2017年初夏からインプレス社刊行のデジタルカメラマガジンにて連載していた12回分の記事をまとめたマガジンに、その後似たようなテーマで書いた文章を追加してます。
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新著『写真で何かを伝えたいすべての人たちへ』 発売!
明日3月19日、この一年ほどかけてじっくりと進めてきた久しぶりの単著『写真で何かを伝えたいすべての人たちへ』が発売になります。今日はその内容のご紹介をしたいなと。ちょっと長くなるかも。できるだけ短くしたいのだけど。
実はすでに早い地域ではポストに届き始めているようで、おそらく全国の本屋さんでもそろそろ並び始める頃だろうなと思っています。著者としては、いよいよという気持ちではおりますが、一方におい
いいねの地獄と、アンチいいねの奈落(あるいは「いいねの物神化」と承認欲求からの離脱)
今日は割とクリエイティブ業界、写真界隈的には刺激的な話をします。と言っても基本的に僕は穏便な人間ですので、話題は刺激的に見えますが、煽るような書き方はタイトルだけで本論ではしませんし、結論に至ってはおそらく相変わらずの五里霧中になります。それでも問題の輪郭を提示して次へと進んでいくためのたたき台くらいは作れるんじゃないかと期待しています。
そんな記事を書こうと思ったのはこの文章を読んだからです。
「自分の表現で伝えられないこと」(あるいはクリエイティブの倫理と地獄)
この話をちゃんと誤解のないように書くことができるだろうか。自信はない。自信はないけど、書かなければいけない。写真と言葉、表現と倫理、その狭間で揺れ続けている僕は、ここから目を背けていては次には進めない気がするからだ。終わりは見えないが、書き始めてみよう。
(1)卓越したコピーの力とそれがもたらす地獄きっかけは、一枚の広告を電車の中で見たことだった。吊り広告というやつ。そこには二人の子どもが視線を