ..。 いわゆるバケットリストとは死ぬまでやりたいと思っている、けど今はまだやっていないことを指す。 僕はそれをツイッターでサーチして、ちょっとでも気に入ったら、それを近くの金戒光明寺で真面目に祈念をする（必ず十円お賽銭を投げているから、もう３千円も投資している）のをずっと続けていて、もう少しで一年経つのだ。 " Justin's List of Things to Do Before I Kick the Bucket " バケツを蹴り上

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