見出し画像

近所の商店街を歩く。

最寄りから帰る途中が活気のある商店街でそこそこ有名な場所だと知った。
安い八百屋と魚屋は幾つ見ても飽きないので早速バイト帰りに立ち寄る。回り道をすることなく何なら家への最短かつ簡潔なルートにちょうど位置しているので驚きだ。

八百屋はまあまあ物によりけりといったところだ。お店のおじおばが声を沢山かけてくれるのがありがたくもあり急かされているようでもある。少し買った。でもアスパラは買わなくても良かったのかもしれない。

何が良かったかって、惣菜屋だ。
チェコのクリスマスマーケットにあったようなどーんと道に面した惣菜屋。種類も半端じゃない。フライが多めだがサラダや煮物も所狭しと並んでいる。
前の方には鍋ごとどーん、と出してあるものもある。その中でももつ煮に心惹かれた。100グラム170円。1人で食べるには100グラムで十分だ。コンビニやスーパーのもつ煮は298円くらいする。これはお得だろう。めちゃくちゃ美味しそうだし。もつ煮とアジのしそフライ60円を買って帰る。
隣の惣菜屋も品数は劣るものの焼き鳥があったりコロッケが30円だったりするのがよかった。コロッケと焼き鳥を買いたい。

帰って16時。夕飯には早いが今日は昼を食べていない。それにこのもつ煮を早く食べたい。夕飯の時間まで買った野菜の下ごしらえをするなどの案もあったがもつ煮の前ではあえなく消えた。
サラダを別でつけようか。いや、もうもつ煮だけでいい。昨日炊いた玄米ともつ煮。最高の組み合わせだ。水菜も切って一緒に食べよう。豆腐もある。三通りの食べ方があるよ!という具合のもつ煮になった。少しぬるいので冷凍したネギを上に乗せて温める。強いて言えば七味が欲しかった。
100グラムでもそこそこの量がある。飲み屋のもつ煮一人前くらい。しかもモツがめちゃくちゃ入っている。おばちゃんの優しさだろうか。いざ食べむ。

…美味い。
もうここから頭はこれを美味しく食べることでいっぱいである。色々と考えつつも玄米と交互に食べる手は止まらない。途中で水菜や豆腐を入れてみても美味しい。冷凍うどんをチンしてぶっこむだけでも立派なご飯になる。卵を乗せても絶対美味しい。こんなに美味しいなんて。焼酎を横に用意したのに、そして絶対に合うのにそこまで手が回らない。
汁が少し多いかな、なんて思っていたのにそんなことおかまいなしであっという間に完食した。これは他のお惣菜も食べないといけない。夢は広がるばかりだ。衝撃的かつ理想的な惣菜屋との出会いであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?