見出し画像

第1回 つながろほん【コミュニティー通貨「まちのコイン」ってなに?】を学びました!

地域の仲間とつながろまいか
「つながろほん」シリーズ始まりました。

「つながろほん」シリーズ始まりました。
このまちで、地域の仲間とつながって何かをはじめようと思うと、顔を合わせて、いっぱいしゃべる場所が必要なのでは?との思いではじまりました。

「つながろほん」の「ほん」は、滋賀県多賀町近隣の方言です。

【~ほん】終助詞で「~よ」に相当し、「ええほん/いいよ」「言うたろほん/言ってあげるよ」の「よ」に相当する強意のはたらきがある

『滋賀の方言手控え帖』より

「まちのコイン」ってなに?を学びました!



令和5年9月25日月曜日、18時半から文化財センター研修室で、「まちのコイン・ビワコ」ってなに?を学ぶ研修会を開催しました。
事務局が、ビワコを取り入れようと思った理由は、
「ひとがつながる手段」となり
「つながりが循環する」魅力を活用してまちが盛り上がるとええんちゃう?と考えたからです。
しかし、「ビワコ」ってなに?
その活用方法は?メリットは?
と皆さんへの説明がとても難しい・・・。
そこで、かかわりファクトリー滋賀推進協議会事務局(面白法人カヤック)渡部直子さんを講師に迎えて研修会を開催しました。
22名の参加者がありました。ありがとうございます。

講師渡部直子さん

自己紹介 素敵でした。
そこのまちの人になりきって、様々な場所で過ごしてきたそうです。
昨年、千葉県から滋賀県大津市に家族で移住して来られています。友人に誘われてM1グランプリに出場したというびっくりな経歴のお話のとおり、とてもパワフル。「ひと」と「ひと」をつなげる「まちのコイン」以上のものを渡部さんから感じました。

まちのコインについて

現在(9月26日)ユーザー数は76583人、全国25地域で導入されているそうです。25種の「まちのコイン」があり、滋賀県は「ビワコ」、鎌倉は「クルッポ」、小田原は「おだちん」八尾は「やおやお」等々、楽しくなるネーミングセンス。

滋賀県のまちのコインは「ビワコ」

自治体単位で導入されていますが、滋賀県のみ県単位で使っています。県全域で使った方が一体感があって楽しいとのことで導入されたそうです。
滋賀県内の「まちのコイン」ユーザー数は8462名、スポット数は513ヶ所です。地域の店や団体などがスポットとなり、利用者は一般ユーザーです。
昨年度導入した地域は、近江八幡市・日野町・長浜市。
今年度は甲賀市・高島市で、運営者はすべて市役所など自治体です。

まちのコインのしくみいろいろ

まちのコインのいいところ
1 つながりが生まれる
2 だれかの役に立つ
3 ちょっとおトク
・スポットに登録すると30000ビワコもらえます。
・ユーザーはゲットしたビワコを使わないと90日間で運営団体に回収されます。
・運営団体はビワコを再配布する、循環する持続可能な仕組みになっています。 
・県外、他の団体ともコインが交換できます。

まちのコインについて一番わかりやすい動画

面白法人カヤック公式YouTubeより、一番わかりやすくまとめられた2分弱の解説を見ました。

まちのコインの使い方の例をいろいろ聞きました

・コインをもらうとき使うときちょっといいことをするともらえる
例えば、
エコバック持って行くとコインがもらえる
畑の収穫手伝いで500コインもらえる
500コインでまちの歴史をおしえてもらう
コインを使って看板猫に癒してもらう 等々 
(コインの価値数字は自由に設定できます)

・近所に顔なじみが増える。売り上げに直結しないけれど・・・?
しかし、顔が見える人から買う効果がうまれる。常連さん、ファンが増える。
・ちょっとしたお礼に使える
お金で買えない幸せが得られる
・自分たちのまちをより住みやすく素敵にする道具
・まちのコインは換金できない。地域復興券・地域振興券も良いものだが、限られた地域商店内での値引き合戦になる。発行母体に経済的体力が無いと続かない課題がある。
・換金できないけれど、個人で面白い体験を作るコトで楽しくなる。
経済をまわすためのもの
・使ったコインがSDGSの何に直結するか見える。何に貢献できるか目に見える。ゲーム感覚でSDGSのポイントが見える。
・誰に渡したか、誰にコインを使うか見える
誰かの役に立てる
フードロス削減につながる。大量に収穫された規格外の野菜をまちのコインと交換、まちのコインで交換した野菜以外のモノもついでに買ってもらえる経済効果。
・まちのコインは実験にもつかえる。たとえば、飲食店の試作品の試食でフィードバックがもらえる実験に使った店がある。まちのコインを使って意見を吸い上げることができる。商品開発に携わった実感をお客さんに持ってもらえ、お店の応援にもなる。
・難民の皆さんは食を提供してもらい助けてもらうだけでは精神的にも厳しい、もらってばっかりでは心が弱る。しかしながら、経済活動が出来ない。そこで、まちのコインで自国の郷土料理をふるまう、社会参加の機会が出来る。例えば、お礼に紅茶の入れ方を伝授、お茶一杯と交換。など、社会参加の機会提供ができる。

