たいのさしみ

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スカイツリーの日々

最初は断然、東京タワー派だった。温かみのある色がいい。スカイツリーは、白っぽくて無機質な感じがするし、あまり興味がなかった。東京に遊びにきた父が張り切って一緒に最上階まで登ったけど、人が小さい!くらいの感想しか出ず、何故そんなにも気に入っているのかわからなかった。 上京してからも、どちらかといえば私は東京西部(中央線沿い高円寺〜吉祥寺あたり)が好きで、あまり東部にも縁がなく過ごしていた。かといって東京タワーと近しくなった訳でもなかったが。 しかし大学を卒業するタイミングで

    • ホタテ丼を作る前に。

      久しぶりにFacebookを開いたら、東ティモールの映画「カンタ!ティモール」のオンライン寄付上映のニュースと知人の訃報が舞い込んで来た。 投稿にリアクションをするだけで寄付も何もしていない東ティモールの洪水。今回のオンライン上映はその寄付のために行われるらしい。これは見よう、投稿もシェアしようと思うだけの私。 知人が亡くなったというのは本当に急な話だった。私が何かを言えるほどの親しさでもなく、Facebookがある今の時代だから繋がっていられた人、という感じだ。そんな希

      • 雨の日0516

        雨の日は、あまり好きじゃない。梅雨なんてくたばれと思っている。 紫陽花は好きだけれど。 もう今年は大きな花をつけた紫陽花を両手で持って遊ぶことはできない。 店長は雨の日に部屋にいるのはいいじゃん、と言っていた。理解できない。 雨の日は気分が沈むし、頭は痛いし。 傘をさすのが下手なせいで服も靴も、靴下も濡れる。 電車に乗れば人の濡れた傘が当たる。 湿気のせいで空気はじめじめしているし。何もいいことがない。 でも今日はどうしてかいやじゃない。 薄暗い部屋の中で外がしっとり濡

        • なんか暗い。

          新聞記事の切り抜きだ。朝日新聞で夏目漱石の「こころ」が連載されていた時のもの。もう5年とかそれくらい前になるのか。私はまだ高校生で、実家に住んでいた。ちょうど学校の現代文の授業で「こころ」を扱っていた。現代文の授業は好きだったし、少し昔の文学作品を読むのは、内容も雰囲気も、それを読むという行為自体も好きだった。文学少女に憧れを抱く普通の高校生といった感じだ。 紙モノが捨てられない傾向にあるので、ポスターやチラシ、ハガキなどはなかなか捨てられない。それに加えて高校生の頃は新聞

        スカイツリーの日々

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        • 日々の出来事
          1本

        記事

          2020年の3月11日。

          バイトが終わって電車に乗っている。最寄りに着いたあたりで地震が起きた時間になるのだろうか。 友人が復興支援に充てられるショッピングサイト(https://yellmarket.yahoo.co.jp/tag/3514/)を教えてくれた。食べ物やアクセサリーなどがある。浮き玉や漁船の旗モチーフのものがある。可愛いな、ちょっと考えてから買おうかな。こういうことにお金を使える大人でありたいな。せめてこれくらいは。と思いながら商品を眺める。 3月11日14時46分。 この日時に毎

          2020年の3月11日。

          近所の商店街を歩く。

          最寄りから帰る途中が活気のある商店街でそこそこ有名な場所だと知った。 安い八百屋と魚屋は幾つ見ても飽きないので早速バイト帰りに立ち寄る。回り道をすることなく何なら家への最短かつ簡潔なルートにちょうど位置しているので驚きだ。 八百屋はまあまあ物によりけりといったところだ。お店のおじおばが声を沢山かけてくれるのがありがたくもあり急かされているようでもある。少し買った。でもアスパラは買わなくても良かったのかもしれない。 何が良かったかって、惣菜屋だ。 チェコのクリスマスマーケッ

          近所の商店街を歩く。

          きょうの料理0204

          午後2時半。 ひとしきりだらっとしたので、片付けを再開しようとする。 その前に昨日買った水菜やほうれん草を切ったり茹でたりしようと思い立つ。 さらっとしたサラダの下処理をするだけのつもりだったがどうせなら、と遅めの昼ごはんにしようと考え始める。 クノールのきのこクリームスープを使ったパスタ。お腹がいっぱいになるかと思っていたけど今作れば食べられそうな気がする。パスタとサラダだ。そうしよう。 ほうれん草の適切な茹で時間が未だにわかっていない。いつもおひたし用のくたくたにして

          きょうの料理0204

          嗚呼、愛しのコメダよ。

          ノートを書きたくなるのは決まって忙しい時・やることが多くある時だ。そんな時ほど現実逃避の感に浸ってしまうのは人の常、よね。 さて、そんな今日は愛しのコメダについて書きたい。 愛しの、と言ってもその歴は短い。大学一年生の冬に近所にコメダができてからなので三年もない。 昔はコメダ発祥の地・名古屋にも住んでいたが子供だったのでそれ程通ってはいない。母と行った時のいちごシェークがものすごく大きかったこと、父と行った時に正体をわからず恐る恐るウインナコーヒーを頼んだことを覚えている。

