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2分で読めるヨガのお話

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ヨガのゴールは赤ちゃん?(後編)

ヨガのゴールは赤ちゃん?(後編)

前編はこちら

ヨガが目指しているのは
この世に生を受けたあの瞬間の
赤ちゃんのときのような
無防備かつ無敵な状態なのではないかと
僕は考えています。

そしてそれを気づくというか悟るために
あの手この手を使って
学んでいくのがヨガなのかなと考えています。

赤ちゃんの状態がヨガの理想だとするならば
僕たちは余計なモノを持ちすぎている
ということに気がつきます。

甲本ヒロトが中1のまま止まってい

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ヨガのゴールは赤ちゃん?(前編)

ヨガのゴールは赤ちゃん?(前編)

ブルーハーツのヴォーカルの甲本ヒロトは

「僕はロックンロールというものに出会った中学1年のときに人生のピークを迎えて、今もずっとそこにいる」

と言っていました。
彼のロックンロール人生のピークは
「出会ったそのとき」なのだそうです。

僕はこれを聞いて
「自分のヨガ人生に置き換えたらどうだろう?」
と考えました。

僕はそもそも
ヨガを「生き方」と捉えているので
ヨガに出会うも何も
この世に生

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徳を積むって何?

徳を積むって何?

逆転のPLいきなり高校野球の話ですが・・・
かつて甲子園常連で
高校野球界の頂点だった
PL学園高校は
「逆転のPL」と呼ばれる時代がありました。

もう後がない土壇場な状況で
神がかり的なプレーをして
数々の逆転勝利を達成してきたからです。

名将と呼ばれる
当時の中村順司監督は
その「逆転のPL」現象について

普段から徳を積んでおけば、あとは自然の流れに身を委ねるだけでいい。
やることをやっ

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悩みの原因と解決法

悩みの原因と解決法

前編はこちら

悩みの原因とされる
「観照者と被観照者との結合」を
克服するためには
日常で遭遇する
「不都合な出来事」が
とても良い機会となります。

例えば
待ちに待った三連休で
友達と沖縄旅行に行ったとします。

そこで3日連続で
大雨が降ってしまったとしましょう。

そんなとき
「自分はなんて不幸なんだ」と
ついつい思ってしまいそうですが
ここでヨガ哲学を使うのです。

この状況で
「自分

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悩みの原因と解消法(前編)

悩みの原因と解消法(前編)

ヨガ教典では

「除去されるべき苦悩の原因は、観照者と被観照者との結合である」(ヨーガ・スートラ2-17)

と説かれています。

どうやらこの一節では
悩み事を作ってしまう原因は
観照者と被観照者の結合だ
と言っています。

▪︎観照者
自分の魂、自分の本質的要素

▪︎被観照者
目の前で起こる出来事、それを体験する自分の肉体や意識、変化する全ての物事

つまり
変化して止まないこの世界と
それ

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梵我一如とは

梵我一如とは

ヨガ哲学の大元である
ウパニシャッドという経典は
「Tat Tvam Asi(あなたはそれだ)」と
教えています。

どういう意味かと言うと
「自分はそれで、それは自分だ」という
この世の全ての真理は
一つであるということを説く教えです。

「梵我一如」という言葉なら
聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが
それのことです。

これは
頭で理解する学問ではなく
魂に響く打撃のようなものであり

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ヨガは理解しちゃダメ②

ヨガは理解しちゃダメ②

①はこちら

ヨガの思想や哲学は
ギリギリまでは理屈で処理できますが
その先は
理屈では処理出来ない
超感覚的な領域になっていきます。

「理屈で処理出来ない」とか
「理解を超えた領域」なんて言われると
じゃあいったい
何をどうすれば
難関なヨガの教えを
自分の中に落とし込むことが出来るのか?
と更なる疑問が浮かんできますよね。

そんなときにしっくりくる言葉があります。
それは「感得」という言葉

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ヨガは理解しちゃダメ①

ヨガは理解しちゃダメ①

ヨガ哲学の大元ヨガは
学べば学ぶほど
理解し難い世界に入っていきます。

例えば
ヨガ経典の大元である
『ウパニシャッド』という文献のメッセージを
一言で表すならば
「Tat Tvam asi」という言葉にまとめられます。
これは「あなたはそれだ」という意味です。
・・・これ、意味わかります??
全くわかりませんよね。
このように理解し難い格言が
たくさんあるので
「ヨガ哲学は難しい」と言われるの

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一番の理解者

一番の理解者

僕が尊敬している
スワミ・ヴィヴェーカーナンダというヨガ聖者は
こんな名言を残しています。

「もし、もう一人のヴィヴェーカーナンダがいたとすれば、ヴィヴェーカーナンダが何をしたかを理解してくれるだろう」

というものです。

スワミ・ヴィヴェーカーナンダは
インドからアメリカに渡り
ヨガを普及させた人物です。

当然ですが
その道のりは
かなり険しいものだったと思われます。

ヴィヴェーカーナン

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ヨガの3つの基本

ヨガの3つの基本

僕はどちらかと言うと
根がマジメで臆病なタイプなので
何事も基本に忠実なタイプです。

そんな自分があまり好きではなかったりするのですが
でもやっぱり
ヨガ指導者に必要なのは
基本だと思っています。

もっと大胆に言えば
基本だけしっかり押さえていればOK
だと思っています。

ヨガは一生勉強と言われますから
どんどん新しい知識やスキルを
身につけていかなくちゃいけない
と感じている人が多いです。

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こんなときあの人はどうするかな?

こんなときあの人はどうするかな?

W.W.J.D.「W.W.J.D.」という言葉を
ご存知でしょうか?
これは
「What Would Jesus Do?」
の略で
「こんなときジーザスだったらどうするだろう?」
という
キリスト教徒の祈りの言葉です。

僕がこの言葉に出会ったのは
学生の頃です。

当時友達との間でNBAが流行っていたのですが
選手たちがシリコンのブレスレットをつけていて
そこにこの合言葉がプリントされていたので

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ヨガは流行から定着へ

ヨガは流行から定着へ

ヨガというカルチャーは
流行から定着へと
変わってきています。

これは日本だけじゃなく
世界各国を見渡しても同じで
ヨガは世界中で
市民権を勝ち得たと
僕は思っています。

定着というフェーズに入ったヨガの
これからのキーワードは
「広がる」ではなく
「深まる」です。

ここでひとまず
流行のフェーズと
定着のフェーズを
整理しましょう。

▼流行のフェーズ
キャッチーで新しいコンテンツが増えて

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ヨガと食事

ヨガと食事

僕は今こうして
ヨガというものを
生活の中心にして暮らしているのですが
じゃあどんな想いでヨガレッスンをやっているの?とか
改めてヨガを通して伝えたいことは何?と聞かれると
ちょっと回答に困る自分がいます。

心の表面の部分をすくって言えることは
たくさんありますが
もっと心の奥深くを見て
正直に話すとするならば
「こんな想いでレッスンやってます!」とか
「ヨガのこれを伝えたい!」とかは
あんまり

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集中と瞑想の違い

集中と瞑想の違い

瞑想を理解するためには
集中と
瞑想を
区別することが
大事だと思います。

「コップ」と「お水」で説明します。

集中とは
コップにお水を注いでいる状態

瞑想とは
そのお水がコップから溢れていく状態

です。
ここで言うお水というのが
自分の意識です。

つまり集中状態とは
意識がどんどんその対象に向かっている
足し算のエネルギーで

瞑想状態とは
その集中が満杯になり
波紋のように外に広がっ

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