滋賀県内の体験例

・手伝ってほしいことを体験で募集できる。
・びわマスの頭を食べてください。煮付けて提供します。
お店にお客さんが出向いて、びわマスの頭の煮付けプラス一品なにか買う経済効果もあった。面白いお店と、クチコミで広がった。
・左義長祭り、継承者不足で、山車つくりをビワコで応募。手伝ったら2000ビワコもらえる設定。県外からも手伝いに来てくれた。よそ者が入ってもいいと分かったという感想が聞けた。よそ者なのに参加できて感謝などの言葉があがる。京都から週に2~3回参加の人もいた。文化財継承の助けにもなった。
獣害対策に使用。猿追い体験の募集。爆竹鳴らし体験。
実は、無農薬野菜を育てていると、農家の方との会話がうまれる。そこから、のちの販売にもつながる。
・琵琶湖の清掃体験は、今まで清掃奉仕のみだったが、ビワコのおがもらえる。
 近江八幡市
・ビワコをきっかけにまちを歩くようになった、ビワコユーザーを呼び込む、スタンプラリーで街歩き、ただ回るだけでなく、店に入るきっかけになった。
・近江八幡市のスタンプラリーは現在302人挑戦中で盛り上がっている
・お試し移住スタンプラリー。近江八幡に来たらここに行って話を聞けばいいよという取り組み。移住定住者の情報提供手段
・お寺のお掃除手伝ったら300コイン。お礼にお供えのお菓子をもらったなど。
・もったいないもののレスキュー、もったいないものマーケットを近江八幡でもやっている。
 長浜市
・雪かきを手伝ったら1000ビワコ。そのお店に関わるきっかけが欲しかった。どんなお店か、外見だけではわからず、ビワコがきっかけでコミュニケーションできた。みんな関わるきっかけが欲しかったことが分かった。

ビワコをインストールしてみよう!

Googleアカウント、もしくは、Facebookアカウントで入るとパスワードなしでOK。
 参加者にその場で、ほぼ全員インストールしていただけました。
多賀まちネットと、この研修をお手伝いしてくれたYOBISHIプロジェクトのスポットをQRコードで読み込み各50ビワコ、さらに、このワークショップ参加で100ビワコ、計200ビワコ皆さんにもらっていただきました。

インストールもしつつ 参加者同士の交流も!

ワークショップ

多賀町自慢大会 高速ブレスト10分

(時間が足りなく今回は残念ながら省略)
多賀町の自慢を紙に書きだします。意見を否定しない、乗っかるのも歓迎。ここで出た意見が、体験作りのヒントにつながります。

まち歩きするならどこ?

30分で歩ける多賀町内 散歩コースをつくろう!
5人ずつの4班で、多賀町地図を見ながらアイディアを出してもらいました。
・初めて行く土地で、子連れを考えると30分が歩く限度
・付箋に出たスポットをどう巡ってもらうかアイディアを出し合う。

アイディアいっぱい出ました!

30分ほどのワークショップでオリジナルの体験コースが4つ出来ました。

〇春の爽快散歩コース 

女飯盛木→犬上川の桜並木→男飯盛木→敏満寺街並み→名神高速道路多賀サービスエリア上り線→歩道橋を渡り下り線→胡宮神社へ行き、敏満寺の桜を愛でる

多賀町敏満寺地区を満喫するコースとなりました。奈良時代東大寺の荘園だった地がサービスエリアから一望でき、歴史と景観どちらも楽しめそうです。 

〇スイーツコース

トッペンさん→ビヲレさん→糸切餅→ボボベーカリでパンを買って帰る

多賀町月之木スタートで美味しいものをめぐるコース。人口7500人の小さなまちのさらに小さな字(あざ)、多賀町月之木には2軒もケーキ屋さんがあるのがすごい!
歩くので甘いものを食べても罪悪感帳消しコース、などと、行きたくなるようなサブタイトルを考えるのもアイディアで!と渡部さんからアドバイスをいただきました。

