かわずたいが

吟遊詩人をしている者です。 気まぐれに黙って詩を載せます。 ホームページ…https:…

かわずたいが

吟遊詩人をしている者です。 気まぐれに黙って詩を載せます。 ホームページ…https://kawazutaiga.amebaownd.com/

記事一覧

詩『よふけ、よあけ』

そらがあかくなってゆく ごうごうもえて いるかのごとく そらがあおくなってゆく もえるほのおを しずめるように そらがくろくなってゆく まるでもえつきた かのごと…

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詩『ぼうにんげん』

おれてはもどし おれてはもどし おれて はなれてしまわぬかぎり おれてはもどし くっつけて まえよりじょうぶに なれているのかな まえよりおれなく なっているのか…

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詩『じしん』

じしんのじしんがゆらぐぞじしんだ じばんがしっかりしていても ほねぐみしっかりしていても ひとたびゆらげばくずれるじしん じしんをおこしているのはじしん そんな…

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詩『ねふだ』

きづけばねふだがありました だれかさんがつくったせかいで だれかさんがつくったはかりで だれかさんがつくったルールで きづけばねふだが ありました あるとき す…

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詩『ふたり』

ことばとぶたいに たたせていただきます ふたりきりで たたせていただきます わたしはあさに おきました ことばはおくれて おきてきました わたしのことばはあさに…

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詩『おんどさ』

あついがあるから すずしいがある さむいがあるから あたたかいがある それらがあるから ちょうどいいがうまれる きたいがあるから きんちょうをする きぼうがあるから…

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詩『むすいかれー』

みずをいれずにぐつぐつ ぐつぐつ ぐざいのなかからぐつぐつ ぐつぐつ じぶんのなかからぐつぐつ ぐつぐつ そとからみずを いれずにぐつぐつ にえてる わいてる ふっと…

2

詩『さいころ』

さいころひとつ おちていた なによりすきな めんがある そのめんがこちらをむいていたら そのさいころが ほしくなる さいころひとつ おちていた とかくきらいな めん…

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詩『うちゅうじん』

わたしがうちゅうじんになったなら もくげきされねばちきゅうじん そのあとだれかがうちゅうじんになったなら それももくげきされねばちきゅうじん まえにうちゅうじん…

2

詩『ねっちゅうしょう』

きをつけましょう ねっちゅうしょう ぐあいをよくして どうせなら しゅみにどっぷり ねっちゅうしよう たいさくしましょう ねっちゅうしょう かわもからだも ひあが…

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詩『えんそう』

おとがとぶ するとかんせいがとんでくる おとがとぶ するとはくしゅがとんでくる おとがとぶ するとじかんがとんでゆく おとがとぶ するとあさがとんでくる ひかり…

3

詩『そして、ひをまたぐ』

あしたがきょうに なりました かわりにきょうは きのうへと わたしはまだです まだきょうです きのうになるのはまだはやい あしたがきょうに なりました きのうのわた…

2

詩『すぽんじ』

なんでもすうよ すぽんじだから よごれたみずも どろみずも すったらしぼればもとどおり? しぼればみずは おちてゆく すぽんじによごれをおとしていって よごれた…

4

詞『すきまに』

すきまになにをうめようか あまりにちいさなものをいれては すとんとおちて うまらない すきまになにをうめようか あまりにおおきなものをいれては というかそもそも …

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詩『きもちとつきあう』

うぬぼれですか? いえいえ おのれをこぶしてます うぬぼれですか? いえいえ おのれをおだててます ごきげんうかがう ごきげんいかが? わたしのきもちはいまどこ…

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詩『36ど』

わたしはかわらず36ど きせつはねつが ひいたりでたり わたしはだいたい36ど なつであろうが ふゆであろうが わたしはいまは36ど たまにあがったり さがったり わた…

