マガジンのカバー画像

観劇レポ④(2023年)

22
ミュージカルの観劇レポ2023年度版です
運営しているクリエイター

#観劇レポ

【観劇レポ】信じる力 ミュージカル「アナスタシア」

【観劇レポ】信じる力 ミュージカル「アナスタシア」

ミュージカル観劇レポ。少し間が空きましたが、秋の観劇ラッシュの最後を飾るのはミュージカル「アナスタシア」大阪公演です。

我らがプリンス・田代万里生くんのファンクラブのおかげで、オーケストラピットを挟んで前から2列目のどセンターという特等ロイヤル席でした。真正面でプリンスを拝めて、もう僕どうなるんだろうと思いました(どうもなってません)。ハァァァ…!!ステキな時間ッッッッッッ!!

興奮しておりま

もっとみる
【観劇レポ】次世代にバトンを ミュージカル「ラグタイム」

【観劇レポ】次世代にバトンを ミュージカル「ラグタイム」

ミュージカル観劇レポ。秋のラッシュの終盤を飾るのはミュージカル「ラグタイム」大阪公演初日ソワレ。

まず感想を一言で言うと、「好み!!!」です。

1900年代初頭のアメリカを舞台に、白人・黒人・ユダヤ系移民の3つの集団をメインに紡ぐ物語。

座席は1階後方。本作は映像もふんだんに使われているので、後方は全体が見えて良かったです。舞台近くの客席降り演出もあるので、そのドキドキ感は味わえませんが、俯

もっとみる
【観劇レポ】心の声を叫びな! ミュージカル「スクールオブロック」

【観劇レポ】心の声を叫びな! ミュージカル「スクールオブロック」

観劇レポ。ミュージカル秋のラッシュ中盤戦は、ミュージカル「スクールオブロック」大阪公演です。

初演時は流行病の影響で中止となったリベンジ公演。劇場である新歌舞伎座に入るや否や、ミュージシャンのライヴ会場かと見間違うステージが。ライティングが完全にロックバンドのそれです。

キャストはこちら。子役たちは2チーム制なのですが、チーム・ビートです。

ストーリー主役のデューイはバンド活動をしながらも、

もっとみる
【観劇レポ】こういうのを待ってた! ミュージカル「アンドレ・デジール 最後の作品」

【観劇レポ】こういうのを待ってた! ミュージカル「アンドレ・デジール 最後の作品」

ミュージカル観劇レポ。秋の観劇ラッシュ中盤戦、ミュージカル「アンドレ・デジール 最後の作品」です。大阪公演初日でした。

先日の「ヴァグラント」に続き、海外輸入・翻訳作品ではない日本オリジナル制作の作品。脚本訳詞・高橋亜子、演出・鈴木裕美、音楽・清塚信也と、日本ミュージカル界になくてはならないお三方による制作。

亜子さんなんて、どんな作品を見ても「訳詞・高橋亜子」という文字を見るのではないかとい

もっとみる
【観劇レポ】おかしくなるほど愛したい! 劇団四季「クレイジー・フォー・ユー」

【観劇レポ】おかしくなるほど愛したい! 劇団四季「クレイジー・フォー・ユー」

ミュージカル観劇レポ。秋の観劇ラッシュ第二弾は劇団四季「クレイジー・フォー・ユー」全国公演です。僕は枚方と彦根に伺いました。

ダンス、ダンス、ダンスの笑って楽しいラブコメディ。幸せすぎて泣けてくる。

キャストはこちら。

ダンスという人類の発明最初に踊りというものを開発した人類は、どんな気持ちだったのだろう。

本作はミュージカル作品の中でもダンスがとにかく魅力の作品。ボビーが熱狂するのもダン

もっとみる
【観劇レポ】心の中にマレビトを ミュージカル「ヴァグラント」

【観劇レポ】心の中にマレビトを ミュージカル「ヴァグラント」

ミュージカル観劇レポ。秋の観劇ラッシュ第一弾は、ミュージカル「ヴァグラント」大阪公演大千穐楽です。

本作はロックバンド・ポルノグラフィティがギタリストである新藤晴一プロデュースによるオリジナルミュージカル。制作発表当時、ミュージカル好きでもありポルノファンでもある僕は狂喜乱舞したものですが、それも随分前のことのように思えます。約一年。

現状、日本でのミュージカルは海外からの輸入作品が多いし、な

もっとみる
【観劇レポ】我が愛は終わ"ら"ぬ 劇団四季「オペラ座の怪人」

【観劇レポ】我が愛は終わ"ら"ぬ 劇団四季「オペラ座の怪人」

観劇レポ。劇団四季「オペラ座の怪人」前楽です。

昨年夏から定期的に通った「オペラ座の怪人」大阪もいよいよ終盤。8/27の千穐楽は残念ながらチケットがご用意されなかったものの、8/26ソワレにてMy楽として観劇納め。余談ですが、バースデー観劇でした。この上ないプレゼントです。ありがとう。

