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旅のゴハン

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国内外問わずな旅ゴハンを100文字で作ってみる。
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2021年3月の記事一覧

愛しい生肉はフランスで食べる フランス・ステック タルタル

愛しい生肉はフランスで食べる フランス・ステック タルタル

タルタルステーキ"Steak tartare"日本で生の牛肉が食べられなくなってかなり久しいが、私は小さな頃から生肉が大好きだった。
両親は大嫌いなのに、何故食べる様になったのかは不思議だが、焼き肉屋さんに行けば兄と競う様にレバ刺しやらユッケやらを頼んでいた。

そんな私なので、フランスに行った際は必ず一回は食べるメニューとなっていたのがタルタルステーキだ。

ステーキと言うよりはフランス版ユッケ

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某大御所グルメ漫画で見た憧れの味を上海で。

某大御所グルメ漫画で見た憧れの味を上海で。

葱油餅"ツォンヨゥピン"台湾料理かと思いきや、上海に旅行に行った時も出会う事ができた。
小さな頃葱が嫌いだった癖に、漫画で読みながら"これは美味しい"と何故か思っていた。上海のものは揚げ焼きと言うより揚げてる?といった感じだったが、油も勿体ないのでかなり少なめにしたつもりだ。
これは、上海の思い出と言うよりは子供の頃憧れた味だと思う。

葱油餅の作り方ボウルに粉と塩、熱湯を加えて箸で混ぜる。水も加

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山奥の自給自足の宿で食べたのは古代小麦のサラダ トスカーナ・スペルト小麦のサラダ

山奥の自給自足の宿で食べたのは古代小麦のサラダ トスカーナ・スペルト小麦のサラダ

スペルト小麦のサラダ"Insalata di farro"ある時、かなり山奥のガルファニャーナと言う街に行く機会があり、偶然見つけたアグリツリズモ(農家型民宿)に泊まる事にした。
牛豚鳥を飼いサラミを作り、野菜はもちろん小麦も作る変なおじさんと料理上手な奥さんとで経営していた民宿が気に入り何度か足を運んだ。

一番初めに頂いたサラダがとても美味しかったので、何度か作っているんだけど、その時の味のま

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ナポリは大阪!を体感した海藻入り揚げパン ナポリ・ゼッポリーネ

ナポリは大阪!を体感した海藻入り揚げパン ナポリ・ゼッポリーネ

ゼッポリーネ"Zeppoline"新物の生青海苔が出始めたので、ナポリの思い出を作ってみた。

ナポリは、ピッツァを始めとして粉もん大好き文化だ。

ローマから日帰り一人旅だったが、せっかくなのでピザ屋に入り(もちろんピザも頼み)前菜にナポリ名物が沢山入ってたので盛り合わせと言うものも注文。

この盛り合わせ、ゼッポリーネの他にもイタリア版ライスコロッケのアランチーノや野菜のフリットなどなど。そう

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酒好きモツ好きには堪らない 広島・スジポン

酒好きモツ好きには堪らない 広島・スジポン

スジポンこのヘルシー化している昨今において言うのもなんだが、子供の頃から内臓系が好きだ。
肉でも魚でも好き。

私の住む東海地方では、こってりと甘辛で煮付ける事が多く、それも好きなのでそう言うものだと思っていたんだけど、初めて行った広島で食べたスジポンは、薄味で茹でた牛すじにポン酢のあっさり味で美味しかった。

こりゃ、日本酒に合う。

久しぶりに冷酒を飲んだ。

博多には行った事が無いんだけど、

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ジャンクとヘルシーの狭間 ホーチミン・チャーゾー

ジャンクとヘルシーの狭間 ホーチミン・チャーゾー

ベトナム風揚げ春巻き"Chả giò"ベトナムに行った時、最初にこの小さな揚げ春巻きにハマってしまい有名な生春巻きは結局一度も食べずに終わった。

揚げ物ビールに合う法則もある通り、酒好きには堪らない。

楽しいのは、小さくカリカリとした揚げ春巻きをミントやその他のハーブと一緒に葉っぱで包み、タレにつけて食べるサラダ感覚なとこ。
揚げものを食べてる罪悪感がかなり減る上に飽きない美味しさだった。

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果物のみたいな甘さの焼きパプリカ プーリア・ペペロナータ

果物のみたいな甘さの焼きパプリカ プーリア・ペペロナータ

ペペロナータ"Peperonata"とろんと甘いパプリカが何とも言えない程美味しいお料理。いろいろな味付けが各地にあるけど、私はアンチョビの塩気がアクセントになったこの味付が一番のお気に入り。

プーリアのantipastimisti(アンティパスティミスティ)は一皿に一つの料理が乗ってわんこ蕎麦の様に出来た順から次々と計7皿くらい出て来るんだけど、その一つに入ってた。

大好きな焼き茄子を彷彿さ

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雨の休日は昼から一杯 韓国・パジョン

雨の休日は昼から一杯 韓国・パジョン

ワケギのチヂミ パジョン"파전"今日の雨はなかなかだった。

ちょうど頂き物のワケギが大量にあったので、消費レシピを調べていたらチヂミがヒット!なるほど!!

