かわずたいが

吟遊詩人をしている者です。 気まぐれに黙って詩を載せます。 ホームページ…https:…

かわずたいが

吟遊詩人をしている者です。 気まぐれに黙って詩を載せます。 ホームページ…https://kawazutaiga.amebaownd.com/

最近の記事

詩『よふけ、よあけ』

そらがあかくなってゆく ごうごうもえて いるかのごとく そらがあおくなってゆく もえるほのおを しずめるように そらがくろくなってゆく まるでもえつきた かのごとく そらがあおくなってゆく ふたたびもえて ゆくように おなじあおでも きえるかもえるか おなじあおでも えらいちがい おなじあおでも べつのかお おなじあおでも どちらがすきかね いろのあいだに あおがある はじまりにも おわりにも いつでもそこには あおがある

    • 詩『ぼうにんげん』

      おれてはもどし おれてはもどし おれて はなれてしまわぬかぎり おれてはもどし くっつけて まえよりじょうぶに なれているのかな まえよりおれなく なっているのかな ながけりゃあおれる ながいほどおれる たくさんふかが かかるのだから たくさんうえに のっかるのだから じかんがたって ふるくなってきた しんぴんのいろが でなくなってきた きっとこれからも おれるのでしょう わすれたころに おれるのでしょう しかしちぎれさえしなければ せんいがつながっ

      • 詩『じしん』

        じしんのじしんがゆらぐぞじしんだ じばんがしっかりしていても ほねぐみしっかりしていても ひとたびゆらげばくずれるじしん じしんをおこしているのはじしん そんなときにはたにんとくもう ゆらいだじしんをたしかなじしんへ たにんのじしんとじしんのじしんで みつめなおそう くみなおそう そうしてできた じしんのじしん じしんでゆらぐことはなく きっとたにんも あんしんできる そんなじしんをくみあげよう

        • 詩『ねふだ』

          きづけばねふだがありました だれかさんがつくったせかいで だれかさんがつくったはかりで だれかさんがつくったルールで きづけばねふだが ありました あるとき すうじがふえました ふえてもだいじょうぶ みんながおもったのでしょうか そう おもえるひともいるけれど そう おもえぬひともいるでしょう すうじがふえるとうれしいけれど それでよろこべないひともいる あるとき すうじがへりました だあれもほしく なかったのでしょうか それともなにか わけありで

        詩『よふけ、よあけ』

          詩『ふたり』

          ことばとぶたいに たたせていただきます ふたりきりで たたせていただきます わたしはあさに おきました ことばはおくれて おきてきました わたしのことばはあさによわい わたしとおなじく あさによわい わたしはこーひーをいれました ことばはにどねを きめこみました しゅっぱつじかんがちがうので ことばはまだまだ おきません おそらくわたしがとうちゃくするまで かたちもたもたず ねむるのでしょう わたしはきていく ふくをえらびます ことばのふくもえらびま

          詩『ふたり』

          詩『おんどさ』

          あついがあるから すずしいがある さむいがあるから あたたかいがある それらがあるから ちょうどいいがうまれる きたいがあるから きんちょうをする きぼうがあるから らくたんをする なにもなければ なにもならない しかしなんにも うまれない きんちょうをするから じしんをつける らくたんをするから ちからをつける なにがうまれる? なにもうまれない? かならずどちらか けっかはうまれる

          詩『おんどさ』

          詩『むすいかれー』

          みずをいれずにぐつぐつ ぐつぐつ ぐざいのなかからぐつぐつ ぐつぐつ じぶんのなかからぐつぐつ ぐつぐつ そとからみずを いれずにぐつぐつ にえてる わいてる ふっとうしてる なかみはからっぽではないからとうぜん どんなやさいもぐつぐつ ぐつぐつ あつくなったら そりゃあもうぐつぐつ にたらやわらかく なるのならにたら? かたいやさいもかんがえも ひとつのなべで ぐつぐつ ぐつぐつ ふたをあけたらどんなかれーか いまはあけずに ぐつぐつ ぐつぐつ い

          詩『むすいかれー』

          詩『さいころ』

          さいころひとつ おちていた なによりすきな めんがある そのめんがこちらをむいていたら そのさいころが ほしくなる さいころひとつ おちていた とかくきらいな めんがある そのめんがこちらをむいていたら そのさいころから めをそらす さいころひとつ ころがった すきなめんのさいころが ころがりとまってみてみれば きらいなめんが むいていた さいころひとつ おいてった きらいなめんが あったから それもそのはずさいころは むっつのめんの ためんた

