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詩『ふたり』

ことばとぶたいに たたせていただきます

ふたりきりで たたせていただきます


わたしはあさに おきました

ことばはおくれて おきてきました

わたしのことばはあさによわい

わたしとおなじく あさによわい


わたしはこーひーをいれました

ことばはにどねを きめこみました

しゅっぱつじかんがちがうので

ことばはまだまだ おきません

おそらくわたしがとうちゃくするまで

かたちもたもたず ねむるのでしょう


わたしはきていく ふくをえらびます

ことばのふくもえらびます

みばえをよくしてかっこをつけます

なにをあわせる? なにをかさねる?

きょうちょうしたい じぶんのかっこを

きょうちょうしたい ことばにかっこを


わたしはでんしゃにのっています

ことばはきもちにのっています

わたしはおりるえきがきまっています

ことばはどこへ おりるのやら

どこへゆくにも いずれはどこかへ

たどりつくことは いのっています


わたしはぶたいにたちました

ことばもぶたいにたちました

ことばのせなかを わたしがおして

わたしはことばに ゆうきづけられ

おくりだされたのは わたしか?ことばか?

ふたりともども よろしくおねがいいたします






2022年11月19日KOTOBA Slam Japan 2022
西東京大会 1回戦にてよんだ詩です。


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