劇団四季の作品の中でも、ミュージカルの作品の中でも、僕が愛してやまないこの作品。しっかりと目に、耳に、肌に焼

もっとみる
【観劇レポ】誰もが悪くて悪くない ミュージカル「WEST SIDE STORY」

【観劇レポ】誰もが悪くて悪くない ミュージカル「WEST SIDE STORY」

ミュージカル観劇レポ。今回は来日公演「WEST SIDE STORY」です。全編英語での、海外キャスト来日での公演。大阪の最終回、かつ大千穐楽でした。

来日公演はたまにありますが、ちゃんと観るのは実は初めて(「CHICAGO」は観たことありますが、あれは来日というか海外キャストが当たり前の作品みたいなところがある)。しかも前から3列目。ホンマに今年のチケット運はどうかしてる。これからが怖い。

もっとみる
【観劇レポ】鮮やかな闇 ミュージカル「ファントム」

【観劇レポ】鮮やかな闇 ミュージカル「ファントム」

ミュージカル観劇レポ「ファントム」大阪公演です。

ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を原作としたこの作品。「オペラ座の怪人」と言えば、日本では劇団四季がやっているミュージカルが有名で、人物や設定、展開なども一部共通しますが、基本的には同原作の別作品。
数奇な運命か、2023年7月現在大阪・梅田の西側では四季のオペラ座、東側の梅田芸術劇場ではこの「ファントム」が上演され、2つのオペラ座が出現

もっとみる
【観劇レポ】エンタメの髄 ミュージカル「ムーラン・ルージュ」

【観劇レポ】エンタメの髄 ミュージカル「ムーラン・ルージュ」

ミュージカル観劇レポ、東京遠征編「ムーラン・ルージュ」です。

名前だけでもご存知の方も多いはず、映画でも有名なあの作品が日本初演!

昨年にキャストオーディションの発表があって以来、ミュージカルファンの期待値も高い作品ですが、帝国劇場の外装・内装、パンフレットの分厚さ、コラボメニューと、いたるところから制作側の熱量の高さを感じました。衣装もなんと、全キャストフルオーダーメイドだそうです。

東京

もっとみる
【観劇レポ】私達は生き方を選べる ミュージカル「FACTORY GIRLS」

【観劇レポ】私達は生き方を選べる ミュージカル「FACTORY GIRLS」

ミュージカル観劇レポ。2023年下半期第一弾は「FACTORY GIRLS」大阪公演です。

タイトル通り、工場で働く女性たちの物語。時代の先端を行く憧れの象徴としての「ファクトリーガールズ」でもありながら、その光の裏にある影を描くストーリーは、史実をもとに作られているそうです。

お久しぶりのキャストから、気になっていたキャストまで揃っている豪華なメンツ。ホンマにこの会場(大阪城WWホール)でキ

もっとみる
【観劇レポ】対比と両立のマリアージュ ミュージカル「ファインディングネバーランド」

【観劇レポ】対比と両立のマリアージュ ミュージカル「ファインディングネバーランド」

ミュージカル観劇レポ。日本オリジナル版初演を迎えたミュージカル「ファインディングネバーランド」。大阪公演の初日ソワレです。

言わずと知れた名作「ピーターパン」の物語ができるまでを描く、事実をもとにしたミュージカル。ピーターパンの作者ととある家族が織り成す舞台。

先に一言いいですか。
今年のミュージカル豊作すぎ!

現実と夢、光と影、大人と子ども、などの二つのものの対比と両立・共存が巧妙に描かれ

もっとみる
【観劇レポ】正しくない!と言える強さ ミュージカル「マチルダ」

【観劇レポ】正しくない!と言える強さ ミュージカル「マチルダ」

観劇レポ。日本初演の英国ミュージカル「マチルダ」です。5月と6月、大阪公演を2公演観てまいりました。どちらも席が1階の11列・12列の下手側でさすがS席!の観やすさでした。

日本で言う桃太郎や浦島太郎的な物語で、英国の有名なお話し。周りの観客を見ていても、広報の雰囲気を見ていても、ファミリー向けのミュージカルに仕上がっているのがよくわかりました。

キャストはこちら。

というわけで観劇レポです

もっとみる
【観劇レポ】これは愛の物語 ミュージカル「ジキル&ハイド」

【観劇レポ】これは愛の物語 ミュージカル「ジキル&ハイド」

4月の観劇ラッシュ終盤戦、ミュージカル「ジキル&ハイド」の観劇レポです。

1日でマチネとソワレの2回観劇。マチネは3階席最後列、ソワレは1階席センター最前列という文字通り端から端まで見尽くしました。最前列は生きてきて初めての経験で、もう感動でちょっと記憶が怪しいです。ちなみに最後列は最後列で、後ろを気にしなくていいので楽でした(僕は平均身長ですが、やっぱりミュージカルは女性客が多いので気を遣って

もっとみる