          詩『さいころ』

          詩『うちゅうじん』

          わたしがうちゅうじんになったなら もくげきされねばちきゅうじん そのあとだれかがうちゅうじんになったなら それももくげきされねばちきゅうじん まえにうちゅうじんになっていたなら それでももくげきされねばちきゅうじん いずれだれかがもくげきされたら いつからだろうとうちゅうじん そのひとこそが うちゅうじん もくげきされねばちきゅうじん そのあともくげきされたなら うちゅうじんみたいなちきゅうじん

          詩『うちゅうじん』

          詩『ねっちゅうしょう』

          きをつけましょう ねっちゅうしょう ぐあいをよくして どうせなら しゅみにどっぷり ねっちゅうしよう たいさくしましょう ねっちゅうしょう かわもからだも ひあがるあつさ すいぶんほきゅうに ねっちゅうしよう もうやすみましょう ねっちゅうしょう あちこちむかない きょうみとしせん いったんねて また ねっちゅうしよう

          詩『ねっちゅうしょう』

          詩『えんそう』

          おとがとぶ するとかんせいがとんでくる おとがとぶ するとはくしゅがとんでくる おとがとぶ するとじかんがとんでゆく おとがとぶ するとあさがとんでくる ひかりのはやさでおとがとぶ よるがとんでゆき あさがとんでくる そしてひかりがとんでくる おとをとばして じかんをとばす おとをとばして ひかりをとばす そのおとは ひとかがっきか それともだいちのおとですか いまもおとはとんでいる じかんとともに ひかりとともに きざみしみこみ とんでいる

          詩『えんそう』

          詩『そして、ひをまたぐ』

          あしたがきょうに なりました かわりにきょうは きのうへと わたしはまだです まだきょうです きのうになるのはまだはやい あしたがきょうに なりました きのうのわたしは そのままあしたへ きづけばわたしは あしたのわたし そのあしたは もうきょうです あしたがきょうに なりました きのうはすてきなものをみつけた わたしはきのうへは ゆかぬので すてきなものといっしょです きのうをもって わたしはあしたへ きのうがどんどん ふえてゆく きのうがどんど

          詩『そして、ひをまたぐ』

          詩『すぽんじ』

          なんでもすうよ すぽんじだから よごれたみずも どろみずも すったらしぼればもとどおり? しぼればみずは おちてゆく すぽんじによごれをおとしていって よごれたみずが おちてゆく しぼれどしぼれどおちないよごれ みずはおちても おちないよごれ はきだしたって おちないよごれ たまりにたまればまっくろに よごれをすえず おとしてゆくなら かえどきですね そうですね なにかをきれいにできたらいいな じべたをこすりつづけたのでなければいいな なんでもすう

          詩『すぽんじ』

          詞『すきまに』

          すきまになにをうめようか あまりにちいさなものをいれては すとんとおちて うまらない すきまになにをうめようか あまりにおおきなものをいれては というかそもそも つっかえる ぽっかりあいてるおおきなすきま あとからあいた? もともとあいてた? すきまにぴったり はまるものみつけて いれてみたけど なんでかあわない ぬけおちたのならもともとそこに はまっていたもの さがしたい そもそもあいて かぜがとおるなら むりにうめては ぐあいがよくない すきま

          詞『すきまに』

          詩『きもちとつきあう』

          うぬぼれですか? いえいえ おのれをこぶしてます うぬぼれですか? いえいえ おのれをおだててます ごきげんうかがう ごきげんいかが? わたしのきもちはいまどこへ ふむのはすきっぷ? それともじだんだ? どちらにしたって ちにあしは ついているので ひとあんしん たまにはさんぽにいきますか? たまにはとおでをしてみませんか? わたしのきもちはわたしとともに はなれぬように てでもつないで

          詩『きもちとつきあう』

          詩『36ど』

          わたしはかわらず36ど きせつはねつが ひいたりでたり わたしはだいたい36ど なつであろうが ふゆであろうが わたしはいまは36ど たまにあがったり さがったり わたしのきせつは36ど いずれそのうち かえってきます わたしはいつまで36ど ねつをもっているあいだはいつも わたしのもってる36ど だいじにかかえて あたためて