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詩『ねふだ』

きづけばねふだがありました

だれかさんがつくったせかいで

だれかさんがつくったはかりで

だれかさんがつくったルールで

きづけばねふだが ありました



あるとき すうじがふえました

ふえてもだいじょうぶ

みんながおもったのでしょうか

そう おもえるひともいるけれど

そう おもえぬひともいるでしょう

すうじがふえるとうれしいけれど

それでよろこべないひともいる



あるとき すうじがへりました

だあれもほしく なかったのでしょうか

それともなにか わけありでしょうか

すうじがへるのはふくざつですが

それがうれしいひともいる


だれかがよろこび だれかがかなしむ

へんかがなければそのまんま

しかし おおきなあしがふみだせば

たいりくもろとも うごいてかわる

かわるがわるに あらがえぬ

へんかをのぞまぬひとがふえても

ねふだのすうじはかわってる


あしもとをみるな とだれかがさけんだ

それでもすうじはかわってる

あしもとをみてはいないのだ

あしもとすらも みていないのだ

こちらをむいてもいないのだ

すうじのへんかはとまらない

むこうですうじがへっている

こっちですうじがふえている

とまれ とめろよ かわるなうごくな



かわるすうじは もはやみえない

そうぞうなんか できやしない

きづけばねふだがつきました

きづけばねふだを つけました

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