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「クリエイティブ系フリーランスが仕事を獲得するための作戦」を約17,000字でまとめてみた。


「何かしないと。でも何したらいいのかわからん」

案件獲得を目指すフリーランスが悩んでいるのは、「動けない」「動く勇気がない」ではなく、「どんな動き方があるのかわからない」ではないだろうか。

フリーランスの動き方の選択肢、受注経路の種類を知ることで、見える景色が結構変わる。情報が足りず選択肢が少ない状況が一番不安で辛いんだよね。本当に辛い。自分も「新しい仕事を獲得する方法は飛び込み営業しかない。作り笑顔で飛び込んで煙たい顔されたら嫌だな〜」などと思っていた。

ある有名クリエイターの方は、弟子が独立する時、「クリエイティブの人間は仕事くださいとお願いしちゃダメだ。それは、仕事(人気)がなくて暇ですと言っているのと同じだから」と言った。ある人は「今ある仕事を全力でやってお客様に貢献し、それを積み重ねることも営業だよ」と言った。ある人は「SNSで自分の成果物を発表することが次の仕事につながる」と言った。

そう。「営業」という言葉の意味は実に幅広い。フリーランスや一人法人として頑張っているクリエイターの友人たちに「仕事はどうやってとってるの?」と聞いても、一人ひとり答えが微妙に違っていたりもする。

「まじめくさった人は大した考えをもっていない。アイデアいっぱいの人は決して深刻にならない」

これは、面白法人カヤックの柳澤さんの著書「アイデアは考えるな」で紹介されていたフランスの詩人の言葉だ。フリーランスが案件獲得を目指す時にも当てはまるのではないかと思う。情報や選択肢の少ない者は狭く息苦しい世界から抜け出せないということである。

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この記事を執筆している私は、今年で独立6年目を迎えた無名のコピーライター。多くの人たちに支えられ、フリーランスとして今日も生きている。

私自身、不安で目が冴えて眠れなかった夜は数知れない。胃のあたりがぎゅーと締め付けられるあの感じ、フリーランスを6年やっても慣れない。徹夜するくらい忙しい時期もあれば、全案件が待ちの状態で超絶ヒマな時期もある。きっとこの先、心穏やかな日は来ないだろう。フリーランス(あるいは一人法人の社長)とはそういう生き方なのだと割り切っている。

リモートワークやオンライン会議が当たり前になりつつある。家で過ごす時間も増え、これってひきこもりと大差ないやん、と自己肯定感が爆下りしていないだろうか。未来が見えない日々の中で、仕事に追いかけられている瞬間だけは不安の苦痛から逃れられると思ったことはないだろうか。仕事が暇な時よりも、仕事が忙しい時の合間を縫って旅行に行く方が楽しいと思ったことはないだろうか。



この記事は、現在フリーランスで活動しているクリエイティブ系の職業の人たちが仕事を獲得するための作戦をまとめた約17,000字である。

これまでに本やネットで学んできたこと、不器用ながらもなんとか生きている自分の経験や知恵、フリーランスの先輩・友人たちから教えてもらったやり方など、これまでに私が得てきた乱雑な情報を整理してリスト化した。おおまかには以下の3部構成(合計25作戦)になっている。

・直接的アクション
・間接的アクション
・積極的受け身

読んでいただくことで、フリーランスの仕事の受注経路の種類や仕事を獲得するためのアクションがある程度わかると思う。この記事で情報を把握して頭を整理するだけでも、漠然とした不安な状況から一歩前に進めるかもしれない。

現在フリーランスでもがいている人、かけ出しのフリーランスの人、これから独立を考えている人たちが少しでも前に進む助けになることができればうれしい。

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フリーランスで活動する職業は多岐にわたる。時代の波に乗って儲かる業界もあれば、滅びゆく斜陽の業界もある。同じフリーランスでもクリエイティブ系じゃない人もいるだろうし、会社員しながら副業フリーランスとして活動している人もいるだろう。職業、業界、一人ひとりの置かれている立場や状況によってやり方は違う。この記事に書かれていることが世の中のフリーランスのやり方全てを網羅していわけではないのでご了承いただきたい。


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