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「ジャムの旅」〜岩手編①〜

旬の果物を現地で収穫後、すぐにジャムにして美味しさを閉じ込める
「ジャムの旅」
収穫したての新鮮な美味しさを、いかに早く瓶に閉じ込めるか。

「世界一新鮮なジャム」

を目指しております。


宮崎県日南市に続いて、今回は岩手県盛岡市へ。
今回は僕の相棒「Jeep」と一緒に車旅。
車の何が楽かっていったら、荷物制限がないことですね。飛行機ではスーツケース内に銅鍋などのジャム作り道具一式を、20kg以内に収めなければならない。これが結構難しくて、あーでもないこーでもないと羽田空港で毎回バタバタしてしまいます。
「これからはアウトドアシーズンですよね。」と調理器具を見た地上係員さんに気を使われて恥ずかしい。(ジャムの旅なんですけどね…)


パティシエが求めるマニアックな果物を栽培されている「サンファーム」の吉田聡さんを訪ねました。吉田さんはパティシエ業界でも有名で、自分でジャムや焼菓子を作ったり、お菓子屋さんを食べ歩いたりしている、研究熱心な生産者さんです。正直、僕なんかより、菓子業界の事に詳しいです。

今回は6月から7月にかけてが旬の、ラズベリーとサワーチェリーを使わせてもらいます。どちらも旬の期間が短いので、スケジュール調整をするのに苦労しました。

東京を朝6時に出発して、盛岡到着が午後2時頃。到着後すぐに果物の状態を見させてもらいました。ラズベリーもサワーチェリーも元気に育っている。よしよし…。

ラズベリーは柔らかくて、とても繊細な果実。雨に濡れるとたちまち傷んでしまうらしい。予定では翌朝収穫だったのですが、天気予報は雨。
「ラズベリーは今日、取れるだけ取っちゃいましょう!」
吉田さんにアドバイスされて、急遽収穫することになりました。

なんせ小さくて柔らかいラズベリー。枝にあるトゲもやっかいで、収穫にはとても時間がかかります。それでも吉田さんや、農園で働かれているお姉さんたちと、楽しくおしゃべりしながら、1時間かけて2kgを収穫。これでよしと。
ラズベリーの品種は「キャロライン」「レオン」、他にも数種類あったけど覚えられない…。それぞれの特徴を教えてもらいながらの収穫作業は、とても勉強になりました。
日本では一般的に輸入物が流通しているので、摘みたてのラズベリーの柔らかさ、ジューシーさ、香りの良さには驚きました。全然、美味しさが違う!


その後、吉田さんに他の果物を見せてもらっていると、ひときわ輝く宝石のような果実が。それは「レッドカラント」という赤い果実。日本語では「赤スグリ」です。
日本ではなかなかお目にかかれない、めちゃくちゃ希少な果物なんです。
その美しさに一目惚れしてしまい、「これは運命の出会いだ!見逃すまい‼︎」と勝手に片思い。即興的に使わせてもらうことになりました。こういうところが現地で作る面白さ。
翌朝の収穫が楽しみだ。


あとはいつものように農園の真ん中にテントを張り、暗闇の中で翌日のジャム作りに思いを馳せた。(すぐ寝たけど…)

次回へ続く。

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