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ダベルの使い方

簡単に言うと「グーグル」はサーチという”検索キーワード”を知っている人以外には不便であり、「フェイスブック」も”実名ネットワーク”という閉鎖的なコミュニケーションに閉じ籠っており、「ツイッター」は”フェイク・ニュース”という自己承認欲の悪しきスパイラルが加熱して、いまだ歴史的に悪名高い「ツイッター大統領」など不快な社会現象を続々生み続けていたのである...。

人類の”真に心を通じ合える”コミュニケーションと本来人間的な生活を安定させる為の相互信頼メカニズムは大いに疲弊していたのだ。
ダベルの使い方は極めてシンプルであり、デンワ装置のようなデバイスに向かってダベル!と唱えるだけだ。それで最適の話し相手が自動的に選択され、話題に即した「良い感じの空間」に瞬時にワープされる。そこでは空調や温度、湿度だけでなく、背景映像や背景音楽なども含め極めて良い感じに調整された環境が現出するのである。
(インスタントフィクション Story 027)


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