記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【ネタバレあり】街とその不確かな壁②:10分で読む村上春樹(#ファスト読書)

読書ノート(122日目)
さて、今日もビジネス書ではなく
23年4月に発刊されたばかりの
村上春樹の6年ぶりの新刊の紹介です。

前回からを含めて全5回に分けて
紹介をしていこうと思っています。


※ここからはネタバレを大いに含みますので
 今後読む予定の方はご注意ください






前回までの話は、こちらからどうぞmm


それでは本編の紹介②です


■「きみ」が熱心に話してくれた、
 壁に囲まれた街の話の続き


・街に入るための条件として「私」から引き剥がされた影は、
 一人の人格を持ち服を着て、壁のすぐ外側で
 門衛の手伝いという仕事をすることになる
・「私」と「私の影」は門衛の許可を得て会話をすることに。
 そして「私の影」からいくつかのことを教えてもらう
・影には寿命があること、
・影は主から引き剥がされると長くは生きられないこと、
 そして今は「私の影」以外の影は既に死んでしまったこと

・それらの会話の後、門衛からは
 影は少しでも長く生きたいから口が上手いのだと
 「私」に忠告があった

・街の中の人々は寡黙な人が多く、
 街の過去のことや街の形状や地図について聞いても
 明確に回答できる人はいない
・「私」はかつて図書館だった建物に行き、
 この街での役割「夢読み」の仕事を始める
・そこで出会ったのは、16歳の少女の姿のままの「君」
・「君」は、17歳の「ぼく」と16歳の「きみ」のあの時の
 ことを知らない様子で、まるで初対面のように「私」と話をする

・「私」は図書館の棚に書籍の代わりに無数に保管されている
 大きな卵型の形状の誰かの「古い夢」を1つずつ両手に取り、
 1日3個ほどのペースで「夢読み」を続けることに
 (棚にある全部を夢読みするだけでも、ざっと10年分はある)
・そんな「夢読み」の仕事は、この街には必要な仕事だと聞くが
 今は「私」一人だけで、過去には前任者もいたとのこと



■高校生の「ぼく」と「きみ」の物語

・「きみ」が心がこわばってしまう状態のことを話してくれたその後、
 ある時から「きみ」からの文通の手紙が数カ月間途切れてしまい
 「ぼく」は心配になる

・そしてさらに時間が過ぎた頃、「きみ」から長文の手紙が届く。
・そこには
 何度か手紙を書こうと万年筆を手にしたこと、
 でも文章や言葉が出てこなかったこと、
 この1週間は誰とも会話をしていないことなどの近況と、
 本物の「きみ」は、話してくれた壁のある街の中にいること、
 今の「きみ」は実は影であること、そして
 3歳の頃に影を引き剥がされたことを打ち明けられる

・そしてその手紙が「きみ」からの最後の手紙になり、
 「ぼく」が何度手紙を送っても返信はなく、
 自宅に電話をしても繋がらず、音信が途絶えてしまった

・「きみ」が見当たらない世界の中で、
 「ぼく」は東京の大学に進学し故郷を離れることになったが
 「きみ」の存在を忘れることができずにいる日々を過ごす

・大学を卒業後、出版流通会社に就職し気付けば45歳、
 その間に複数人の女性と交際するが「きみ」のことを忘れられず
 いまだ独身のままでいる
・このまま孤独に生きるのかなどをぼんやりと考えていたところ、
 穴に落ちて気を失ってしまう
・しばらくして目を覚ました時には、
 あの門衛が穴を覗き込んでいた


この続きは次回③に…

GWも今日で最終日ですね。
今朝はのんびりと起きて
コーヒーを片手に記事を書いていました。

ということで、それではまたー!😉

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?