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女王の靴(短編小説)
短編小説を創作しました。
女王の靴
最後に舌に残った味は、苦々しいあの女の靴の味だ。きっと私は気がおかしくなっていた。いや、今もその続きであり最期まで気狂いのままだ。
あの女の香りが、たった鼻の先で分かっただけで、私は逆らうことが出来ないのだ。
女王だ。私の遺伝子は、女王の下僕になってしまったのだ。
私が彼女を知ったきっかけは、縁談だ。
「お前も起業家として立派な地位なんだから、独り身でい
自分にとって競馬とは
結論から言ってしまえば、競馬は人の心を映す鏡であり、人生の教科書にも似てると思う。
先ず、俺はベーシストだ。
人間として自分を紹介するならば、自分の年代の周りの人と比べるとあからさまに劣っている。
未熟者だ。
だから、競馬や本で学んでいる。
さて、競馬の話をしよう。
競馬とは、動物と人間が一体となる競技だからこそ、面白味がある。それこそ嘘なんてすぐにバレる様なスポーツだと思う。
ギャンブル性も
自分を映す鏡は自分の言葉
川上未映子先生の夏物語を読み終えた。
初めての感情が生まれた。凄い。
きっと、初めての感情なんだけど、それは自分の中に元々あって、その感情が思い出すように浮かび上がったんだと思う。
まるで、地底の湖から宝物を日向に引き上げるような、そんな感じだと思う。
主人公の夏目夏子さんは、自分の隣人の色々な人と重なるし、登場人物全員が重なる。
川上未映子先生の本に込められたメッセージが、自分のようなヤツに