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ジャムの旅

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#旬

かわいいから許す。

かわいいから許す。

やはり今年も雨だな。

6月初旬、山形への「ジャムの旅」。
今年で3回目。

梅雨時期だから当たり前だけど、毎年雨の中の出発となる。

宇都宮に入り、サービスエリアでひと休み。
ここには朝8時から営業している餃子屋さんがあるのだ。

前日は遅くまで仕事が入っていたからあまり寝ていない。
眠いのだ。
がっつり餃子でも食べて目を覚そう。

年に一度の朝餃子。
ちょっとした背徳感が心地いい。

山形とい

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「ジャムの旅」の始まり。〜徳島編〜

「ジャムの旅」の始まり。〜徳島編〜

みなさんいちご狩りやぶどう狩りって行ったことありますか?もぎたての果実って香りも良くって美味しいですよね。僕も各地の農園に訪れた際、木から果実をもぎってそのままがぶっと食べさせてもらう。

「おっ、温かい!」

そうなんです、太陽に照らされて元気に育っている果実って温かいんですよね。真夏に食べる桃なんてもはや熱い!冷たいよりも温かい方が甘さも香りも感じやすいからね。追熟が必要な一部の果物を除いて、

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「ジャムの旅」〜岩手編①〜

「ジャムの旅」〜岩手編①〜

旬の果物を現地で収穫後、すぐにジャムにして美味しさを閉じ込める
「ジャムの旅」。
収穫したての新鮮な美味しさを、いかに早く瓶に閉じ込めるか。

「世界一新鮮なジャム」を目指しております。

宮崎県日南市に続いて、今回は岩手県盛岡市へ。
今回は僕の相棒「Jeep」と一緒に車旅。
車の何が楽かっていったら、荷物制限がないことですね。飛行機ではスーツケース内に銅鍋などのジャム作り道具一式を、20kg以内

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「ジャムの旅」〜番外編〜

「ジャムの旅」〜番外編〜

岩手県への「ジャムの旅」。東京から岩手への道中で感じたことがありました。

首都高を抜けて常磐自動車道に入ると、車の数も少なく、道もほぼまっすぐで快適なドライブでした。初夏の新緑の中を走るのは気持ちがいいもんです。

東京を出て4時間ほど経った時、通り過ぎる街の景色にふと気づいたことがありました。

「なんか人の気配がないな…。」

そこは双葉町、浪江町などの帰還困難区域でした。
ニュースでは何度

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「ジャムの旅」〜高知編〜

「ジャムの旅」〜高知編〜

岡山から東京に戻り、余韻に浸る暇もないまま高知への「ジャムの旅」の準備。

もうスーツケースのパッキングも慣れたもので、銅鍋とテントなどを適当に詰め込んでも、飛行機の手荷物制限20kg以内に収まるようになりました。
今回は19kg。見事ニアピン賞。

10月初旬、高知県四万十町の名産「しまんと地栗」を求めて、羽田空港から出発。

今まで様々な果物をジャムにしてきたけど、栗を扱うのは初めてなんです。

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「ジャムの旅」〜愛媛編〜

「ジャムの旅」〜愛媛編〜

11月中旬、秋も深まったとはいえ、温暖な日差しが降り注ぐ愛媛県の瀬戸内海へ。

「青いレモンの島」と呼ばれるのは瀬戸内海に浮かぶ岩城島。
一つも信号がないのどかな島には、いたる所に青いレモンが実っている。

青い⁉︎黄色じゃなくて?

って思うかもしれないけど、レモンは最初青くて、成熟するにつれ徐々に黄色に変化していくのだ。

時々思うのだが、正確には「緑」なのになんで「青」って言うのかな?
信号

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「ジャムの旅 〜ブラッドオレンジ〜」

「ジャムの旅 〜ブラッドオレンジ〜」

2018年以来、4年ぶりの宇和島になる。

あの年は夏に西日本豪雨災害が発生し、
今回訪れるブラッドオレンジ農家の児玉恵さんも被災した。

僕も復旧作業のボランティア活動に参加したが、その時の惨状はショッキングだった。
自然災害と常に隣り合わせの農家という仕事。
パティシエとしてどう農家さんと付き合っていくのか?考えさせられた。

あれから4年、児玉さんに久しぶりに会える。楽しみだ。

ブラッドオ

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