          嗚呼、愛しのコメダよ。

          夜のお堀で。

          お堀沿いを歩いていると、ビワの木があった。こんなお堀沿いじゃ誰にも採られないだろう。勿体無い。 「今日の夜さ、ビワ採りにいかない?」友人に連絡をする。 日付を越えた頃、暗がりの中に私と友人は居た。お堀沿いの道は大通りだが、平日のこの時間ではタクシーがたまに通るくらいだ。 正直な話、こんな小さなビワに固執する必要はあまりない。ただこういうことをしてみたくなっただけだった。昔、社宅にあったビワの木を思い出す。この木よりもがっしりしていて背は低く、実はもっと大きかった。社宅の男

          夜のお堀で。

          雑記.20190430

          自意識が過剰だ。そう思う時がある。 いや、思うというよりもそういう状態だと認識すると行った方が適切か。 そうなっている時はどんな感じなのか。 自分の思想、発言にばかり意識が向く、周りの会話が全て薄っぺらに聞こえる。そこに関与していないのだからそれらを正しく理解することに程遠い場所にいるのに、どうしてそんな遠くからわかったような気で見ているのだろうか。 私はあまり意識しないで偉そうな口調でいることがあるらしい。「爆弾発言」というものもする。これは困ったことかもしれないと思いつつ

          くだらないものが愛おしくて。

          カフェオレを飲んだ後のコップでハーブティーを淹れたら濁ってしまった。馬鹿者である。DAMMANNと書いてあるハーブティー。知人にもらった。疲れた日に飲もうと思いつつ先延ばしに取っておいた。今日はまあまあ頑張ったので飲んでもいいだろう。部屋は汚いし少し暑いし小さな虫が飛んでいるのに気づいてしまった。雨も降っていたし微妙な気分だけれど、こうしてハーブティーを淹れて自分で機嫌を直せているので上出来だ。 今年度はもうほとんど授業を取らなくて良いので、今は水曜日しか授業を受けていない

          くだらないものが愛おしくて。

          今日のヒロイン、モーモーチャーチャー。

          モーモーチャーチャー。響きだけで勝ちではないか。 モーモー。チャーチャー。意味はよくわからないけれどなんだか可愛い。 今日は久しぶりにこやつを食した。いつぶりなのかも、そもそも最初の出会いはいつだったのかも覚えていない。しかし、最初の時もその後も、そして今日も私が食べたのは「成城石井の」モーモーチャーチャーである。モーモーチャーチャーをかなり多方面から愛でているつもりではあるが、ソースが成城石井しかない時点でその愛は大したことないのかもしれない。まあそれもよかろう。何様だ

          今日のヒロイン、モーモーチャーチャー。

          ひなたぼっこのススメ。

          みんなひなたぼっこってするのでしょうか。私は高校生の頃は毎日のように教室の隅っこに行って陽に当たっていました。お昼休みに。あの時間は私の中で「光合成」と呼んでいた。本当に光合成はできないのだけれど。でも必要な養分はあれで生成されていたようにも感じる。 ひなたぼっこはいい。あったかい。なんだかぽかぽかしてくる。自然光に当たると気持ちがいい。何か食べたり、本を読んだり、音楽を聴いたり。何もしないでぼーっとするのもいい。イヤホンもスマホも全部脇に置いて。 誰かとするのもいいかも

          ひなたぼっこのススメ。

          ベーコンエッグ、生きるには君が必要だ。

          大げさなタイトルをつけてしまった。嘘ではないと思うけれど。 今朝は昼ともおやつとも言えないような時間に食事をとった。1人しかいないのに、2人前のベーコンエッグを食らった。勢いづいていたし、何の罪悪感もなかった。 私は卵がとても好きだ。幼い頃から何となく半熟卵やオムライスを好んでいたし、高校生くらいになった時には「卵が好き」という性分を自認していた。去年のブームはゆで卵だったように思うが、今日のお題はベーコンエッグである。 ベーコンエッグは、実家の食卓にもそれなりの頻度で

          ベーコンエッグ、生きるには君が必要だ。

          プリン。

          ものすごく好きなわけではないが、時々食べたくなる。 今は新宿三丁目にあるという「4/4 seasons coffee」のプリンが食べたい。 ビジュアルも可愛い。下の黄色に上のカラメル、クリーム、さくらんぼ。 思えば、小学校に上がる前によくプリンのお絵かきをしていた。手軽に描くことができて可愛い感じになるからだろうか。 祖父母の家には今でもその時に描いたプリンの絵が貼られている。 店やコンビニのプリンもいいけれど、母が作ったかぼちゃプリンも美味しかったことを思い出す。