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ベーコンエッグ、生きるには君が必要だ。

大げさなタイトルをつけてしまった。嘘ではないと思うけれど。

今朝は昼ともおやつとも言えないような時間に食事をとった。1人しかいないのに、2人前のベーコンエッグを食らった。勢いづいていたし、何の罪悪感もなかった。

私は卵がとても好きだ。幼い頃から何となく半熟卵やオムライスを好んでいたし、高校生くらいになった時には「卵が好き」という性分を自認していた。去年のブームはゆで卵だったように思うが、今日のお題はベーコンエッグである。

ベーコンエッグは、実家の食卓にもそれなりの頻度で登場していた。ベーコンが下にあるのがよい。ハムじゃなくてベーコンなのも、カリカリと香ばしい感じがしてよい。

両親がケンカをした日の夜か朝に母親からベーコンエッグの作り方を教えられた。作り方といってものせて焼くぐらいのものだが。当時小学校低学年、別に料理を強化して教えられていたわけでもない。唐突すぎて記憶に残っている。「もしかして両親が離婚してこれから私がご飯を作ることになってもいいようにこの人はベーコンエッグを私に伝授しているのだろうか…」とドキドキしたことを思い出す。そんなことないからな。たぶん気まぐれ。

彼氏と家で朝ごはんを食べる時にもベーコンエッグはしばしば登場した。手軽だからか、彼氏との朝ごはんはパンが多かった。いや違う。私の家にトースターがなかったからだ。

私の家にはトースターがなかった。サクサクの、極限まで水分をなくしたトーストが私は大好きだったというのに。しかしスペースもあまりない家にわざわざ自分で金をはたいてトースターを買う気にはなれず、そのままにしていた。人生初めての彼氏の家にはトースター、その後の彼氏の家にはグリルがあった。私はここぞとばかりに食パンを買ってきて焼いた。そこに一緒にいて欲しいのはやはり、ベーコンエッグだったのだ。(彼氏に朝ごはん作った感も出るし。)サクサクのトーストにベーコンエッグをのせて食べる朝はこの上なく幸せだった。因みに、現在は知り合いからもらったトースターがあるので1人でも充実したトースト&ベーコンエッグモーニンが手に入る。

そんな感じで、私の人生の要所要所に出てくるベーコンエッグ(と、トースト)。こいつは日常のスタメンでありながらスターであり、時に「今日はお前しかいない!」と思わせるようなオンリーワンなのだ。

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