うつろ
こんにちは、太智です。
今回は、村田沙耶香先生のコンビニ人間に感じた事を書きます。
ざっくり内容を説明しますと、
一般的な"常識"というカテゴリが無い主人公が、コンビニ店員を勤めながら、"普通"の中に生きていくお話です。
社会とは、大まかにいうと白と黒に分類されています。
善か悪か。必要か不要か。肯定か否定か。
じゃあ、その分類を取り払ってしまったらどうなるのか?
ストレスが軽くなるんじゃないか?
ストレスとは何か?
苦痛とは何か?
そんな事をふと思い出したときに、心の中にこの「コンビニ人間」が浮かぶのです。
僕の中には色々な住人が居ますが、コンビニ人間もその1人です。
僕が読んだ村田沙耶香先生の著書は、どれも後から考えると"人間の形はなんだろう?"をふと考える時間をくださると思います。
僕は競技として競馬が好きなんですが、
「勝ちたい!」という人の持つエゴはどうしても馬に伝わってしまうらしく、場合によってはそれが馬にストレスを与えてしまうこともあるそうです。
「無」
引退された安藤勝己さんは、「最後まで無になれなかった」とおっしゃってたそうな…。
武術家たちも無を目指していたりします。
そして、音楽においても無になってから有を作りたいものです、個人的には。
しかし、完全な無を作るのは難しいのです。
どこかにストレスは潜んでいます。
だからこそ、僕は心にコンビニ人間を住まわせるのです。
コンビニ人間になる。
それも生きるために必要なスキルかも知れません。
不器用と見られがちなその姿は、実は凄まじい才能かも知れません。
そして、それは誰しもが持っているかも知れません。
なにせ、世界は極彩色。色に溢れているのだから。
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