徳を積むって何？

逆転のPL

いきなり高校野球の話ですが・・・
かつて甲子園常連で
高校野球界の頂点だった
PL学園高校は
「逆転のPL」と呼ばれる時代がありました。

もう後がない土壇場な状況で
神がかり的なプレーをして
数々の逆転勝利を達成してきたからです。

名将と呼ばれる
当時の中村順司監督は
その「逆転のPL」現象について

普段から徳を積んでおけば、あとは自然の流れに身を委ねるだけでいい。
やることをやっておけば、ピンチのとき胸に手を当てて、祈って、無心になるだけでいい。

というようなことをおっしゃっていました。

徳を積む

PLの選手たちは
中村先生から
野球の事よりも野球以外での私生活のことについて
教わったと言います。

その中でよく
「徳を積んでおきなさい」という言葉で
教わったそうです。

徳とは
サンスクリットで「プンニャ」と言います。
プンニャは「善い行い」という意味ですが
その行いの根っこにある心の状態が
「善」であることが重要だとされています。

なので
イヤイヤ人助けや慈善活動をしても
徳は積めないということです。

むしろ逆に
清らかな心持ちで
普段の生活をちょっとだけ丁寧にするだけで
徳を積むことができるということでもあります。

人の力じゃ
雨を降らせたり
風を吹かすようなことは出来ません。

「自然の流れ」というものが確実にあって
それは人間がコントロール出来るものではありません。

だからこそ
普段の日常生活から徳を積んでおけば
良い流れが来たときは
上手にそこに乗っていけるし
悪い流れが来たときは
なんとか乗りこなして
次に来る良い流れをうまく待つことができるような気がします。

おわり