〇神の道コース

出たキーワードは、・一の鳥居(彦根市高宮)・飯盛木(多賀町尼子)・犬上川土手の彼岸花群生・月読神社(多賀町月之木)

・多賀大社→一圓屋敷(多賀町一円)→蕎麦畑と彼岸花(多賀町栗栖)→茅葺き屋根の建物(多賀町栗栖)→調宮神社(多賀町栗栖)

しっかり歩くハイキングコース。お祭りの御渡りコースを歩く。多賀町は多賀大社があって、神社を語らずしてまわれないでしょう!と、提案されていました。多賀まつり(古例大祭4月22日)御渡りの時に通る道を歩く片道40分の健脚コース。たくさん歩くことをポジティブにダイエットコースなど、そこもアイディアで見せるのがポイントになりますよ!と渡部さんからアドバイスをいただきました。また、この班では色々まちの事に詳しい人もおられて、人のスポット、〇〇さんに会いに来ました!というのが作れたらいいですよねと渡部さんから提案がありました。

〇絵馬通り食べ歩きコース

一休庵さん→千成亭さん→多賀観光協会でニッセイさんソフトクリーム

出たキーワードが、・多賀大社・絵馬通り食べ歩き・ボランティアガイドさんによる周辺案内・観光協会でニッセイさんのソフトクリーム🍦を食べる。観光協会のボランティアガイドが付きます!でした。

ボランティアガイドが付くのが嬉しいですよね!ここでしかできない体験になりそうです。また、多賀町にある日世(株)びわ湖工場さんでは、国内のソフトクリームをほぼ作っているところも知ってもらいたいですよね。この班では参加者との交流が上手く出来ていて良い出会いができました!と感想をいただきました。

 

★体験を作るポイント

・30分から1時間で歩けるコースが、初めて来た人にも参加しやすい
・テーマを決める(食べ歩きコース・子どもと歩くコース・スイーツコース)
・ターゲットをしぼる
・ワクワクしてもらう
・まち自慢が体験につながる
やりたいこと、課題解決はなんですか?を体験にするのがコツ。

ここが響きました!

多賀町は、星・山・川・自然がめちゃくちゃきれいなんです!
しかし、綺麗は、日本全国どこに行ってもある。

もう一度行きたいと思える理由は、美しい自然環境だけではなく、そこに誰がいたか、誰と出会ってどんなはなしをしたかが大事!
誰かとコミュニケーションが出来るスポットが何回も足を運びたくなるんです。
そこに行って話が聞ける人にスポット登録するのもおすすめ!

SMOUTの紹介


まちのコインから関係人口をつくる、人にスポット登録することから、
閉会後に、渡部さんからSMOUT(スマウト)移住支援と地域情報の紹介をいただきました

まちのコインと同じく面白法人カヤックさんが作っておられます。
移住先を探すときに、どんな人と話せばいいのか、
まちのコインともつながり、
地域の人と住みたい人の移住スカウトサービスで、
さらに、関係人口を増やすためのマッチングサービスでもあります。
直接地域の人と、移住希望者がチャット方式でメッセージのやり取りができるのが特徴。
すでに多賀町は導入済とのこと。4つ自治体アカウントが持てるので、その一つを多賀まちネットが譲り受け、まちの情報発信することも可能ですよと紹介いただきました。

次回多賀まちネット「つながろほん」講演会等の案内

・10月14日 多賀ふるさと楽市にきてや~  
昔の写真、多賀町の地図などを展示します。9月25日のワークショップで出た体験コースを参考に地図を充実させていきましょう。
まちのコインを使う体験もしましょう。
 
・10月23日 地域の仲間とつながろまいか 
9月25日のワークショップから発展させ、誰かとコニュケーションできる交流スポットについてはなしましょう。

令和5年度 多賀町文化遺産活用推進事業「新しい地域のあり方創出事業」講演会①・②

テーマ:地域と学校
教育なんて、もう自分には関係ないと思っていましたが、
講師の学びの手法、探求の手段は、学校を離れた今だからこそ、やれること、できることがあるのではないかと思いました。
課題解決方法を自ら発見する喜びを知り、
自ら考えて動ける「ひとづくり」の考え方で、学びが得られる
と思い講師をお願いしました。
まちのコインでつながり
「子育て教育熱心のまち多賀町」をかかげるまち、次の世代を担う「ひとづくり」が学べるチャンス!です。

講師の先生、参考までにYouTube添付します!

https://youtu.be/UFQaHCI6CNU?si=OUjzxDXnDGMaW1Hr




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?