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嗚呼、愛しのコメダよ。

ノートを書きたくなるのは決まって忙しい時・やることが多くある時だ。そんな時ほど現実逃避の感に浸ってしまうのは人の常、よね。

さて、そんな今日は愛しのコメダについて書きたい。
愛しの、と言ってもその歴は短い。大学一年生の冬に近所にコメダができてからなので三年もない。
昔はコメダ発祥の地・名古屋にも住んでいたが子供だったのでそれ程通ってはいない。母と行った時のいちごシェークがものすごく大きかったこと、父と行った時に正体をわからず恐る恐るウインナコーヒーを頼んだことを覚えている。高校生の頃に急にシロノワールが食べたくなって演劇の公演の帰りに一人で食べに行ったこともある。なんだ、意外と思い出があった。

私の家にはWiFiがない。これがコメダに通うようになった大きな理由だ。
今はギガ数を(親が)増やし(てくれ)たのでいいのだが、一年生の頃はなるべくWiFiのある場所を探して暮らしていた。肝心の大学のWiFiはあまりにも心許ない状況で、レポート前の私は某スタバなどで勉強をしていた。オシャレ大学生だったのではない。電波が足りなかったのだ。
そんなところに現れたコメダ。家から近くて23時まで開いてて、一人当たりのスペースが広い。店員さんも優しい。これは好きになるしかないね、といった具合だった。

そうして私はコメダに足繁く通うようになった。と言ってもそのポジションは常に一緒の恋人、という感じではない。どちらかというと気まぐれに必要な時に会う仲の良い友人だ。まぁ仲の良い友人にここまで貢ぎはしないのだが。そもそも私にはあまり貢ぎ癖がない。
それはいいとして、私はコメダに通った。レポートやテスト前、パソコンでの作業が必要な時、YouTubeにしかアップされていない音楽にどハマりした時。別に電波が要らない時にもよく通った。早起きできて気分の良い朝、逆に全然起きられなくて泥のように寝てしまった夕方、ナイーブな気持ちになって本をひたすら読みたくなった時。今の私の部屋は売れないバンドマンの映画のような空気感があるのでそれに引きずり込まれてしまいそうな時がある。しかしわざわざ遠くにも行きたくない。そんな時にもコメダはぴったりだった。めちゃくちゃ可愛い格好でも、寝起きすっぴんのような格好でも行ったこともある。やはり恋人みたいだな。

メニューも色々なものを注文する。常連客はいつも同じものを頼むイメージがあるのは何故なのだろう。一定期間同じものばかりを頼んだり、この気分の日、というのはあるが割と色々なものを頼んでいる気がする。それで今日はメロンクリームソーダを頼んだ。上が丸いバニラアイスでないのは邪道な感じがしていたのだが、これはこれでよかった。同じようにソフトクリームが乗っている商品にアイスココアがあるが、クリームソーダは長靴のグラスに入っているので、容量が多いようでお得な気持ちになる。

3月には卒業して、おそらく住む場所も変わる。
寂しい気もするけれどそれまで変わらずこの距離感で通い続けるのだろう。
好きだよ、愛しのコメダ。

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