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詩『よふけ、よあけ』

詩『よふけ、よあけ』

そらがあかくなってゆく

ごうごうもえて いるかのごとく

そらがあおくなってゆく

もえるほのおを しずめるように

そらがくろくなってゆく

まるでもえつきた かのごとく

そらがあおくなってゆく

ふたたびもえて ゆくように

おなじあおでも きえるかもえるか

おなじあおでも えらいちがい

おなじあおでも べつのかお

おなじあおでも どちらがすきかね

いろのあいだに あおがある

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詩『ぼうにんげん』

詩『ぼうにんげん』

おれてはもどし おれてはもどし

おれて はなれてしまわぬかぎり

おれてはもどし くっつけて

まえよりじょうぶに なれているのかな

まえよりおれなく なっているのかな

ながけりゃあおれる ながいほどおれる

たくさんふかが かかるのだから

たくさんうえに のっかるのだから

じかんがたって ふるくなってきた

しんぴんのいろが でなくなってきた

きっとこれからも おれるのでしょう

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詩『じしん』

詩『じしん』

じしんのじしんがゆらぐぞじしんだ

じばんがしっかりしていても

ほねぐみしっかりしていても

ひとたびゆらげばくずれるじしん

じしんをおこしているのはじしん

そんなときにはたにんとくもう

ゆらいだじしんをたしかなじしんへ

たにんのじしんとじしんのじしんで

みつめなおそう くみなおそう

そうしてできた じしんのじしん

じしんでゆらぐことはなく

きっとたにんも あんしんできる

そん

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詩『ねふだ』

詩『ねふだ』

きづけばねふだがありました

だれかさんがつくったせかいで

だれかさんがつくったはかりで

だれかさんがつくったルールで

きづけばねふだが ありました

あるとき すうじがふえました

ふえてもだいじょうぶ

みんながおもったのでしょうか

そう おもえるひともいるけれど

そう おもえぬひともいるでしょう

すうじがふえるとうれしいけれど

それでよろこべないひともいる

あるとき すうじが

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詩『ふたり』

詩『ふたり』

ことばとぶたいに たたせていただきます

ふたりきりで たたせていただきます

わたしはあさに おきました

ことばはおくれて おきてきました

わたしのことばはあさによわい

わたしとおなじく あさによわい

わたしはこーひーをいれました

ことばはにどねを きめこみました

しゅっぱつじかんがちがうので

ことばはまだまだ おきません

おそらくわたしがとうちゃくするまで

かたちもたもたず

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詩『おんどさ』

詩『おんどさ』

あついがあるから すずしいがある

さむいがあるから あたたかいがある

それらがあるから ちょうどいいがうまれる

きたいがあるから きんちょうをする

きぼうがあるから らくたんをする

なにもなければ なにもならない

しかしなんにも うまれない

きんちょうをするから じしんをつける

らくたんをするから ちからをつける

なにがうまれる? なにもうまれない?

かならずどちらか けっかは

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詩『むすいかれー』

詩『むすいかれー』

みずをいれずにぐつぐつ ぐつぐつ

ぐざいのなかからぐつぐつ ぐつぐつ

じぶんのなかからぐつぐつ ぐつぐつ

そとからみずを いれずにぐつぐつ

にえてる わいてる ふっとうしてる

なかみはからっぽではないからとうぜん

どんなやさいもぐつぐつ ぐつぐつ

あつくなったら そりゃあもうぐつぐつ

にたらやわらかく なるのならにたら?

