極めて相性の良いカップル

砂漠の狐と恐れられたロンメルがアハト・アハトと呼ばれる高射砲を航空機に向けてでなく英国軍誇る重戦車隊に応用した時のような切れ味の良い企画書だね！

......いつ何時でも、全ての喩えを第二次世界大戦中の戦車戦の故事に倣う彼氏のいつもの長広舌に辟易しながら、

磔にされたキリストが復活し、再び信者達の前に現れた時一匹のハエがその救世主の右肩の汗を舐めた時感じた違和感のようなものが少しあるよね....と、常に西欧宗教史の喩えで彼氏に返礼する性癖のある彼女は、

まあどっちもどっちか！と、今更のようにこの腐れ縁がずっと続くと良いなと思ったりもした。

（インスタントフィクション Story 021）