更に調べていると、韓国では雨の日にチヂミを作るんだそうだ。
焼ける時の音が雨の音に似てるからとか、雨で出掛けられなくても粉と家にあるもので出来るからとか諸説あるみたいだけど、どちらにせよ今日の私にぴったり。

ビールを飲みながら、雨音をバッ

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春味は菜花から プーリア州・チーマディラーパ

春味は菜花から プーリア州・チーマディラーパ

オレキエッテの菜花和え"Orecchiette con Cima Di Rapa"チーマ・ディ・ラーパはアブラナ科の蕪の花の一種らしい。
私の住む街の近くは菜の花祭りがある程の名産地だ。元は観賞用がメインだったが、最近は従来の菜の花以外も小松菜やら白菜やらいろいろな菜花が売られるようになった。
どれもほろ苦さが春らしい味で美味しい。

にんにくとオリーブ油でくったりと蒸し煮にした菜花で和えた手打ち

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最大の信仰であり娯楽だった 伊勢・手捏ね寿司

最大の信仰であり娯楽だった 伊勢・手捏ね寿司

手捏ね寿司"Tekone zushi"お伊勢さんは遥か昔から日本人の心の拠り所だったと言う。

現代でもお伊勢さんは人気だ。
もちろん伊勢神宮の雰囲気にも圧倒されるが、おいで横丁は外せない。
名物はたくさんあるけど、私のベストスリーは伊勢うどんに赤福、手捏ね寿司!

手捏ね寿司は、酢飯に、漬けにした刺身、薬味いっぱいで薬味好きには堪らんです。

手捏ね寿司の作り方

炊いたご飯に寿司酢を加えて混ぜ

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呑ん兵衛の街のがっつりおつまみ リヨン・リヨン

呑ん兵衛の街のがっつりおつまみ リヨン・リヨン

リヨン"Lyon"

食通の街と言うよりは呑ん兵衛の街の印象が強いフランス第二の都市リヨン。

ヘルシー嗜好のこのご時世でもガッツリしたお料理が多い。

街の名前がついているこのお料理がメインでは無くおつまみ的な位置にいるのが、それを象徴してる気がする。

リヨンの作り方

豚肉は3cm角に切って白ワイン以外の全ての材料と袋に入れて揉み込み、空気を抜いて冷蔵庫で一晩置く。

鍋に取り出して白ワイン

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モロッコの万能フレッシュ・トマトソース

モロッコの万能フレッシュ・トマトソース

モロッコのフレッシュ・トマトソース市場や安定食屋さんで出て来る生トマトソースです。前菜の代わりなのか、パンと一緒に出て来る率が高かったのでパンに付けて食べてました。
話は飛んで、モロッコは野菜の味が濃くてとても美味しい。こんなシンプルなお料理を真似しようとすると、なかなか記憶通りにならない。
うーむ…と考えた末、少しだけお砂糖を少し入れてみたら良い感じ♡
パンの他にも揚げ物や焼いた魚などに付けて

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カタルーニャ人の愛するトマトトースト

カタルーニャ人の愛するトマトトースト

パン・コン・トマーテ"Pan con tomate"バルセロナを中心とするカタルーニャの人のいつものごはん。直訳すれば"パンとトマト"シンプルな名前にシンプルな味だけど、何とも美味しい。
バルでも朝ごはんから軽めの昼ごはん、夜はおつまみとして一日中食べられています。

トマトのペーストの様なものを塗る場合もあるけど、直接トマトを擦り付ける方が絶対美味しい!と思う。

パン・コン・トマーテの作り方切

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冬に食べた夏サラダ アテネ・グリークサラダ

冬に食べた夏サラダ アテネ・グリークサラダ

ギリシャ風サラダ 又は グリークサラダ 又は ホリアティキサラタ
Greek salada
χωριάτικη σαλάτα一般的にはギリシャ風サラダと呼ばれているけど、もちろんギリシャではそんな名前では無くって田舎風サラダと呼ばれるそうだ。夏野菜がふんだんに使われているので、夏のサラダとも言うらしい。

ただし観光地のアテネのごはん屋さんでは冬でもメニューにあったし名前もGreek salada

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