かたいやさいもかんがえも

ひとつのなべで ぐつぐつ ぐつ

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詩『さいころ』

詩『さいころ』

さいころひとつ おちていた

なによりすきな めんがある

そのめんがこちらをむいていたら

そのさいころが ほしくなる

さいころひとつ おちていた

とかくきらいな めんがある

そのめんがこちらをむいていたら

そのさいころから めをそらす

さいころひとつ ころがった

すきなめんのさいころが

ころがりとまってみてみれば

きらいなめんが むいていた

さいころひとつ おいてった

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詩『うちゅうじん』

詩『うちゅうじん』

わたしがうちゅうじんになったなら

もくげきされねばちきゅうじん

そのあとだれかがうちゅうじんになったなら

それももくげきされねばちきゅうじん

まえにうちゅうじんになっていたなら

それでももくげきされねばちきゅうじん

いずれだれかがもくげきされたら

いつからだろうとうちゅうじん

そのひとこそが うちゅうじん

もくげきされねばちきゅうじん

そのあともくげきされたなら

うちゅうじん

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詩『ねっちゅうしょう』

詩『ねっちゅうしょう』

きをつけましょう ねっちゅうしょう

ぐあいをよくして どうせなら

しゅみにどっぷり ねっちゅうしよう

たいさくしましょう ねっちゅうしょう

かわもからだも ひあがるあつさ

すいぶんほきゅうに ねっちゅうしよう

もうやすみましょう ねっちゅうしょう

あちこちむかない きょうみとしせん

いったんねて また ねっちゅうしよう

詩『えんそう』

詩『えんそう』

おとがとぶ

するとかんせいがとんでくる

おとがとぶ

するとはくしゅがとんでくる

おとがとぶ

するとじかんがとんでゆく

おとがとぶ

するとあさがとんでくる

ひかりのはやさでおとがとぶ

よるがとんでゆき あさがとんでくる

そしてひかりがとんでくる

おとをとばして じかんをとばす

おとをとばして ひかりをとばす

そのおとは ひとかがっきか

それともだいちのおとですか

いまも

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詩『そして、ひをまたぐ』

詩『そして、ひをまたぐ』

あしたがきょうに なりました

かわりにきょうは きのうへと

わたしはまだです まだきょうです

きのうになるのはまだはやい

あしたがきょうに なりました

きのうのわたしは そのままあしたへ

きづけばわたしは あしたのわたし

そのあしたは もうきょうです

あしたがきょうに なりました

きのうはすてきなものをみつけた

わたしはきのうへは ゆかぬので

すてきなものといっしょです

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詩『すぽんじ』

詩『すぽんじ』

なんでもすうよ すぽんじだから

よごれたみずも どろみずも

すったらしぼればもとどおり?

しぼればみずは おちてゆく

すぽんじによごれをおとしていって

よごれたみずが おちてゆく

しぼれどしぼれどおちないよごれ

みずはおちても おちないよごれ

はきだしたって おちないよごれ

たまりにたまればまっくろに

よごれをすえず おとしてゆくなら

かえどきですね そうですね

なにかをき

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詞『すきまに』

詞『すきまに』

すきまになにをうめようか

あまりにちいさなものをいれては

すとんとおちて うまらない

すきまになにをうめようか

あまりにおおきなものをいれては

というかそもそも つっかえる

ぽっかりあいてるおおきなすきま

あとからあいた? もともとあいてた?

すきまにぴったり はまるものみつけて

いれてみたけど なんでかあわない

ぬけおちたのならもともとそこに

はまっていたもの さがしたい

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詩『きもちとつきあう』

詩『きもちとつきあう』

うぬぼれですか?

いえいえ おのれをこぶしてます

うぬぼれですか?

いえいえ おのれをおだててます

ごきげんうかがう ごきげんいかが?

わたしのきもちはいまどこへ

ふむのはすきっぷ? それともじだんだ?

どちらにしたって ちにあしは

ついているので ひとあんしん

たまにはさんぽにいきますか?

たまにはとおでをしてみませんか?

わたしのきもちはわたしとともに

はなれぬように

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詩『36ど』

詩『36ど』

わたしはかわらず36ど

きせつはねつが ひいたりでたり

わたしはだいたい36ど

なつであろうが ふゆであろうが

わたしはいまは36ど

たまにあがったり さがったり

わたしのきせつは36ど

いずれそのうち かえってきます

わたしはいつまで36ど

ねつをもっているあいだはいつも

わたしのもってる36ど

だいじにかかえて あたためて